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今週のストラテジー

今週はまだはっきりと方向感が見えない週になりそう。
QQE2が出たので、だいたいの目処(円安株高)は見えていますが、
増税はする!や、増税を見送った場合は解散するかも?
・・・というような憶測記事が出るなどの不確定要素が増えてしまっています。
先週つけた高値安値の狭いレンジを意識しながらの展開になりそうです。


日銀の量的質的金融緩和:QQE(Quantitative-Qualitative Easing)ですが、
アメリカのQEと何が違うのか?というと・・・2つ目のQつまり「質的」の部分。


・質=株・ETF・REIT
・量=不動産証券と国債(=債権=償還がある=いつかは現金になる)


日本の場合はETF3兆円とREIT900億は償還がなく
=エクイティ・出資金(質的)となります。


量・質の両方入れるメリットは株式市場へのメッセージと
期待インフレ(資産インフレ)へのアプローチ。


アメリカの場合は不動産が証券化しているので、
不動産市場を押し上げたかったら不動産証券を買えばいいのですが、
日本の場合はほとんどなく、住宅ローン=銀行の持ち物です。
銀行から住宅ローンを買い取るわけにはいかないので、
ETFを使って株式市場を押し上げようというのが狙いです。


今回日銀がとった処置は・・・
・長期国債の買い入れを50兆円 → 30兆円増やして80兆円に
・国債買い入れの年限を7年に限定 → 幅を広げて7年〜10年
・ETFとREITの買い入れ規模 → 3倍に


1)2)の目的は、名目GDPを増やすこと。
実質GDPが落ち、物価上昇率の伸びが鈍くなってきているので
名目GDPをもう一度3%水準に上げたいのが現状。
このために、マッカラム・ルールに従うとあと1%増やす必要があります。
ベースマネーはどのくらい増やせば良いかというと、20〜30兆円。


そもそものQQEの理屈は、ベースマネーを270兆円にするため、
年間40%くらい増やし、2年間で倍くらいにしようというもの。
当時名目GDPがマイナス水準だったものを3%まで増やすために始めたのですが、
スピードが鈍ってきたため、今回はその追加的な措置と考えます。


QQE1は成功と失敗の両方があります。


・成功:株価が上がったこと。円安で115円くらいまで行ったこと。
・失敗:5/23からの暴落。その前の5/10から始まったオーバーシュート。


この失敗は金利が上がったことが原因。
QQEは"金利を上げない"ことが大前提なのですが、
当時は債権の買い方や年限が短いこともあって1%に上がってしまいました。
今回はその轍を踏まないために年限を7〜10年に伸ばしたと考えられます。


こう考えると、5/23はバーナンキ・ショックと言われていますが、
それそのものが原因ではないことが分かります。
最後のバブルの針をつついたのはバーナンキ発言ですが、
その前のバブルを作ったのは上述のオーバーシュート。
(金利が上がっているにも関わらず株が上昇して円が売られた)


名目GDPを3%にするということは、企業の売り上げが3%増えるということ。
売り上げが3%増えると、企業利益は9〜10%増える計算です。
10/30の株価から直近の17,000円は9%上がっているため、
マーケットは理論通り動いているとも考えられます。


先週今週は神経質な動きですが、
今後はプラスの効果になるのか否か・・・


まずは円安。
前回のQQE1と違うのはアメリカのQEが終わっていること。
失敗しないためには金利が上がらないこと(0.5近辺)。


先週の振り返り

ETFがなぜ3兆なのか?
・・・3倍になったことで、年間実働日数が200日としたら
1日の平均購入量は150億円。
数字的には毎日でもおかしくない金額です。
(QQE1で数回にわたり行った1回の購入量と同じ)
増税をしてもしなくても株は下がると考えるので、
その際は徹底的にやるのでは?
買うという強い意思表示を感じます。


ゲストはお馴染み山崎先生。
ボックスを抜けたことと、
アメリカの株価がキーファクターであることを強調されていました。


現状はアメリカのマーケットに死角はありませんが、
QE3の調整でたいして下がらなかったことが唯一の不安要素です。



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