お知らせ:

マーケット・トレンドPLUS

番組へのお便りはこちら

ロシアがウクライナに対して全面的な軍事侵攻を開始、現在も戦闘状態が続いています。西側諸国はロシアに対してSWIFTからの排除などの経済制裁を決めています。ご案内の通り、ロシアは原油天然ガスなどの生産大国であるだけでなく、パラジウム、アルミなど工業金属の輸出大国でもあり、新たなインフレ懸念が台頭しています。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はマーケットリスクアドバイザリー代表取締役 新村直弘氏をお迎えし
ロシア・ウクライナ有事で懸念広がるコモディティ市況についてお話を伺いました。

 今回のSWIFT排除でロシアからのエネルギー輸出が困難となることが懸念されますが、さらなるインフレ加速で米国を始め世界の金融政策の舵取りはさらに難しくなったといえるでしょう。世界経済はピークアウトの兆候が明らかとなるなか、今回の有事によって世界経済の下振れリスクは高まったと考えられます。ドイツがエネルギー政策の見直しに言及していますが、グリーンフレーションが景気を冷やすリスクとなる中で、今回の有事が世界の脱炭素政策再考のきっかけとなるかもしれません。

新村にはエネルギー、工業金属、GOLD、農産物の今後の展望を伺っています。

■エネルギー
・ロシア制裁によるエネルギー供給懸念
・OPECプラス会合での増産拡大は期待薄
・イラン核合意の行方

■工業金属
・ニッケル、アルミの需給がタイト化するリスク
 ~工業セクターの活動に大きな影響
・パラジウムは自動車の排ガス触媒、
 ~ハイテク製品供給への影響も

■金
・有事のリスク・プレミアムが400ドルを超える上昇となっていたが
 一旦プレミアムは剥落
・長期金利が低下による実質金利を押し下げる展開となれば
 金価格押し上げ要因に
・銀は金銀レシオが78倍と高いが、金に対して割安

■農産品
・ウクライナ・ロシアは小麦の生産輸出大国
 ~主要港が封鎖されている状態で供給への懸念拡大
・ラニーニャ現象は今年の夏まで続く見込み
 ~生産下振れリスクは小さくない

詳しくはオンデマンド配信で新村さんの解説を是非。
https://podcasting.radionikkei.jp/podcasting/trendplus/trendplus-220301.mp3