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朝イチマーケットスクエア「アサザイ」

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 1月13日 の「アサザイ 今日の1社」はCRGホールディングス(7041・東証マザーズ)を放送しました。

 今回は、代表取締役社長 古澤 孝 様にお越しいただき、経営理念・事業内容、強み・競争優位性、前期の振り返りと成長戦略等についてお話を伺いました。

 同社は、コールセンターを中心としたホワイト系人材派遣、物流・イベントなどのブルー系人材派遣の大手企業です。
 IT人材派遣を主軸にしたハイキャリア人材紹介や、障がいをお持ちの方向けの就労移行支援やサテライトオフィスサービスなどのヒューマンリソースサービスを主軸に、ノウハウを活かした製造請負、採用・給与計算代行などのアウトソーシングサービス、RPA・OCRを活用したITサービスを提供しております。

 昨年12月18日には「ここでスキャン」をリリースしました。これはデジタル化社会・ウィズコロナ時代に必要不可欠な書類のデジタル化をするサービスです。
 2020年10月より新しい期を迎え、今後も時代に合ったサービスをリリースし、皆様が期待できる企業を目指し進化するべく取り組みを続けています。

 井上哲男より取材後記が届いております。ぜひご覧ください。


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取材後記
CRGホールディングス(7041)(東証マザーズ)
ラジオNIKKEIにて収録
お相手は、代表取締役社長の 古澤 孝(ふるさわ たかし)様

「AI-OCR+RPA」

▼CRGホールディングスの事業内容
 2018年10月に上場した同社の企業理念は「ROAD to the DREAM」(共に歩む、その先の未来へ)。社会に参画する人が増え、それぞれが働くことの幸せを実感すること、柔軟な働き方ができる社会であること、また、社会・仕事・個人のトライアングルが大きく実る未来を創造することを実現すべく、グループの事業会社ごとに専門性に特化した人材の派遣・紹介を行っている。

 主要な事業の1つである「人材派遣紹介業」の内容を紹介するが、その対応業種の幅に驚く。
 テレマーケティング等のコールセンター業務を行うコールセンター派遣、一般事務、秘書業務等、幅広い事務業務に対応する人材の派遣を行うオフィスワーク派遣、介護の有資格者や管理部門勤務等の人材を提供するヘルパー派遣、工場の製造ラインへの派遣や物流倉庫、事務所移転における引越し補助などのブルーカラーのワークス派遣、オフィスワークの一般事務や営業事務、受付などのホワイトカラー派遣、クレジットカードの加入促進、携帯電話や付属品の販売促進業務などの接客や各種イベントの企画、集客、運営絵管理などを行うオレンジカラーと呼ばれるセールスサポート事業、また、ITスキルを持つ人材、システムエンジニアの派遣を行うIT派遣やシニア人材の派遣などだ。

 「人材派遣紹介業」以外の事業は、(派遣ではなく請負の)「製造請負事業」と、「その他事業」として、給与計算などの事務代行、採用代行などのBPOサービス事業、RPAの技術を利用したロボットのカスタマイズ・販売などのRPA事業やIT関連事業、システムソリューション事業も行っている。

 また、2019年に障がい福祉サービス事業を行う子会社を設立し、就労移行支援やサテライトオフィスサービスなどの事業も開始した。

▼CRGホールディングスの強み
 同社の強み、競争優位性の第1点目が、クライアントからに多様な要望に対応可能な専門性の高い人材が数多く登録しているということ。上掲した多くの職種について、短期から長期まで、専門性の高い派遣就業希望者数十万人(全国)が登録している。
 この登録された人材を、自社で開発した人材管理システム(C3)やマッチングシステムを利用し、スピーディに手配を行うのだが、派遣キャスト、そしてクライアントへの手厚いフォローをしっかりと行ってきたことが実績として高い評価に繋がっており、高度な専門性が求められる銀行、証券、保険、教育業界などへの派遣実績が豊富なことも差別化、競争優位性の1つである。

 また、この専門分野に特化した事業の蓄積が、人材派遣に関わる独自のノウハウの獲得につながっており、例えば、中核事業のコールセンター派遣などについて、同社は特にオペレーター経験者が多数登録していることもあり、「ユニット型派遣」として、経験者であるスーパーバイザーを管理者として、オペレーターと"セット"で紹介することも可能な状態となっている。

CRGホールディングスの成長戦略
 今年度の事業戦略、成長戦略であるが、事業環境の変化を受け、事業ポートフォリオにおける重点分野の再検討を実施することを掲げている。

 具体的な「ヒューマンリソース」の事業ポートフォリオにおける取組みは「派遣領域の拡充」。
 ユニット派遣の強化、派遣エリアの拡大を目的としたリモート派遣への参入、ハイキャリアエージェントサービスの強化をオフィス系で行い、作業系においては、ユニット派遣の強化に加えて、長期就業キャストの発掘と、短期マッチングの効率化を目的としたHRテック導入、長期、短期の就業マッチングを並行して行うと言う。また、IT系人材派遣の拡充に向けて、教育制度の充実によりキャリア形成を図るが、この際、オフィス系の人材に対してもこれらを行うこととするとのこと。そして、今後の注力領域を就労移行支援、障がい者雇用支援であるサテライトオフィスサービス、構造的な人手不足の解決策としてグローバル人材サービスと定めている。

 そのほか、「アウトソーシング」の事業ポートフォリオにおいては、人材派遣紹介事業で構築した顧客との信頼関係や業務ノウハウを生かした(独自の)アウトソーシングモデルを創出することを重点施策としており、「インフォメ-ションテクノロジー」の事業ポートフォリオについては、働き方改革に伴う業務効率化支援を目的にITソリューションサービスの拡大に注力するとし、「AI-OCR+RPA」である業務効率化サービス、「与信審査・管理、採用確認業務を正確に、迅速に対応できる」リスククリーニングサービスの推進を行うという。また、この「インフォメ-ションテクノロジー」の事業ポートフォリオについては、ブランディングの強化を目的として、専門メディアとの連携やウェビナーの開催、CRテレマーケティングの活用なども考えている。

 今回のコロナ禍で、それまで横並びに近い形で好業績を挙げてきた人材紹介業、人材サービス業に少し優劣の差が出てきた。そして、その差は、同社が戦略として掲げているITソリューションサービスの有無、または、ITをいかに活用できているかという部分から生じているように感じている。つまり、成長に向けて掲げている施策に齟齬はないということだ。
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 取材後記は以上です。いかがでしたか。

 本日の放送はPodcast配信にて早速アップされております、是非お聴きください。

 それでは来週もお楽しみに!

(関連ウェブ)
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代表取締役社長の 古澤 孝 さまと