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WTI原油価格は80ドル台にまで上昇してきました。国内ガソリン価格も全国平均で1㍑162円まで上昇してきており、今日、茂木外相がクェート外相に原油の増産要請をしたとの報道がありました。過去最高値にまで上昇した2008年には180円を突破しましたが、インフレの足音がヒタヒタと近づいているようです。



皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は経済産業研究所コンサルティング・フェロー藤和彦氏を
お迎えしエネルギー高の背景とここからのポイントを伺いました。

欧州の天然ガス相場は、一時エネルギーの原油換算ベースで
1バレル200ドルを大きく超える水準まで高騰したこともあり、
いよいよブレント原油オプション市場では22年12月までに
1バレル200ドルの史上最高値を記録することに賭ける
ポジションもでてきました。

OPECプラスは9月に生産目標を日量40万バレル引き上げ、
10月と11月にさらに日量40万バレルのペースで増産することで合意
していますが、米国からの増産要請にも慎重であくまで計画通りの増産。

実はアンゴラ、ナイジェリア、アゼルバイジャンなどは
投資不足や保守作業の問題から生産目標にすら達していません。
増産しようにも増産出来ないという国もあるのが実情。
OPECプラス全体では生産枠の15%が未達となっています。

米国もガソリン高が深刻となってきており
バイデン政権がOPECに増産要請をしていますが、
考えてみれば米国は世界最大の産油国。
米国自身が増産すればいいはずでは?

ところが米国の原油生産量はコロナ前のピーク日量1310万バレルに対し
現在の生産量は1140万バレルと150万バレル程度減少しています。

米国の生産が意外と伸びない背景、
そして中国の電力不足、
欧州ガス価格高騰などなど藤さんに解説いただきました。

オンデマンド配信で藤さんの解説をお聞きください。

https://podcasting.radionikkei.jp/podcasting/trendplus/trendplus-211019.mp3