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20年8月の2000ドル超えの高値から下落が続いてきたゴールド。1~2月の下落で1680ドル近辺まで安値を切り下げましたが、新年度入り4月以降反発基調にあります。2、3月に急増した金ETFの解約売りが4月中旬以降小康状態になっている他、NY金先物の投機からの買いポジションは2月210トン、3月69トンと280トンもの減少となっていましたが、こちらも整理が一巡したようです。


皆さん御機嫌如何でしょうか、大橋ひろこです。
今日は金融貴金属アナリスト亀井幸一郎氏をお迎えし
「バイデノミクスと金市場」をテーマにお話を伺いました。

バイデン政権は4月29日で政権発足100日を迎えます。
ハネムーン期間終了となりますが、ここに来てやっと施政方針演説が実現します。


通常2月くらいに行われる上下両院での施政方針演説が4月にずれ込んだ
背景を色々勘ぐる向きもありますが、亀井さんは用意周到に練られたシナリオ
ではないかと指摘、トランプ政権からの政策転換、際立つスピード感と
国際協調路線の表明には大統領選挙で分断された米国、民主党の焦りがあったのでは?

バイデン政権は、コロナ禍、大規模財政出動政策を
矢継ぎ早に打ち出しています。


①「アメリカン・レスキュー・プラン」 1.9兆ドル
  1人1400ドルの給付金を柱に実施 失業手当の割増し
②「アメリカン・ジョブズ・プラン」 2.3兆ドル  
  インフラと雇用計画
③「アメリカン・ファミリーズ・プラン」 1.5兆ドル?
  28日施政方針演説でより具体的に?

増税とのパッケージで、という方針とされていますが
とはいえ、膨れ上がる財政赤字は前代未聞。
21年3月の財政収支の赤字幅が累計で1兆7062億ドル(約187兆円)
前年同時期の2.3倍となり、過去最高を記録しています。

 
3月単月では6596億ドルの赤字で、前年同月比5.5倍に増え
3月としては過去最高、単月で過去3番目の大きさとなりました。

亀井さんは、財政赤字とともに膨れ上がる貿易赤字もまた
米国の法定通貨ドルの凋落リスクにつながるとしています。

2月の貿易収支は赤字額が前月比4.8%増の711億ドルと過去最大
米経済は約40年ぶりの大幅な成長となる見込みですが
GDPに占める個人消費が大きな米国は、成長は赤字拡大を伴います。

金利上昇フェーズに入り金の時代の終わりを指摘する声も
ありますが、ここからの金価格動向は?

詳しくはオンデマンド配信で亀井さんの解説をお聞きくださいね。

https://podcasting.radionikkei.jp/podcasting/trendplus/trendplus-210427.mp3