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今週、7月最終週は①7月FOMC会合②米4-6月期GDP速報値③PCEデフレータ、新築住宅販売などのインフレ指標発表④Apple、Google、Meta、MicrosoftなどGAFA企業決算発表など重要イベントが目白押しです。為替市場では ドル指数(DXY)が 7月14日に 2002年9月以来の109ポイント台へ上昇してからドル高の調整が入っていますが、この7月14日が当面のターニングポイントだった可能性が?


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は金融貴金属アナリスト亀井幸一郎氏にGOLD市場の現状と今後の見通しを伺いました。


NY金先物相場は 4月の2000ドル台から一時1700ドル割れまで
売り込まれていますが、その背景にあるのがドル指数の20年ぶりの戻り高値
更新があったと亀井氏。3カ月にわたり続いたDXYの上昇の裏には
ロシア制裁の影響で景気先行きが懸念される欧州ユーロの低下があるでしょう。
7月14日にユーロドル相場では1ユーロ=1ドルのパリティ割れを示現。


この7月14日に何があったか?
1日前の13日、米国の消費者物価指数(CPI)が前年同月比+9.1%と
予想を上回るインフレ高進が確認されたことで、市場では一気に7月FOMCでの
1%の利上げ確率が上昇。これに慌てたFRB要人らは前のめりになった市場を
冷やすアナウンスメントを行い、火消しに回ることに。

ウォラーFRB理事・・・
5bpの利上げに支持を表明し、75bpの利上げ幅は「極めて大きい」とし「(100bpを意味する)行き過ぎた利上げはしない方が良い」

セントルイス地区連銀のブラード総裁・・・
「これまでわれわれは50bpか75bpかという枠組みで議論してきた」として、75bpを支持


足元では1%利上げ確率は低下、0.75%利上げがコンセンサスとなっており
DXY上昇も一服しています。

NY金先物市場の投機筋ポジションはネットショートに。
ネットポジションがショートとなるのは3年ぶりのこと。
買い戻しによる上昇の可能性が強まってきています。
そのトリガーとなるのは一体何でしょうか?

米株式市場における証拠金取引残高は以前高水準にありますが
信用取引の借り入れ金利は政策金利に連動して引き上げられます。
今春には5~6%だった借り入れコストは足元で8%を超えてきています。
この金利はFFレート引き上げの翌日には反映されますが
仮に0.75%利上げが実現すれば、借り入れ金利は9%前後に跳ね上がります。

あるいは米4-6月期GDP速報値でしょうか?
今週はGAFA企業群の決算発表も注目です。

ここからのGOLD相場展望、
詳しくは亀井氏の解説をお聞きくださいね。
https://podcasting.radionikkei.jp/podcasting/trendplus/trendplus-220726.mp3