「17日の米国市場は休場」
「欧州株は総じて高い」
「中国の12月自動車生産、8カ月ぶりの前年比プラス」
「月間生産300万台に迫る」
「新エネルギー車は月間生産50万台超」
17日の米国市場は休場でした。欧州株は総じて高くなりました。
中国国家統計局が17日発表した、12月の工業生産高は、前年同月比で4.3%増加しました。増加率は、9月3.1%、10月3.5%、11月3.8%で推移していました。12月は生産高の増加に拍車がかかりました。
自動車の生産台数は296万6000台となり、前年同月比で3.4%増加しました。昨年4月以来、8か月ぶりに前年同月を上回りました。以下に記載します。
中国の自動車生産台数(カッコ内は前年比伸び率)
1-2月 385万5000台(+89.9%)
3月 251万7000台(+69.8%)
4月 227万3000台(+6.8%)
5月 209万6000台(-4.0%)
6月 203万8000台(-13.1%)
7月 185万3000台(-15.8%)
8月 173万4000台(-19.1%)
9月 218万6000台(-13.7%)
10月 234万4000台(-8.3%)
11月 267万3000台(-7.1%)
12月 296万6000台(+3.4%)
生産台数は300万台に近づく、極めて高い水準となりました。昨年12月の280万4000台を上回り、この2年間では過去最高の月間生産台数となりました。
電気自動車を中心とした新エネルギー車の生産増加が続いています。中国における12月の新エネルギー生産台数は50万台を超えてきました。以下に記載します。
中国の新エネルギー車生産台数(国家統計局、前年同月比)
1-2月 31万7000台(4.9倍)
3月 23万3000台(4.1倍)
4月 22万9000台(3.6倍)
5月 23万7000台(3,3倍)
6月 27万3000台(3.0倍)
7月 28万9000台(2.9倍)
8月 33万台 (2.5倍)
9月 36万2000台(2.4倍)
10月 40万8000台(2.2倍)
11月 47万7000台(2.1倍)
12月 52万3000台(2.1倍)
上記のように、新エネルギー車は、前年同月比で2倍を超える伸びが続いています。中国の業界団体は、今年の中国における新エネルギー車の販売台数を前期比47%増加の500万台と予想しています。生産台数については、昨年12月の段階で月間50万台を超えています。現状のペースで伸びると、生産台数は年間700万台規模に増加する可能性もあります。国内生産を大きく上回る生産台数は、中国産の電気自動車が世界で拡販されることを示します。
一方で、セメントや鉄鋼については、12月生産も減少ペースが続いています。セメントは前年同月比11.1%減少、粗鋼は6.8%、鋼材は5.2%減少しています。
中国の12月の小売売上高は4兆1269億人民元となり、前年同月比で1.7%増加しました。小売売上高については、10月、11月の伸び率が、4.9%、3.9%でしたので、12月は低調な数字です。冬季北京オリンピックを控えた移動制限を受けて、1-2月の中国消費動向も厳しい環境にあります。