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プラチナのリースレートが高騰しています。現在は少し落ち着いて3.5%ですが、ゴールドの0.4%と比較するとはるかに高い状況。5月半ばには一カ月物が一時10%を超える高騰となりました。ドル金利が0.85%程度で動いている中、何故プラチナのリースレートだけが跳ね上がっているのでしょうか。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は日本貴金属マーケット協会代表理事 池水雄一氏にお話を伺いました。


金には金利がつかないーと解説されることがありますが
これは正確ではありません。
通貨市場と同様に貴金属にも貸し借りの金利が存在しますが
これは「リースレート」と呼ばれます。
ただ、あまりにこのレートが低いため金利があってもなくても
変わらないということから金には金利がないとされているだけなのです。

そして足元では金よりもプラチナのリースレートが上昇しているのはなぜか?

通常は、プラチナ現物がタイト化(逼迫)しているために
借りるのに高い金利が必要になる、といった場合にリースレートが上昇します。
つまり、リースレートが上昇している場合、プラチナ価格自体が
上昇していることが多く見られるという関係にあるのですが
足元でプラチナ価格は900~1000ドルでのレンジ相場。
何故プラチナ価格は上がっていないのでしょうか。

その裏には中国の実需投資家の存在がありそうだ、と池水氏。

中国のプラチナ輸入量は、実際の統計に出てくる需要量(宝飾品および工業用需要)を
はるかに上回る量であり、統計からは抜け落ちている分あるのだそうです。

Metals FocusのPGM Focus 2022によると
プラチナの世界の需給は2021年は30トン、
2022年は16トンの供給過多なのですが、
中国がそれを超える量を輸入しており、実質的に余剰はない状態。

ではどこから輸入しているのか?
ここがポイントになってきます。

詳しくは池水氏の解説を音声でお聞きくださいね。

https://podcasting.radionikkei.jp/podcasting/trendplus/trendplus-220628.mp3