10月17日放送「今日の1社」ワイヤレスゲート(9419)の取材後記です! [「今日の1社」取材後記]
2012/10/17(水) 11:12 今日の1社担当

 10月17日放送「アサザイ 今日の1社」は、ワイヤレスゲート(9419・東証マザーズ) 代表取締役CEOの池田武弘様にお越しいただきました!
 最近、公衆無線LANの普及が進んでいますので、さほど業界に詳しくないという方でも、「この分野は『来ている』」という感覚はお持ちなのではないでしょうか? 同社の成長カーブは、まさにそれを裏付けるものになっています。

 井上哲男はこの成長企業をどう見たのか? 取材後記をお読みください♪

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取材後記
ワイヤレスゲート(9419)(東証マザーズ)
ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は代表取締役CEOの池田武弘さま。
「爽やかな風」


▼“大きな産声”
 新規上場企業はまず社長に会うことに尽きると実感した。
 今年はIPO(新規株式公開)の当り年。10/16までにIPOをした企業数は25社に上る。10/11に上場を予定していたツバキ・ナカシマが9月下旬に上場延期を発表したのは残念であったが、このままいけば、リーマン・ショックの起きた年である2008年の32社を超えるかもしれない。

 初値も概ね好調であった。25社中、初値が公開価格を下回ったのは4社で、残り21社は順調に産声を上げたが、その中でも公募価格を75%以上も上回る“大きな産声”を上げたのが7社。ワイヤレスゲートも93%上回り、堂々6位の産声の大きさであった。
 問題は、産声が大きかったかどうかではなく、順調に育っているかである。10/15終値と調整済み公募価格(今年はこの25社のうち、既に3社が株式分割を行っている!)を比較してみると、同社の上昇率は177%(ほぼ2.8倍になったということ)で4位となっており、順調に育っていることが分かる。

▼情報通信業におけるPER水準
 このリストを作っていて、驚いた。
今年上場して、現在までの上昇率が100%を越えている企業7社のうち、札幌アンビシャス上場の北の達人(2930)以外の6社が、全て東証マザーズ銘柄なのである。(エイチーム(3662)、エニグモ(3665)、エムアップ(3661)、ワイヤレスゲート(9419)、モブキャスト(3664)、メディアF(6067)) しかもメディアFはサービス業であるが、残りの5社は情報通信業である。
 一方で、現在の株価が調整済み公募価格を残念ながら下回っている企業数は8社ある。JAL(9201)を除いた7社を見てみると、なんと5社がJASDAQスタンダード上場で2社が東証マザーズ上場という結果になっている。今年のIPOはこれまでのところ、東証マザーズの圧勝である。

▼ITバブルにあらず
 この上昇率が100%を越えている企業のうち、東証マザーズ・情報通信業の5社の平均PERは24.7倍(ワイヤレスゲートは19.4倍)と、東証一部の平均である12.1倍のおよそ倍となり、一見割高に映る。しかし、情報通信業の全上場銘柄の340社のうち、最終利益がゼロ又は赤字見込みである30社とPERが500倍を超えている2社を除いた308社の平均PERを算出してみると、20.4倍とこの業種内では、それほど問題視されるレベルではないことが分かる。

 以前、ITバブル相場があった。ITに関連しているのか疑わしい企業で、社名だけがITっぽい会社の株価までが上昇した相場と違い、現在の相場は健全である。情報通信業で株価が上昇している企業には、共通した一つの特徴がある。それは、日進工具とJCUの時に述べたことと同じで、リーマン・ショック前の最高売上、最高益を前期、今期でクリアしている点である。全ての企業の株価が上昇している訳ではない。そして、それらの上昇している銘柄達と遜色のない売上・利益の伸びを近年記録してワイヤレスゲートは上場したのだ。

▼“ドンと構える”
 注目度が高まると市場というのは色々なコメントを出してくる。3年間で売上が13倍になったこのペースが続くわけが無いことは知っている。それを続けたら6年かそこらで1兆円企業になってしまう。それでも、前年同期比の売上高の伸び率などを指摘する者はこれから出てくるかもしれない。
 私のような者が偉そうに言えた義理ではないが、そんな時は“ドンと構える”ことであろう。
 「アイデア」「他社と差別化できる技術」「売上げの蓋然性(実現性)」、ITバブル終焉とともに元気の無くなった情報通信業の企業は、焦って、一つでも欠けてはいけないこの3つのうち、どれかが欠けているものに手を出したように思う。同社の場合はこれに「ファブレスでできること」ということも加わるかもしれない。これらを全てクリアしたワイヤレス・ブロードバンド・サービスを作り、ここまで来たという自負を持ち続けて欲しい。それが、きっと、何れかの時期に来る新規事業を考える際にも鍵となる気がする。

▼新規上場企業は、まず社長に会うこと
 冒頭で述べたように、新規上場企業はまず社長に会うことである。今回はロング・インタビューで敢えて社長の学歴から創業に至るまでの経緯を聞き、皆さんにお届けさせて頂いた。
 「大阪大学大学院卒工学博士、NTTドコモワイヤレス研究所入所、スタンフォード大学研究員・・・」しかし、無論それだけで起業できる訳ではない。
爽やかさ、穏やかさ、謙虚さ、冷静さ、スマートさ、クールさ(頭の良さ)・・・。これらが実際にお会いしてストレートに伝わってきた。なぜ多くのベンチャー・キャピタルがこの会社に出資をしたのか、ヨドバシ・カメラが事業・資本提携をしたのか、小型株発掘で名高い投信が既に5%ルール報告を行うくらい買っているのか・・・それらの答えが全て解ったような気がする。

 日本には応援したい企業がたくさんある。今年は、それに、従業員10名の爽やかな会社が加わった。(了)
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取材後記は、以上です。
確かに、マザーズなど新興市場においては、企業の成長における社長の占めるウェートは、非常に高いことが多いですね。上場時の社長の多くが創業者でもありますから、必然といえるでしょう。

放送及び取材後記から、私も代表取締役CEOの池田様の爽やかなイメージが膨らんできました♪
今後の「今日の1社」でも、素敵な社長をご紹介していきたいと思います!

<関連リンク集>
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