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オミクロン株感染拡大への警戒から株や債券市場が乱高下。感染力は高いがそれほど強毒性はないとの報道もある一方で、モデルナ社CEOのこれまでのワクチンの効果が薄い可能性があるとの発言に警戒が強まるなどその実態が把握できるまではリスクテイクし辛い。こうした中、ゴールドは比較的落ち着いた値動きとなっています。

みんさん御機嫌如何でしょうか、大橋ひろこです。
今日は金融貴金属アナリスト亀井幸一郎氏をお迎えし
ゴールド市場の現状と今後についてお話を伺いました。

ゴールドは1700~1800ドルの間を行ったり来たり。
11月相場はそれなりのボラがありました。

テーパリング着手を決めた11月のFOMC後のパウエル議長の記者会見。
質疑応答の中で議長はインフレ鎮静化のメドを時間軸で示しました。
インフレの沈静化は22年4~6月か7~9月とみる、としていますが
インフレがこれまでの理解より長期化することを容認しながら
利上げには慎重スタンスである、とみたファンド勢が
ゴールドの買いに回り、COMEXゴールドは7連投で105ドルもの上昇となりました。

極めつけは11月10日に発表された10月米CPIが
前年比6.2%と31年ぶりの伸びとなり(コアCPIでも4.6%30年ぶりの水準)
FRB内では利上げ前倒し論が高まったと見られ
19日、クラリダ副議長は
「テーパリングのペース加速を討議することが「極めて適切」と発言、
ウォラー理事は「来年1月にテーパリングのペースを倍増させ、4月に完了」
「第2・四半期に利上げに着手する案を支持」と表明したことで
今度はファンドの見切り売りが旺盛となりゴールドは100ドル安なり
ほぼ行ってこいとなりました・・・。

FRBがタカ派にシフトし利上げが早まる可能性を織り込んだ債券市場では
金利上昇が続きましたが、1700ドル台は実需勢の買いが旺盛で下値も固く、
振り返ってみれば結果レンジ相場が続いていますが
オミクロン株感染拡大はどのような影響をもたらす可能性があるでしょうか。

最大の注目は12月FOMC。

亀井さんに詳しく解説いただいています。
アーカイブで亀井さんの解説を是非お聞きくださいね。
https://podcasting.radionikkei.jp/podcasting/trendplus/trendplus-211130.mp3