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株式市場が大荒れとなる中、GOLDが底堅く推移しています。特にグロース銘柄の下落が大きくナスダック総合指数は高値から15%もの下落を強いられる展開となっていますが、GOLD市場では先週1月21日のたった1日に最大の金ETFである「SPDR GOLD SHARES」に、27.59トンもの資金が流入していたことが明らかとなっています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は金融貴金属アナリスト亀井幸一郎氏にお話を伺いました。

株式市場が急速に織り込み始めたのは米金融政策の引き締め。
昨年秋口までインフレは一時的であるというスタンスを継続してきましたが
これを11月に撤回しインフレ抑制に舵を切るスタンスに豹変。
「忍耐強く」と言うフレーズも封印しました。



市場には急速にFRBの金融政策の正常化~引き締めが織り込まれているのです。
現状の市場のコンセンサスは
・量的緩和策は遅くとも3月には終了
・3月利上げ開始、年内3~4回利上げ
・年内に資金回収(バランスシート縮小)に着手
となっていますが、市場関係者らからさらなるタカ派コメントが飛び出し
「オーバーキル」となる可能性に怯え始めたようにも見えます。
JPモルガン、ジェームズ・ダイモン氏はFRBによる利上げ回数は
「4回を上回る可能性は十分あるとみている」
「6回、7回の可能性もある」と話しています。


FRBが一気にインフレ抑制に舵を切ろうとしていますが
景気に悪影響とはならないでしょうか?
ミシガン大学消費者態度指数、NY連銀製造業景況指数、米PMIなどなど
予想を下回る経済指標が目立ち始め、
米景気のピークアウトが懸念されています。

景気後退リスクは長期金利動向にあわられていると亀井氏。
10年債利回りは1.9%台にタッチするまでに上昇していましたが
1.7%台へと急降下しています。


亀井さんは、金融政策のタカ派化、金利上昇などの悪材料を
GOLD市場は織り込んでしまった、と指摘。
インフレに反応するセンチメントへと変化してきたようです。


ここからのGOLD市場を見る上でのポイント、価格動向についてなどなど
詳しくはアーカイブ配信で亀井さんのお話をお聞きくださいね。

https://podcasting.radionikkei.jp/podcasting/trendplus/trendplus-220125.mp3