4月4日の「アサザイ 今日の1社」は、はてな(3930)を放送しました。 [「今日の1社」取材後記]
2018/04/04(水) 14:26 今日の1社担当

 4月4日の「アサザイ 今日の1社」は、はてな(3930、東証マザーズ)を放送しました。

 今回は、代表取締役社長 栗栖 義臣 様にお越し頂きまして、事業内容・業界動向・成長戦略等について詳しくお話しを伺いました。

 同社は、2001年「人力検索サイトはてな」からスタート、「はてなブックマーク」、「はてなブログ」に代表される、ユーザーが文章や画像などのコンテンツを発信・閲覧・拡散する「コンテンツプラットフォームサービス」を運営。登録ユーザー数も、昨年の7月時点から半年で53万人増加し、今年の1月時点で671万人に到達するなど確実に成長を続けています。

 近年では、これらのサービスで培ったシステムや技術をB to Bビジネス向けにも展開し事業を発展させています。皆様の中には、同社のB to B事業につきましては詳しく知らないという人も多いと思います。今回はB to Bビジネス展開について詳しく語って頂きました。

 井上哲男より取材後記が届いております。ぜひご覧ください。

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取材後記
はてな (3930) (東証マザーズ)
ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は、代表取締役社長の栗栖 義臣(くりす よしおみ)様。

「ITインフラ投資後の事業構造に期待」

▼BtoB向けビジネスが着実に成長
 「はてなブログ」、「はてなブックマーク」など、主にBtoCビジネスでの知名度が高いが、着実にBtoB向けビジネスにおいてもその実績を伸ばしてきている。

 沿革を記すと、2001年に人力検索サイト「はてな」の運用を開始し、以来、上記の「はてなブログ」や「はてなブックマーク」など、ユーザーがテキストや画像などのコンテンツを発信・拡散出来るプラットフォームの提供を続けてきたが、この個人向けのBtoCのサービスで培ったノウハウが、その後の企業向け、BtoBサービスに活かされ、現在では知名度が非常に高い大企業の受託開発を行うまでになった。

▼はてなの事業領域
 事業(サービス)の領域は大きく分けて3つ。
 「コンテンツプラットフォームサービス」は、(繰り返しになるが)「はてなブログ」や「はてなブックマーク」などの個人向けビジネスであり、その収益は主に各サービスのページ上に掲載される広告収入である。これらのサービスを利用している登録ユーザー数は、今年1月時点で671万人と非常に大きな数字だが、この増加傾向が決して落ちていない。それまでの半年で53万人の増加ということは、半年で8.5%以上増加したことになる。

 2つめのサービスは「コンテンツマーケティングサービス」。
 これは、企業のオウンドメディア、つまり、企業がインターネットを使ってユーザーに情報を発信し、ファンを獲得するという目的を果たすための手伝いをしていることで知られている。具体的には、同社はシステムの提供のみならず、企業が、「メディアを持ったのはいいが、その後何を書いていいのか分からない」というような運営上の悩みに対して、良質なコンテンツを作るためのソリューションを提供している。また、せっかく作った良いコンテンツを拡散する仕掛けとしては、「はてなブックマーク」に面を作り、広告として出してユーザーを集めるということも行っている。このようにオウンドメディアの構築からコンテンツの制作、そしてその拡散までを"一気通貫で提供できる"ことが他社にはない強みである。

 3つめのサービスは「テクノロジーソリューションサービス」。
 これもBtoB向けビジネスであるが、企業が個人ユーザー向けのサービスを行う際、単にシステムを作るだけで恒常的にユーザーに注目されることは不可能に近い。そのためには、日々の運用、そして改善を重ねていくことが不可欠である。

 この部分に対して、同社が受託、運用サービスを請け負い、そのノウハウを提供するビジネスである。また、他にも、直感的なサーバ監視サービス「Mackerel」や出版社様向けのWebで漫画を快適に読むための機能「Giga Viewer」の提供も行っている。

▼Webで漫画を快適に読むための機能「GigaViewer」を開発
 この「Giga Viewer」がトピックスとして話題となっている。
 元々は集英社の受託サービスから始まっており、スマートフォンでの漫画読者向けに、Webで漫画を快適に読むための機能として誕生したのであるが、実は、このWebで漫画を配信するという行為はややコストが高い事業である。そのため、この「Giga Viewer」においては、漫画の最初と最後に広告を入れることにより、その運用コストをカバーできるというメリットがあり、他のビューワーよりも、"より快適にサクサク読める"という本質的な優位性と併せて、極めて高い評価を得ている。

 現在は、集英社の「少年ジャンプ+(プラス)」と「となりのヤングジャンプ」に続き、講談社の無料マンガアプリ「マガジンポケット」(Web版)と今年3月にオープンした6誌合同マンガサービスの「コミックDays」にも搭載されている。

 今後の成長戦略について、現在のところ、中期経営計画の発表はしていないが、年率20%程度の売上成長を念頭に事業を進めているという。当期は売上高が22億円、経常利益2.21億円を目指しているが、今後の大きな成長、飛躍のために、2年がかりの大規模なITインフラ投資を行っているため、一旦利益は下がるものの、投資完了後は売上、利益をさらに伸ばす事業構造が構築されることになる。

 今日ご紹介した3つのサービスは、これまで築き上げてきたもの、また、他社よりも十分に同社がそのノウハウを習得していると思われるものを敷衍したビジネスである。インフラ完了後、さらにそれぞれのサービス部門、そして、ビジネスエリアの拡大が期待される。
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取材後記は以上です、いかがでしたか?
本日の放送はオンデマンド配信にて早速アップされております。是非お聞きください。

それでは来週もお楽しみに!

(関連ウェブ)
はてな IRサイト
アサザイ(2018.4.4放送分)

代表取締役社長 栗栖 義臣さまと

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