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 1月21日放送「アサザイ 今日の1社」では、小池酸素工業(6137、東証2部)をご紹介しました。

 

 アルミやステンレスなどの様々な金属材料を加工する際に同社製品が活躍しています。同社製品を持って加工された金属材料が、橋やビルなどの建物になり、車や家電製品などの商品になって、私たちの手元に届いています。

 同社の製品写真を見ているだけではピンときませんが、間接的に私たちの生活を支えている企業なのです。

 

 今回、井上哲男より取材後記が届いておりますので、どうぞお楽しみ下さい。

 

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取材後記

小池酸素工業(6137)(東証2部)

ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は代表取締役社長の横田修さま。

 

「世界の3大切断機械メーカー」

 
▼「切断」から「溶接」までのトータルシステム会社

 「地味だが世界が必要だ!」私が勝手につけた同社の標語である。

 社名から酸素やガスを製造している会社のように受け止められがちであるが、同社はそのガスを使って切断する機械の製造に着手したのちに、その「切断」において、ガス切断だけでなく、プラズマ切断、レーザー切断と範囲を広げ、大型から手持ちまでの切断機械装置の大手会社に成長した。特に厚板向け切断機においては国内シェア40%を占めるトップ企業であり、造船分野においては70%の圧倒的なシェアを誇っている。

 

 この切断(機械)装置の製造及び消耗品の販売、また、当然切断に必要なガスの製造も行っているが、同社は、切断の後工程である「溶接」に関わる関連製品も手掛けている。つまり、「切断」から「溶接」までのトータルシステムを供している会社ということである。セグメント別の売上高比率は、「切断」(機械装置部門)が約40%、「高圧ガス部門」が約35%、「溶接機材部門」が約20%で、残りの5%がヘリウムガス液化機や関連装置、また排ガス処理装置といった環境問題に関連した事業である。

 
▼世界3大

 冒頭に「世界が必要」と書いたが、海外9ヶ国に10ヶ所の拠点を持ち、顧客は80ヶ国にも及ぶ。切断機械の世界3大メーカーとは、「メッサ」、「エサブ」という欧州ブランドに同社「コイケ」が入るのである。海外現法との連携により、コストの低減、技術開発力の強化とともに販売力をさらに高めることがこれからの重点ポイントである。また、地域別にも、東南アジア市場への進出、韓国での販売強化、ブラジル、インド市場での販売強化と具体的な強化エリアを明確に掲げている。

 

 この今後の事業展開を明るいものとする材料が2つある。1つは従来からのベストセラー機であるプラズマ切断機の新しいバージョンであるSUPER-400Proが従来品に比べて消耗品寿命が20%アップしていること、もう1つは、新型のファイバーレーザー切断機が、従来品に比べて消費電力が7割減、メンテナンス費用が5割減と圧倒的な省コスト設計であることに加えて、使用者の安全性の確保がより容易となっているという画期的な製品であるということである。この、新型ファイバーレーザー切断機は、世界の3大ショーの1つである国際ウェルディングショーに昨年出展し、その後、多くの引き合い、受注を獲得しているという。

 
▼IR活動への取組

 冒頭の「地味」と書いた部分についても同社は今後IR活動にチカラを入れて改善を図るという。その1弾として株主還元策についても検討を始めている。「まずは当社を知って欲しい。製品を見て欲しい」と社長は語った。この4/16~4/18に千葉県千葉市の土気(とけ)にある工場でプライベートフェアを行うが、個人投資家の参加も受けつけるという。土気はJR外房線の駅でJR千葉駅から20分ほどである。興味のある方は、同社総務部(電話:03-3624-3111)までご連絡頂きたい。

 

 この次に同社を「アサザイ」で迎えた際には、業況の推移に加えて、このIR活動の取り組み、進展についても聞かなくてはならない。"いつまでも東証2部にいてもらっては困る会社"だからこそ、である。(了)


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以上です。いかがでしたか。

地味でも世界3大メーカーという、キラリと光る企業をご紹介できたのではないでしょうか。

 

取材後記にもあるように、今年4月に同社製品をみることができるフェアを開催予定です。日程が近づいてきましたら、同社ウェブサイトにも詳しいお知らせがアップされる予定ですので、気になる方はお楽しみに!

 

ロングインタビューも後日オンデマンド配信いたしますので、こちらも合わせてお楽しみ下さい。

 

それでは来週もお楽しみに~!!

 

(関連ウェブサイト)

小池酸素工業 IRサイト

代表取締役社長 横田修さまと
代表取締役社長 横田修さまと