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「19日の米国株は上昇、長期金利も上昇」

「NYダウは史上最高値まで、あと0.5%」

「米企業決算、原価・経費増加」

「P&G、原材料価格・輸送費は予想以上に上昇」

「ジョンソン&ジョンソン、医薬品分野が牽引」

 

 

 

19日の米国株は上昇しました。上昇率は、ニューヨークダウが0.5%、ナスダック総合指数が0.7%です。10年債利回りは1.63%と0.05%Pほど上昇しました。長期金利の上昇を吸収しながらの株高です。ニューヨークダウはあと0.5%、ナスダック総合指数はあと1.8%ほど上げれば、史上最高値です。

 

 

米国企業から7-9月期決算が続々と発表されています。企業業績には、コスト高の影響が色濃く表れています。それでも、株高現象が見られるということは、企業業績動向と金利状況のバランスを考慮すると、株式を購入する方が得だと判断が優勢になっているのでしょう。

 

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化粧品、日用品、ヘルスケア商品のメーカーであるP&Gが19日発表した7-9月期の売上高は、前年同期比5%の増収、営業利益は5%の減益でした。増収減益です。以下に示します。

 

 

P&Gの7-9月期決算(カッコ内は前年同期比)

売上高    203億ドル(+5%)

売上原価   103億ドル(+13%)

粗利益     99億ドル(-2%)

販売管理費   49億ドル(+1%)

営業利益    50億ドル(-5%)

 

 

増収を確保しましたが、売上原価は13%も増加して、営業利益は減益となりました。原材料増加、コスト増加を反映する決算内容です。売上高5%増加の内容としては「数量+2%、為替+1%、価格+1%、構成差+1%」の結果、5%の増収となりました。数量の伸びは2%、為替を除く伸びは4%でした。

 

 

P&Gは今後の見通しについて「原材料の上昇の影響を21億ドル、運賃の上昇による逆風をさらに2億ドル、合計23億ドルを見込む。3か月前の予想である19億ドルを上回る。1株当たり0.9ドルの逆風となる」と見ています。P&Gの年間1株利益は6ドル前後と認識されますので、原材料や運賃上昇が利益面に与える影響度が大きいことがわかります。

 

 

P&Gの株価の反応です。

140.66ドル(-1.68ドル、-1.18%)

 

 

 

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ジョンソン&ジョンソンが19日発表した7-9月期の売上高は、前年同期比10.7%増加の233億ドルとなりました。新型コロナウイルスのワクチンの寄与により、医薬品分野の売上高が129億ドル(+13.8%)となり、全体を牽引しました。

 

 

税引き後利益は同3.2%増加の36億ドルとなりました。しかし、営業利益に相当する税引き前利益38億ドルで、こちらは前年同期比では12.5%減少しています。以下に示します。

 

 

ジョンソン&ジョンソンの7-9月期

売上高     233億ドル(+10.7%)

売上原価     72億ドル(+3.9%)

粗利益     160億ドル(+14.0%)

経費      122億ドル(+26.0%)

税引き前利益   38億ドル(-12.5%)

 

 

経費の内訳を見ると、販売管理費が60億ドル(前年同期比10%増加)、研究開発費が34億ドル(同+20%)となって、税引き後利益を押し下げています。ジョンソン&ジョンソンは売上原価を抑制しましたが、販売管理費や研究開発費の増加によって、税引き前利益では減益を強いられました。

 

 

地域別の売上高の実績は以下の通りです。

米国            119億ドル(+7.9%)

欧州             55億ドル(+15.9%)

米国以外の西半球       15億ドル(+15.7%)

アジア            42億ドル(+10.5%)

 

 

ジョンソン&ジョンソンの今12月期の1株利益は9.77~9.82ドルの見通しです。7月時点の予想値(9.6~9.7ドル)が上方修正されました。

 

 

ジョンソン&ジョンソンの株価の反応です。

163.87ドル(+3.75ドル、+2.34%)

 

 

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動画配信サービスを展開するネットフリックスが19日発表した7-9月期の「世界の有料会員増加数」は438万人となりました。前年同期の220万人、前四半期の154万人を上回りました。10-12月期については850万人と、前年同期(851万人)と同じ水準を予想しています。

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