◼︎今週のストラテジー
週末にバタバタと動きました。
株365は寄り付き370円くらいから。
300円前後のところで行ったり来たりしており、
ここが相場で言う所の「ピボット・ポイント」に。

先々週の金曜日がこの辺り。
たわけになりて・・・もこの辺り。
上も下も釣り合っているような印象です。
どんな形で動くのか見極めていく週になりそうです。

先週のマーケットが引けた後、
ギリシャのチプラス首相が7/5に
年金引き下げ、消費税増加等を問う国民投票を発表するも
ギリシャ以外のEU加盟国は認めない方針。
結局週明けには銀行業務休止などの事態になっています。

国民投票に意味があるのかないのかまだ五分五分のところ。
ドラクマに戻して通貨価値が1/10位になって
観光業でやっていこう！となるのか否か。

全員一致が原則であるユーロのステイトメントが出ましたが、
今回初めて「ギリシャ以外全員一致でこれを支持する」
というのが書かれています。
マーケットはこれを見て「離脱」の方向で動きました。

"supported by all members of the Euro group
　　　　　　　　　　　　except the Greek member."

http://www.consilium.europa.eu/en/press/press-releases/2015/06/27-eurogroup-statement-greece/

一方でオバマ大統領やメルケル首相などのトップは
なんとしても残留させようという方針ですので、
全く結果がわからない状態です。

デフォルトそのものよりも、
ギリシャに続いて離脱しよう！という国が出てくるのがリスク。
スペインの利回りは先週末2.115％でしたが
今晩上がることも考えられます。そうなると・・・。

IMFはおそらく「デフォルト」とは言わないと考えられます。
「滞納」や「延滞」の表現に。
スティグリッツ氏は著書の
「世界を不幸にしたグローバリズムの正体」で
http://www.amazon.co.jp/dp/4198615195

IMFが、市場原理主義が世界を悪くしたと書いていますが、
もしかしたら今回の問題はこの要素が内包されているかもしれません。
この辺りはいずれ歴史が判断することになりそうです。

また、デフォルトは日本から最初に出るかもしれません。
7/14に、ドラクマ時代の20年債円建てギリシャ国債である
サムライ債の償還がきます。
もしECBが「滞納」と言っても
日本の個人投資家が「デフォルト」だと言ったらデフォルトです。

長期的にはユーロの成長戦略にブレーキが。
飛び火するかしないかにもよりますが、
もう一度量的緩和をやる可能性もあります。
ヨーロッパへの投資割合は減ってくるかもしれません。

日本株は強いのですが、公的資金が入った可能性も。
安倍政権の支持率も下がっているので、
2万円を割らせたくないという強い意志が感じられます。
しかしもちろん、それだけで相場は動かないので、
今週世界中でリスクオフしていくのかどうか
見極める必要がありそうです。
鍵を握るのはドル円。
円高になればトヨタもホンダも影響を受けるので
無視できません。

◼︎株365
先週6/25に配当落ちがありました。
1枚(2,033,000円)あたり1,849円の配当落ち。
レバレッジ5倍だと40万円くらいに対して1,849円。
この配当は、6月の期末に配当金を払う会社が
225社のうちどのくらいいるかで決まる金額です。
6月はキヤノンなどがあります。
従って、額が最も大きいのは3月・9月。
今年の3月は11,230円と結構大きい金額です。
ただし、朝6時まで持っていなければいけないというのが注意点！

◼︎先週の振り返り
ニッセイ基礎研究所の矢嶋康次さんをゲストにお招きしました。
前半でギリシャ危機、後半で日本の景気について。
この状況でユーロがどうして強くなるのか？
ユーロが強いので崩壊はないという声もあるのですが、
違う見方があります。
潜在的なリスクがあるからこそ
かつてのデフレ下の円高や
リーマンショック後の円高やスイスフラン高のように
調達通貨としてのユーロのニーズが強くなり、
リパトリ等も加わり「悪いユーロ高」に。
こうなると景気には悪影響で、悪い循環に入る可能性があります。

そして、日本のリスクは労働市場にありました。
図表など詳細は番組FBからどうぞ↓↓↓
https://www.facebook.com/MarketAnalyze/posts/968551023187471?pnref=story

今週は米雇用統計、日銀短観もありますので要チェックです！

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http://www.facebook.com/MarketAnalyze

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