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「米国株下落、米国10年債利回り上昇」

「ゴールドマンが約7%の下落、金利上昇でも金融株下げる」

「"経費増加"の決算内容が鮮明に」

「1月調査のNY連銀製造業景況指数、マイナスに転じる」

「トヨタ、2月の生産計画を下方修正」

 

 

 

 

 

18日の米国株は下げました。下落率は、ニューヨークダウが1.5%、ナスダック総合指数が2.6%となりました。米国10年債利回りは0.09%P上昇して1.865%となりました。原油価格は2.2ドル上昇して86ドル台です。

 

 

ゴールドマンサックスが18日、10-12月期の決算を発表しました。以下に記載します。

 

         ゴールドマンサックスの10-12月期

売上高  126億ドル(前期比-7.1%、前年同期比+7.6%)

利益    39億ドル(前期比-26.8%、前年同期比-12.6%)

 

 

利益が前期比、前年同期比とも大幅に減りました。営業経費は72億ドルでした。これは前期を10%、前年同期を23%上回っています。前期比では売上高が減少しているにもかかわらず、経費が大幅に増えていることを示します。

 

 

経費増加が利益面を圧迫している決算内容を受けて、ゴールドマンサックスの18日の株価は約7%下落しました。ゴールドマンサックスはニューヨークダウ採用銘柄において下落率トップです。2位はJPモルガンです。金利上昇にもかかわらず、金融株の下落が目立っています。

 

 

先週14日に決算を発表したJPモルガンも、2022年12月期の経費が増加する見通しを示しています、今12月期は、技術関連で20%、物流・配送関連で40%、マーケティング関連で35%経費が増える見通しを示しています。

 

 

企業側の経費増加は資金需要の強さを示します。そこに中央銀行が金融引き締めで対応すると、市中金利が上昇する構図となります。企業がお金を求める一方で、中央銀行から供給されるお金が少なくなると、お金を借りるためのコストが上昇して、金利が上昇します。

 

 

18日の米国10年債の利回りは1.865%まで上昇しました。先週末との比較で0.09%P上昇しました。「コロナ前水準」に戻っています。


                         ☆ 

 

ニューヨーク連銀が18日発表した1月の製造業景況指数は、「-0.7」となり、12月の「+31.9」に対して大幅に低下しました。新規受注が「-5.0」と12月の「+27.1」から大花に低下しました。

 

 

製造業景況指数のマイナスは「悪い、落ちている」との回答が「良い、増えている」の回答を上回っていることを示します。コロナウイルス感染者の大幅な増加を受けて、年明け後に製造業の景況が急速に落ちたことが明らかになり、株安要因となりました。

 

 

「先行き」を示す景況指数は+35.1と12月と比べて1.3P低下しました。

 

 

一方で、18日に発表された1月のZEW景況調査では、景気の先行きについての見方が改善しています。これは、ドイツのアナリスト178人を対象としたアンケート調査です。ドイツの先行き指数は「+51.7」と前月比で21.8Pも上昇、同様に米国先行き指数は22.4(前月比+10.8)、中国は27.7(+9.8)となりました。

 

 

ZEWの調査では、各国の短期金利、長期金利の見通しが鮮明に引き上がる一方で、株価の見通しにつては、弱気なアナリストが増えてきました。


                    ☆

 

 

トヨタは18日、2月の生産計画を下方修正すると発表しました。2月の生産計画はグローバルで70万台程度になる見通しで、従来の計画を15万台程度下回るとしています。

 

 

2月の生産が下回る結果、通期で計画している今3月期の通期生産計画も従来の900万台を下回ることを明らかにしました。トヨタは昨年夏から、東南アジアのサプライチェーン動向を主な要因として、生産計画の後ろ倒しの動きが続いていました。今回は半導体不足の影響としています。既にこの内容は昨日後場に報道されていましたが、本日、株価材料としてどの程度、消化していくか、注目されます。

 

 

特に米国において、新車、中古車の価格上昇が目立ちます。価格の上昇によって、1台当たりの利益の増加が、販売台数の減少を吸収して、想定の利益水準を維持できるのか、注目されます。

 

 

 

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