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円建てゴールドは4月19日スポット市場で歴史的高値8173円を示現。年初6760円から1413円、20%の上昇。過去20年(2002年5月1273円)で6.4倍、より長期的には、自由化直後を除いた安値1999年9月の860円からほぼ10倍になっています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は日本貴金属マーケット協会代表理事 池水雄一氏をお迎えし
円建てGOLD堅調の背景と今後の展望を伺いました。

円建てGOLD上昇の動力は2つ。

①ドル建て国際価格が堅調である

3月米CPI8.5%、40年ぶりのインフレ高進となっています。
40年前の1982年、ほぼ同じインフレ率で当時の金利は15%でしたが
現在の政策金利は0.5%です。猛烈な利上げ観測とドル高にも関わらず
GOLDは高値圏を維持。インフレヘッジとしてGOLDが選択されています。


②ドル円相場の上昇、円安の進行

ドル円相場は年初の115円から129円へ円安が進みました。
米FRBはインフレ対応の金融引き締めへの動きを強める中、
日銀による金融緩和継続姿勢は継続されていることもあり
投機筋らもドル円市場に参入。もともと資源高で輸入コスト増となる中、
貿易赤字の拡大も恒常的な円安の背景にあります。

今後はロシア/ウクライナ戦争と中国の主要都市ロックダウンの行方に注目。
戦争が終わらないことにはインフレ圧力が低下しないと考えられます。


また、中国経済の先行き不安は需要不足からの景気減速懸念に
つながります。このところの世界の株価の軟調は中国リスクとの指摘も。

ここからの展望もあわせて
池水氏の解説をアーカイブでぜひお聞きくださいね。

https://podcasting.radionikkei.jp/podcasting/trendplus/trendplus-220426.mp3