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大阪金先物価格は7040円台へと上昇してきました。これまでの高値は2020年8月の7030円台。最高値を更新し未踏の領域に入ってきました。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は日本貴金属マーケット協会理事 池水雄一氏にお話を伺いました。

昨年2020年尼円建て金が高値をつけた際の材料は
ドル建てゴールドが最高値2072ドルを示現しことにありました。
ドル建て価格の上昇に円建て金もつれ高となったのです。
この時、ドル円相場は105円台で現在よりも10円の円高水準にありました。
現在ドル建て金価格は1900ドル台。ドル円相場は114円台にあります。

今回の円建て金上昇の背景は、ロシア、ウクライナ情勢の緊迫化と
米国の40年ぶりのインフレという二つの条件が重なったためだと池水氏。

ロシアがウクライナのドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国の
独立を承認、この2カ国を守るという大義名分のもとウクライナに侵攻。
もちろん西側はこれに反発しており、事態はどのように終息するのか見えない中、
格言にあるように、株売り、債券買いとなる中で「有事の金」に資金流入。
過去の経験則では有事の金はそれまで金を保有していた投資家の絶好の
利食い場とされてきましたが、今回は様相が異なります。

また、仮にこの有事がなかったとしてもゴールド上昇の底流にあるのが
FRBの失策とインフレです。
米国の1月のCPIは+7.5%。1982年以来40年ぶりの高インフレです。
この時の米国のFF金利(公定歩合)は13~14%もありました。現在は0.125%です。


FRBが昨年11月になってようやくインフレが一時的であるというスタンスを
修正しましたが、これから景気を失速させることなくインフレを沈静化
させるのは至難の業と思われます。
FRBの政策が後手に回った、との懸念とインフレが
ゴールドへの資金流入をもたらしていると言う側面もあるのです。

ここからの見通しなど詳しくはオンデマンド配信でぜひ。