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本日9/21(火)大阪取引所にてCME原油等指数先物の取引がスタートしました。限月が6本立ちましたが、商いが最も大きかったのは22年3月限の期先限月。初値は176.30P、中国恒大集団のデフォルト警戒などから日本の株式市場が大幅安となるなか、原油市況も軟調で日中取引の終値は6.80P安169.50Pと軟調推移となりました。

皆さん御機嫌如何でしょうか、大橋ひろこです。
今日はマーケットエッジ(株)代表取締役 小菅 努氏をお迎えし
原油価格動向と今後の見通しを解説いただきました。

本日上場のCME原油先物については商品設計、活用方などを
特別番組で放送しておりますので、ぜひアーカイブをお聞きください。
9/30締め切りで豪華プレゼント企画も実施中です。
音声 https://podcasting.radionikkei.jp/podcasting/trendplus/trendplus-210917.mp3
ご応募要項 https://www.radionikkei.jp/trendplus/cme_1.html

さて、CME原油先物はほぼWTI原油先物価格に相関しますが
WTI原油相場は、デルタ株の世界蔓延で景気回復シナリオに黄色信号となったことから
7/6高値76.98ドルから8/23の安値61.74ドルまで下落しましたが、
OPECとIEAの9月月報は22年の需要を上方修正するものとなり、
原油価格は再び70ドル台へと回復してきました。

背景となった材料は
1)メキシコ湾にハリケーン襲来 ~過去最悪の被害か?~
2)新型コロナウイルスのリスク評価改善
 ~アジアの感染収束+OPECとIEA月報のサプライズ~

8/29-30にルイジアナ州に上陸したハリケーン「Ida」の影響で
原油生産+製油所稼働+パイプライン操業が停止したことで
米原油/石油製品在庫はともに減少となりました。
特に原油在庫は9/10の週で6週連続の減少となっています。

また、足元では天然ガス相場も大きく上昇。
2014年2月以来の高値更新となっています。
世界的な需要拡大と供給抑制のミスマッチで
米天然ガス在庫は5年平均比▼7.1%となっています。

世界の脱炭素政策で火力発電分野でLNGシフトが起きていることに加え
今夏は米国の干ばつによる水力発電、欧州の風力発電障害など
再生可能エネルギー発電が伸びなかったことで、天然ガスに頼らざるを得ない状況に。
「気候変動問題対策のエネルギー政策が気候変動問題によって
エネルギー価格を押し上げている」実態について小菅さんに解説いただいています。

また、番組ではOPEC,IEAの石油需要見通しの中身、
そして中国で初めて戦略石油備蓄を放出することが決められたことについて
解説いただいています。 9/24(金)に入札を実施するとのことで
これがうまく行けば、中国による政府備蓄放出が原油価格抑制に
つながることを意味しますが、今後こうした動きが
原油価格に及ぼす材料となるかどうかに注目ですね。

詳しくはオンデマンド配信で小菅さんの解説をお聞きくださいね。
https://podcasting.radionikkei.jp/podcasting/trendplus/trendplus-210921.mp3