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マーケット・アナライズ・マンデー

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◼︎今週のストラテジー
3週間綱引き高値圏のもみ合いで
買っている人には「なんで上がらないのか?」
売っている人には「なんで下がらないのか?」
という展開になっています。


先週発表の米雇用統計結果を受けて
FRBダドリー議長が「年内」発言をするなど
9月の利上げ予測が強まってきました。


日経平均は月曜日に12連騰後は
(月)6円高、(火)26円安、(水)69円安、(木)14円高、(金)27円安
と非常に小幅な値動きに。


ボラティリティーは2種類あります。
・インプライドV(IV):市場で取引されているオプションから逆算
・ヒストリカルV(HV):現実に株価が動いたところから計算


いまはHVが急速に低下しているので
取引と価格のボラティリティーが開いている状況に。
IVはオプションのプレミアムにある程度値段が付いている
=投資家はある程度将来の価格変化を先んじてオプションを買っている
ということ。
しかし現実にはマーケットは細かい商いの取引に終始しているため、
「足元の安定・先行きの不安定」が現れています。


下がったら日銀のETF買いが入るだろうという
アナウンス効果も大きい様子。
実際に12日目は前場150円安の中、
日銀の買いで大引プラスとなりました。
日銀が「約束を守る」という効果の結果
犠牲になっているのは金利が動かないこと。
債券市場が機能しない「国際金融のトリレンマ」で
金融政策が動かない=為替が不安定な動きに。


先週末ドイツの金利が急上昇し、ドイツ株式市場も下落。
ヨーロッパは矛盾をどう消化できるのかが重要。
アメリカは利上げ
日本は円安を吉と見るか凶と見るか。


日経平均は小さい動きですが、先にあげていた銘柄等
個々の銘柄は調整始まっています。
第2ステージで頑張った株はお安み。
マザーズ・ジャスダックは堅調で、
大型、外国人好みと言われる大型株は調整に入っています。


過去の事例では、
一回連騰した後は2週間くらい調整するというデータも
先週の放送で木野内さんが見せてくれました。


また、週末の東京セミナーでは矢嶋さんが
アメリカ経済は相当良く、とくに消費が好調とのことで、
利上げは9月というのがマーケットのコンセンサスになりつつあります。


日本のGDP改定値は伸び、
2016年デフレ脱却は半歩近づいたようにも感じますが、
日本の消費は弱く、世界からの注目度合いも下がっている
とのことでこの辺りの兼ね合いも気になります。
引っ張っているのは企業で個人はまだ忍耐が必要。


もうひとつ世界の流れは2つへ、という矢嶋さんのお話は
・新興国から先進国へ成長が移っている
・金利ゼロ&株価上昇=富の偏在で、
 良い経済圏と悪い経済圏の差が開いている

ということで、この辺りの問題も放置はできない様です。

◼︎先週の振り返り
大和証券の木野内さんをゲストにお迎えし、
12連騰のその後の分析をして頂きました。
たとえば1980年代半ばから後半では
2〜4週間の多少の調整後、10〜30%上昇。
ただ、当時は先物がなかった時代で
今はあるため、同じ様には比べられません。
もうひとつ大きな違いは、当時円高に苦しんでいたこと。


不安と期待が交錯するなかでは
流動性が問題ですが、
今回は金利が動いていないことによる12連騰のようです。
デフレ脱却期待もあります。


また、過去の連騰を見てみると、
連騰記録のすぐ後に「景気の谷」が訪れる確率も高いとのこと。
世の中的には景気が悪いという状況で
連騰という形が起きやすいようです。
株価は景気を先取りする形で連騰します。
恐る恐る進んだ結果の連騰で、そのかわり小幅な値動きに。


足元が不安ですが、将来的には明るいという期待も。
明るい未来とは=日経平均が27,000円くらいという図式。
ただ、10年くらいかけて下がったものは
回復も同じくらいかかると考えられます。
名目成長もついていかないと、
株だけで上がっても転んでしまいます。
この辺りが今の課題と言えそうです。


時価総額と名目GDPの比率:バフェット指数は
100%を超えると危険と言われますが、
現在アメリカは160%、日本は120%。楽観はできなさそうです。
(アメリカ3%成長、日本1%程度なので単純比較はできない!)


また、VAR(Value at Risk)ショック
(東京市場の債券暴落)
の警戒も怠ってはいけないようです。


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