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朝イチマーケットスクエア「アサザイ」

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人類の文明は、「紙」とともに発達してきたといっても過言ではありません。「紙に書き留める」ことによって文明は持続的な発展や広範囲への伝播が可能となり、はるか昔の人類の知恵を現在でも知ることができます。
 さらに「紙」の用途は、衛星用品、運搬容器など、現在ではたいへん幅広いものになっていることは、あらためて細かに申し上げるまでもないでしょう。

 11月21日放送の「アサザイ 今日の1社」は、そんな「紙」の機能を支える星光PMC(4963・東証一部)の乗越社長にお越しいただきました!
 井上哲男の取材後記を、オンデマンド放送とあわせて是非お読みください♪

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取材後記
星光PMC(4963)(東証一部)
ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は代表取締役社長の乗越厚生さま。

「紙のチカラ」

▼「そういえば」の影に
 そういえば、花粉症の季節に鼻のアタマを赤くしている人を近年見なくなった。
 そういえば、万年筆で書いても紙にインキが滲まなくなった。
 そういえば、中の重さに耐え切れずに腹がつぶれている段ボールを見なくなった。

 この“そういえば”の影にあるのが同社の技術。紙を進化させる製紙用薬品事業のトップ・メーカーとして上記のために使われる薬品において何れも3割から4割のシェアを占めている。

▼紙とヒトのかかわり
 唐突ではあるが、私は「紙のチカラ」を信じている。
 どうしても電子書籍を読む気にならない。本を読んで電車を降りるとき、無意識に指で本を挟むと、今まで過ごした時間と残された時間が分かる。家に並んでいる本を子供が触っていて、次に読む本はどれがお薦めかと聞かれたりすると、「紙のチカラ」を強く感じる。貸した本が少しボロボロになって返ってくるのも、私は決して不愉快ではない。それは紙が指で手繰られた証だ。
 紙は単体では存在しない。ポスターにせよ障子にせよ、紙はヒトの指が介してそこに据えられる。全ての紙はヒトに接する。だから同社にとって「ヒトに無害なこと」というのは、スローガンではない。絶対的な必要条件として認識している。

▼「幕間の化学」
 「幕間の化学」という言葉がある。電気機器や自動車、金融や不動産といった業種が相場のテーマから外れるとき、「化学」は注目される。東証33業種の時価総額で6位、税引き利益でも6位の立派なポジションながら、やや地味なイメージがあり、バリュエーションでPBR1倍未満の銘柄が安値で放置されている印象を受ける。また、個別銘柄の株価動意は、事業の安定性や個別分野におけるトップシェアの再認識に加えて、新製品による利益率の向上によることが多い。

 中期経営計画において同社が掲げる売上高営業利益率の目標数値は10%。因みに今期の化学全体の会社見込みによる同数値は5.9%。目標はかなり高いが、同社は2002年度、2003年度、2009年度に8%台の高い数値を記録したことがある。番組の中で紹介した、板紙アルカリ抄紙システムの推進とNEDOで開発しているナノセルロース新素材(鋼材の1/5の重量で5倍の強度)事業化の進捗が大きなカタリストだ。

▼紙を「漉く」
 同社から「柔らかいティッシュ」を頂いた。「産地は北海道ですか?」と聞くと、四国にある製紙会社の名前が返ってきた。紀貫之が土佐の国司として派遣され、奨励して作らせた和紙に書いたのが「土佐日記」。コウゾ、ミツマタを原料とした和紙の伝統工芸が今でも生きている四国で、ヒトと環境に優しい紙が作られていることが嬉しかった。
 因みに、“紙をすく”の漢字は、手でする場合は「漉く」で、道具や機械で行う場合は、“板紙アルカリ抄紙システム”の「抄く」。古くからこのように違った漢字をわざわざあてがっているところからも、紙と指の繋がりの深さが分かる。(了)

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 取材後記は、以上です。いかがでしたか?
 私も星光PMCの製紙用薬品を使ったティッシュに触ってみたのですが、本当に柔らかくて、手触りが心地よかったです! それは同社が紙に付与する「機能」のごく一端であり、「丈夫である」「にじまない」「滑らない」など、さまざまな機能を実現する薬品があるんですよ~。

 なお、星光PMCは、12月8日(土)に開催される『ラジオNIKKEI&PRONEXUS共催 企業IR&個人投資家応援イベントin東京』に協賛しています!
 当日は乗越社長によるプレゼンテーションのほか、来場された個人投資家の皆様に同社の薬品が使われているティッシュも配布される予定ですので、是非実際に触って確かめてみてください♪
 お申込みは11月30日までですので、下記のリンクからお早めにどうぞ~!!

<関連リンク集>
■『ラジオNIKKEI&PRONEXUS共催 企業IR&個人投資家応援イベントin東京』申込ページ
■星光PMC ウェブサイト


代表取締役社長 乗越様と。