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「21日の米国株、NYダウ小幅安、ナスダック総合指数は小幅高」

「米国時間22日にFOMCの結果発表」

「2022年末の政策金利、利上げ予想人数は?」

「2023年末の金利見通しに変化は出るか?」

「金利見通しから、テーパリングのペースを予想する」

 

 

 

 

21日の米国株は、ニューヨークダウが小幅下落、ナスダック総合指数は小幅上昇となりました。ニューヨークダウの下落率は0.15%、ナスダック総合指数の上昇率は0.22%でした。

 

 

21日は、3連休明けの取引が行われた日本株が下落したものの、香港ハンセン指数は0.5%の上昇、ヨーロッパ株も高くなりました。米国株も高く始まりましたが、反発は限定的でした。

 

 

今週は、中国・恒大集団の利払い契約履行状況、中国政府の対応に引き続き、高い関心が寄せられます。

 

 

米国時間22日には、FOMCの結果も公表されます。量的金融緩和規模の縮小(テーパリング)については、11月以降の会合において、雇用統計の結果を踏まえて決定されると予想されます。今回の発表内容では、FOMCメンバーの金利見通しが、6月時点の予想と比べて、どのように変化しているのか、焦点になります。

 

 

まず、「2022年末の政策金利(FFレート)」について、6月時点の見通しでは、メンバー18人のうち、11人が利上げなしと予想していました。以下に示します。

 

 

2022年末の政策金利(6月予想)

利上げなし 11人

1回利上げ  5人

2回利上げ  2人

 

 

ここに変化が出るかどうか、注目されます。利上げはテーパリングの後に実施されると考えられます。従って、メンバーが2022年末の金利をどのように考えているのか、それがわかると、テーパリングのペースもつかめるようになります。

 

 

現在、FRBは毎月1200億ドルの債券を購入しています。FOMC1回の会合において、150億ドルの債券購入額の削減に動くならば、1200億ドル÷150億ドル=8回という計算で、8回のFOMCの末に、債券購入額はゼロになります。

 

 

FOMCは年間8回行われます。従って、1度の会合に150億ドルの削減ならば、テーパリングは1年に渡って行われます。利上げは、その後ということになります。

 

 

1度の会合毎に100億ドルの削減ならば、購入額がゼロになるまでに12回の会合が必要になります。200億ドルの削減ならば、6回の会合でゼロになります。

 

 

FOMCメンバーが来年末のFFレートをどのように予想しているか、そこを知ることにより、テーパリングのペースを読むことも可能になります。

 

 

次に、6月時点におけるFOMCメンバーの2023年末の予想を以下に示します。

 

 

2023年末の政策金利

利上げなし   5人

1回利上げ   2人

2回利上げ   3人

3回利上げ   3人

4回利上げ   3人

6回利上げ   2人

 

 

2023年末の金利についても、テーパリング終了後の利上げのペースを考える上で注目されます。6月時点の予想と比べて、利上げの時期が後ろ倒しの傾向になった場合、株式市場が「金利引き上げ時期が先に延びた」と安心するのか、それとも「米国景気は3か月前と比べて勢いが弱まっている」と懸念するのか、興味深い点です。

 

 

物流大手のフェデックスが21日、6-8月期の決算を発表しました。売上高は220億ドル(前年同期比+13.9%)、営業利益は14億9000万ドル(同-9.1%)となりました。

 

 

フェデックスでは6-8月期決算の事業環境について「労働力の確保に影響が出た。ネットワークの非効率性や賃金の上昇、購入費・輸送費の増加などで、前年同期比では約4億5000万ドルのコスト増加になった」としています。物流企業におけるコスト上昇圧力が明らかになりました。フェデックスは、第1四半期の業績が予想を下回ったとして、業績見通しを下方修正しました。フェデックスの時間外取引における株価は、日本時間の午前6時30分の段階で、約4%下落しています。

 

 

 

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