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 もはや日常となっているネット・サーフィン。

 いつものニュース・コンテンツをチェックしていたら、いつの間にか広告を読んでいて、購買するか否か迷っている・・・ということが最近増えてきたように感じます。

 リスナーの皆さまの中にも、同じような経験をした方、いらっしゃいますよね。

 

 それが『ネイティブ広告』という手法であることを、本日のアサザイで初めて知りました。

 

 7月6日放送の「アサザイ 今日の1社」では、多様な広告媒体の中で、ネイティブ広告という手法をいち早く取り入れられたログリー(6579・東証マザーズ)をご紹介しました!

 今回、代表取締役社長 兼 CEOの吉永 浩和(よしなが ひろかず)様にお越し頂き、井上哲男のインタビューに答えて頂きました。

 

 井上哲男より取材後記が届いておりますので、ぜひご覧ください。

 

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取材後記

ログリー (6579) (東証マザーズ)

ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は、代表取締役社長 兼CEO の 吉永 浩和 ( よしなが ひろかず )様。

 

「 『集まる』、ということ 」

 

▼嫌われない広告

 この6月20日に上場を果たし、初日は買い気配で値がつかず、上場2日目に、公募価格1860円の2.5倍の4635円で産声を上げた。同社事業に対する期待度の高さが表れた上場となったが、会社の沿革としては、12年前の2006年5月に当時、吉永社長が住んでいた栃木県足利市で設立された。大学院在籍中の起業であったという。

 

 その後、2009年にレコメンドサービスである「 newziaコネクト 」の提供を開始し、2012年10月に日本初のネイティブ広告配信プラットフォーム「 logly lift 」の提供を開始したことが大きな同社の成長ドライバーとなった。

 その後、2016年12月にメディアサイトのユーザー定着と増加を支援するツール「 Loyalfarm 」の提供も開始している。

 

 企業としての目標は、ネイティブ広告市場において、「テクノロジーで圧倒的ナンバーワンの企業になる」ということ。この、「ネイティブ広告」の原義は、"嫌味のない広告"、"自然な広告"という意味。

 「 嫌われない広告を作るテクノロジー企業 」。同社の事業内容をひとことで言い表すと、そういうことになる。

 

 ネイティブ広告配信プラットフォーム「 logly lift 」のエッセンスは、複数の広告媒体を集めて(束ねて)広告配信ネットワークを作り、それらの媒体に広告をまとめて配信する仕組み。その際に、媒体(メディア)のデザインとの整合性に加え、コンテンツの内容に親和性がある広告を配信することにより、一層広告価値を高めている。そこに、"嫌味"がなく、"自然"であるがゆえ、ユーザーの情報利用体験を妨げないという特徴があることが何よりの強みである。その収益モデルは、広告がクリックされ、広告主のサイトを訪れた際に広告料金が発生する以上、その導線である、「ユーザーの情報利用体験を妨げない」ということは何よりも大切だ。

 

▼メディア広告の課題と答え

 事業環境は完全に「追い風」と言える。

 直近では、スマートフォンの普及に加え、SNS、写真共有サイト等の新たなメディア形態が拡大し、同時に広告媒体の多様化が進んでいることから、その対応が各社の課題となっているが、一方で、従来のディスプレイ(バナー)広告の限界(嫌がられている)、広告効率の低下が指摘されており、より効果的な広告手法の提案・導入が求められているのだ。

 

 この課題に対して、現在、国内外で「答え」を出しているのがネイティブ広告と考えられる。

 事実、その市場は急拡大を続けているが、サイバーエージェント社の「インフィード広告市場推計」によると、国内インフィード広告市場規模推計/予測は、2018年2343億円、2019年では2740億円、2020年では3077億円となっており、最終的にはインターネット広告の多くが、ネイティブ広告になるのではないかとの予想が支配的である。

 

▼独自テクノロジーで展開するサービス

 同社の強みは、何よりも、独自の言語解析技術を有しているということ。

 これを用いて、他社に先駆けてそのサービスを行い、着実にその実績を拡大させてきた背景には、多彩な配信技術、分析ツール等の総合的な提供が高い評価を受けてきたということがある。先行社メリットだけでなく、他社が決して真似出来ないユーザーエクスペリアンスを実現する会社としての評価を受けているのだ。

 

 また、技術力の高さは、高精度なレコメンドのマッチングを可能としていることからも窺える。メディアの再訪分析ツールである「 Loyalfarm 」についても、メディアの本質である「ユーザーを育てる」ということが貫かれている点が評価されており、このことも強みの一つだ。

 

▼『新しい価値が生まれる』ということ

 中期経営計画では、4つの取り組みを成長戦略として掲げ、今後の事業規模の拡大につなげる意志を示している。その4つとは、「より高度化されたネイティブ広告配信技術の開発・提供」、「ネイティブ広告による動画広告配信サービスの開発・提供」、「新システム開発による収益源の拡大」、「各種言語モジュールの開発により、海外展開の拡大を図る」。

 

 最後の部分は、既に台湾とインドネシアにおいて「 logly lift 」のコア・テクノロジーのOEM提供を行っているが、さらにローカル言語への技術的対応を行い、また、強みである文脈解析技術を、他の言語でも使用可能にするための言語モジュールを各種開発することによって、成長する東南アジア市場での拡大を進めていきたい、という。

 

 同社の経営理念は 「 集まれば新しい価値が生まれる 」。

 ひとりの起業から始まり、集まったものは、「知識」、「技術」、「情報」、そして、「人」である。

 「集まるということは『 新しい価値が生まれる 』ということ。このため、人に投資し、それぞれの持つ知識を集め、世の人々に喜ばれるサービスを作りたい。」少し照れくさそうに、ただ、確りと語った吉永社長の目はとても澄んでいた。人が見て、"嫌味"がなく、"自然"なものを作ることが出来る人は、こういう、「人が集まることが生み出す力を信じている、そして、それを忘れない人のような気がする。(了)

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 取材後記は以上です。いかがでしたか?

 

 番組の最後に井上も申しておりましたが、同社には「今後、ますます色々なものが集まる」のでしょうね。

 同社は、今年の6月20日にマザーズに上場されたばかりです。

 今後の展開にも注目したいですね!

 

 それでは来週もお楽しみに!

 

(関連ウェブサイト)

■ログリー IRサイト https://corp.logly.co.jp/ir

 

代表取締役社長兼CEO 吉永様、IRご担当者様と