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◾︎今週のストラテジー

選挙前までは期待が膨らむ形でじわじわと買いが。
17,500円のコールオプションが踏み上げになっています。


先週金曜日はドレッシング的な動きかどうかというところでしたが、
先物主導と見たほうがよく、脆弱な状況でどこが均衡点か分かりにくい感じです。
選挙までは10営業日あり、この間は先物主導で動きやすくなります。
とくに来週の金曜日はSQ。
高値更新している場合は、コールを売りあがっていた人のスクイズがかかります。
VIが25を超えてくると、ブラックホール的な動きになる可能性も。
直近で大きかったのはバーナンキショック前のブラックホール。
ものすごい勢いでコールが買われていく状況が長期間続く、先物主導の動きでした。


ただ、現実の経済状況をみると楽観はできません。
いまは複眼でそれぞれ別のものを見なくてはいけない状況です。
1)トレーディング的な目。先物やオプションなどデリバティブ的な動きで指数が上下。
2)ポートフォリオ的な目。たとえば選挙という不確実性がある前に
リターンが上昇しているので利益を確定したほうがよいのか・・・あるいは
環境変化で設備投資が好調なので何かを売って
設備投資関連に変えたほうがいいのか・・・など。


今週はとくに
このように違うことを考えて動かなくてはいけない難しい一週間になりそうです。


なお、オプションが積み上がっている時に、
解消されるのがいつかがわかるのは、建玉が増えたり減ったりするかを見ます。
大阪証券取引所が毎週月曜日出しているデータもチェックです。
だいたいはSQまで積み上がります。
コールで17,500円というのは、17,500を買う権利。
たとえば今日は17,600円であれば
「in the money」(オプションを行使したときに利益が出る状態)といいます。


プットでこの間まで「17,250円が程よいところかな」と思うも・・・
すでにはるか遠くなっています。そしてもはや役に立たないので忘れます!!
そして「18,000円のコールは遠い」と思っていたら、
少しずつ近づいてきたので、こちらは建玉を見なくてはいけません。


スポット価格の変化と、最終日スポット価格がどこに入るかによって、
オプションのストライクに入ってスクイズがかかるか、あるいは
紙切れになるかのゲーム。ここは経済が関係ないところです。
数字を見ていれば、ある程度予測がつくようになるそう。
一回ルールを覚えれば、今の原値がいくらで、VIがどうなっているかを見れば
何が引っかかって、何が離れていったかが分かるようになるそうです!


さて、先週金曜日から経済統計が出てきました。
鉱工業生産指数の10月分。
・生産 98.2(前月比+0.2%)
・出荷 98.4(前月比+0.4%)
在庫も少し減っています。

10月からのマクロデータは重要ですが、今回は及第点というところ。
引っ張っているのは設備投資関連。企業は順調に回っていますが、
自動車生産は落ちているうえ、耐久消費財も落ちています。
つまり「企業は潤っているが、個人の消費は起きていない」
これが10月の現象といえそう。


アベノミクスの作った傷をどうやって癒していくかが今後の課題ですが、
増税は延期となったので、時間とともに給料が増えて企業業績が続くのであれば
自然治癒はしていくはず。


法人企業統計7-9月分も出ています。
全産業
・売上 +2.9%
・経常利益 +7.6%
(売上に対して経常利益が3倍くらい増える3倍の原則に当てはまっています)


製造業 +19%
非製造業 +1%

人手不足などが数字に出ているようです。


GDPの改定値はこの数字でプラスに修正。
設備投資は予想が確定値に変わりますので、
0.8ポイントぐらい上がることを鑑みると
半分くらいマイナス幅が修正されるかもしれません。
(7-9月期の-1.6のショックが若干和らぐ?)


法人企業統計での設備投資計画は
7-9月 +5.5 (4-6月 +3.0だったので若干増えている。)


マーケット全体では
円安が止まって株価が走るという現象が先週後半から見られます。
先に為替が走って、その後に株が動く。織り込むものが違います。
為替は金融政策の違いを織り込み、
株価は景気と企業業績のバランスを探っています。


株価が戻してきたのには、選挙やSQまでの買い戻しという受給プラス、
鉱工業生産が少しよいことに法人企業統計が重なって
EPSが期待値で膨らみ、PERの割高感が少し修正されたことなどが影響。

いまはオプションの踏み上げ的な動きがありつつ、
ファンダメンタル的にも17,600円という数字が許容されるといえそうです。


12月の流れとしては、
選挙・SQまでの受給が強含みとなり、選挙後の不確実性という形に。


◾︎先週の振り返り
東京証券取引所の高橋さんをゲストにお迎えし、
JPX日経インデックス400の先物上場についてお話し頂きました。
構成銘柄の騰落率がどうだったかを見てみると、
やはりROEが高い銘柄はパフォーマンスが良かったことが明確になりました。
(選定銘柄の中でも、高・低パフォーマンスの差が出ました)


銘柄選びにも新たな選択項目ができました。
1)まずはJPX日経インデックス400に入るかどうか。
2)入った中で高いパフォーマンスが出せるかどうか。


ひとつひとつの企業の分析がより重要になってきますが、
難しかったらまとめてETFを買うというのもアリです。


最後に。
感謝祭翌日金曜日のブラック・フライデーで、
2,000万人へのアンケート結果が
2014年は一人当たり380ドルで、昨年の407ドルより
若干少ない数字になっていますが、数は順調なようですので、
その掛け算がどうなっていくか今後に注目です。

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