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朝イチマーケットスクエア「アサザイ」

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 6月7日の「アサザイ 今日の1社」は、シンプロメンテ(6086、マザーズ)を放送しました。

 今回、代表取締役会長兼社長 内藤秀雄(ないとう・ひでお)様にお越し頂きまして、事業内容、ビジネスモデル、強み、そして成長戦略などについて、詳しくお話しを伺いました。


 同社は、飲食チェーンや物販・小売店舗チェーンを中心に、現在全国29,000を超える店舗等に厨房機器、給排水設備、空調設備、電気設備などの店舗設備メンテナンスサービスを展開しております。

 2016年6月以来、2度目のご出演となります。今回は事業内容に加え、「テスコの完全子会社化」、「乃村工藝社との資本業務提携」等、店舗メンテナンス業界No1に向けた新たな取り組みについて盛りだくさんで語って頂いております。

 今回は、井上哲男より取材後記が届いております。ぜひご覧ください。

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取材後記
シンプロメンテ (6086) (東証マザーズ)
ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は、代表取締役 会長兼社長の内藤秀雄 (ないとう ひでお)様。

「顧客に寄り添うという気持ち」

▼順調に進捗
 昨年6月に「アサザイ」にご出演頂き、その後、11月に東京で開催した「アサザイ・セミナー」、12月に札幌で開催した「アサザイ・セミナー」にもご出演頂いた。その後の株価推移は、その際に語られていた「第2創業期における施策」が順調に進捗していることを如実に表している。

 事業は「店舗のトラブルに1本の電話(Web、FAXも含む)で対応するオリジナルな"ワンストップ・サービス"」。実稼働店舗数は前期、2月末時点で2万9733店舗と約3万店舗あり、実際のメンテナンスは全国5600社以上の協力会社ネットワーク(同社は『メンテキーパー』と呼んでいる)が行う。
 同社が「主要4業種」と掲げているのが、「飲食」、ドラッグチェーンや紳士服チェーンなどの「物販」、「理容・美容関係」、「介護施設」。特に、「飲食」については、外食チェーンを営む上場企業93社のうち、その三分の二にあたる62社が顧客であり、圧倒的な強みを発揮している。(同社調べ:2017年2月末現在数値)

▼シンプロメンテの強み
 私が考える同社の「強み」は3点。
 1つは、何よりも、24時間365日体制で電話を受ける同社のスタッフが、"メンテナンスのプロ"であるということ。これまで培ってきた経験、そして蓄積してきたビッグデータを活用し、最適なメンテキーパーを即時に派遣できるということである。

 2つめが、大手社との間に築き上げてきた"信頼"。顧客に対して、実施したメンテナンスについてのきちんとしたレポーティングを行うことを繰り返してきたことがそれにつながっている。

 3つめが、"顧客に寄り添うという気持ち"。同社には本社を含む拠点のそばに「メンテナンス道場」なる施設がある。これは実際の厨房設備、空調設備等を備えた食堂であり、実際に調理がなされ、それが社員に無料で昼食として振舞われるのだが、ここに、実際の顧客の店舗担当者を招き、トラブルが発生した際の直し方を伝授している。「簡単な修理であれば、自分でやって欲しい。そうすれば、店舗を一時的に閉めることなくお客様に料理を提供することができる」という信念から行っているこの"道場"は、一見すると同社の売上を下げるように映るが、それはたいしたことではない、という。"顧客に寄り添うという気持ち"はこのようなところに表れている。

▼「第2創業期」として掲げた4つの施策
 「第2創業期」として掲げた施策は、①:(基盤事業)「主要4業種」におけるさらなるシェアの拡大=「圧倒的No.1」、②:「基盤事業の拡大」、③:「基盤事業の深耕」、④:「異業種との協業」である。

 この、①については、「主要4業種」のメンテナンスに係る国内市場規模は約1140億円。同社の金額ベースでのシェアは5%程度であると認識し、この業種における「伸びしろ」をさらに追求していくということである。また、②の部分については、番組のなかでも紹介した高速道路サービスエリアでの飲食等サービス店舗におけるメンテナンス開始が該当する。③については、先日発表され大きな話題となった、乃村工藝社傘下の株式会社テスコの子会社化が挙げられる。同社は、すかいらーくグループのメンテナンスを請負ってきた実績があり、①の「圧倒的No.1」に向けて、その歩みが急速に進むことになる。そして、④の部分が、同じく放送のなかで語られた、東京電力、西部ガスが事業者向けに始める(始めた)、電力、ガスに関わらずトラブルが発生した際にメンテナンスを受けつける、「駆けつけ」的なサービスの提供(提携)である。

 着実に、そのロードマップは、チェーン店展開を果たしている大企業向けサービス(B to B ビジネス)から、「B to SMB(中小企業向け)ビジネス」へと、駒を進めたことを感じる。

 この「第2創業期」のあとの取り組みとして、会長は「海外へ進出」と述べた。有言実行でここまで企業として成長してきた同社。まだまだ、その歩みと、"お茶目な会長"から目が離せそうにない。

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取材後記は以上です、いかがでしたか?
本日の放送はオンデマンド配信にて早速アップされております。是非お聞きください。
また、前回ご出演分の取材後記もご紹介します。

それでは来週もお楽しみに!

(ウェブサイト)
シンプロメンテ IRサイト
アサザイ(2017.6.7放送分)オンデマンド配信
取材後記(2016.6.22放送分)
アサザイ(2016.6.22放送分) オンデマンド配信


<前列:右>代表取締役会長兼社長 内藤秀雄さま
<後列:左>取締役 内藤剛さま (内藤剛さまは新しく取締役になられました)
<後列:右>会長兼社長秘書 國吉千鶴さま