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7月27日月曜、COMEX市場の金価格は終値で1931ドルと過去最高値を更新。
実に7営業日続伸の高騰で2011年9月6日に記録した1923.70ドルを超えてきました。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は金融貴金属アナリスト亀井幸一郎氏に「通貨の堕落と金(ゴールド)」を
テーマにお話しを伺いました。


亀井氏は2011年の最高値更新時と今回の上昇相場には違いがあるとして
この相場が短期に終わるものではないと指摘。
今回は1700ドル台では3ヵ月近くも揉みあいが続き、
値固めを経た上での急騰相場。


その背景には金ETFへの大量資金流入がありました。
2020年1 ~6月で金ETF総残高 3620.7トンとなり、+734.00トンも
積み上がったのです。これまでは年間646トンが過去最高でしたが
わずか半年でこれを更新してしまいました。
つまり、根雪のように金価格が押し上げられてきたのです。


この間、NY先物ポジションは縮小しており、短期筋の買い上げによる
上昇ではなかったというのが、その腰の強さを表わしています。  

                        
今年の金の強さの背景にはやはり、新型コロナウイルスによって
世界が大緩和時代に突入したことがあげられます。
特に米国の量的緩和策から「信用緩和策」への転換が
株式市場をも押し上げました。
中央銀行が一般社債の買取りを実施、地方政府と中小企業に
総額2兆3000億ドルの支援策を行うことで安心感が広がったのです。


また、米国はすでに3兆ドル規模の財政支出を決めています。
これは国内総生産(GDP)の15%にあたる規模ですが、
今、第4弾、追加の支援策が話し合われています。
亀井氏は、新型コロナが収束せず保障を継続せざるを得ない事態は
連邦政府とFRBの誤算であったとし、仮に共和党案の1兆ドルの
追加案が決まれば、コロナ対策は通常の年間歳出(4.4兆ドル)に迫る
巨額の財政出動になります、、、これが足下のドル安をもたらしています。

亀井氏はこれを通貨の堕落だと解説くださいました。
そして、今後のゴールドの行方は?!
詳しくはオンデマンド配信で亀井さんの解説をお聞きくださいね。
ラジコタイムフリーhttp://radiko.jp/share/?sid=RN1&t=20200728163000
ポッドキャストhttps://podcasting.radionikkei.jp/podcasting/trendplus/trendplus-200728.mp3

亀井氏の新著「通貨の凋落で金急騰がはじまる」は7月31日発売。
読むのが楽しみです。