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原油価格が急騰後、急落に見舞われています。ロシアによるウクライナ侵攻への制裁として西側諸国はロシアのSWIFTからの排除を始め、ロシア中銀の外貨準備の凍結など経済制裁を矢継ぎ早に決定していますが、米国がロシア産原油の禁輸に踏み切ったことをきっかけにWTI原油は1バレル130ドルをつけました。この時市場には原油価格が150~200ドルへと上昇するとの見方が台頭したのですが、、、。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は経済産業研究所 コンサルティングフェロー 藤和彦氏をお迎えしお話を伺いました。



強気一辺倒だった市場の下落のきっかけを作ったのが
UAEアラブ首長国連邦駐米大使による
「UAEはOPECに原油増産を検討するよう働きかける」発言でしたが
UAEのエネルギー大使が「OPECPLUSの従来の方針に従う」と
駐米大使の発言を否定していますが、原油価格が戻りを入れることなく
下落を続けています。

その後、中国が新型コロナウイルス感染拡大で
深圳など大都市を有する広東省や産業都市吉林省のロックダウンに
踏み切ったことで需要減を警戒した売りが
原油価格を95ドル台へと下落させました。

これまで供給不安から上昇してきた原油価格ですが
需要減の可能性を織込む形で下落を加速させているのですが
藤氏はわずか10日弱の期間に35ドルもの下落となった原油市場の急落に
2008年のリーマン・ショック時を想起させる事象だ警鐘を鳴らしています。
2008年7月、WTI原油価格は147ドルの史上最高値を示現するも急反落し、
そのわずか2ヶ月後の9月にリーマン・ブラザーズが破綻、
市場は大混乱に陥りました。

原油市場が炭鉱のカナリアではないか?
コロナ禍、戦争、インフレ、金融政策の転換と
これまでに経験したことがないうねりの中で
ここから世の中はどうなっていくのでしょうか?

藤氏の解説を是非お聞きください。
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