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マーケット・アナライズ・マンデー

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◼︎今週のストラテジー
先週「たわけになりて・・・」のあの感じはそのまま継続。
20,500円あたりで立ち往生気味ですが、
今週は重要なイベントが目白押しです。


6/3(水)ECB理事会
6/5(金)ギリシャXデー、雇用統計、OPEC総会
6/7(日)G7サミット


マーケット的には様子見ですが、
動かない時ほどポジション持った方が面白いとも。
大事なのは「これ」とは言えず、全部重要です。


今回は「Sell in May」が無かったのですが、
5月に急落するという意味ではない。
高い場面があったら一回売っておけということで、
WSの格言では「5月売りの9月戻り」です。

"Sell in May and go away,don't come back until St Leger day.

5月に売って相場から離れたら、
セント・レジャー・デー(9月第2土曜日)まで戻ってきちゃダメだよ、
ということだそうです!


日本は、今朝発表された1-3月期法人企業統計は
設備投資+7.3%と良かったものの、
金曜日の家計は悪く-5.55%に。


アメリカの
1-3月期GDP改定値は-0.7と下方修正。
4-6月期もマイナスだとリセッションになってしまうので
引き続き注意が必要です。


ヨーロッパは
6/5がギリシャのXデー。
デフォルトになるかというと、恐らくならないながらも
最初のつまづきとなってしまうのかどうか注視が必要です。


いまのマーケットを見ていると
やっぱり「たわけ」は「たわけ」なのか?
という感じも強いのですが、
株は上がっているのに今の相場に
なかなかついていけないという声が大きいのも事実。
個人投資家はこれまでのマイナス負債・プラス益を
確定させながら戻りを売っている状況です。
実態経済・名目成長は増えておらず、
時価総額だけが増え続け600兆円、1.2倍に。


これは個人投資家にとってみればバブルで、
買っているのは日銀。つまり官製バブルということ。
ここに民衆は乗らず、熱狂的にはならないので
世間一般までは騒がないもの。
民衆が乗ったバブルは弾けたら大変ですが、
官製は弾けても知れている・・・ということで
戻ったら買おうか、というような感じ。
このように、株価は高いが盛り上がってはおらず、
実態のところまでが踏み込めていないというのが実感のようです。


先週は為替がドル高円安へとかなり動きました。
アメリカ1-3月期GDP改定値が+0.2から-0.7とマイナス修正。
ドル高の影響もあるのに、そこから一段とドル高になりました。


為替マーケットほど世の中の矛盾を表してくれるものはないそう。
誤魔化せないので、矛盾を矛盾として見せてくれます。
たとえば、ドル高なのになぜ日本の金利が下がるのか?
アメリカの景気が悪くなっているのになぜドル高なのか?
ドル高のせいで貿易赤字なのに、金利を上げられるのか?
・・・等々、為替相場を見る限り
矛盾が浮き彫りになっており、その中でうろうろしているのが現状。
矛盾を作っているのは、グローバルな金融政策です。
どのように、なだめすかすことができるのか?
実体経済がついてけば、時間差で矛盾が正当化されていくのか?
もし実体経済が動かなければ、矛盾は矛盾として
どこかで大きなひずみを生むことになるのか?


その矛盾を抱えての雇用統計ということになりますが、
そんなに悪くなっていないと考えられています。
(一般的な予想では+22.3万人)
問題はドル高のせいでGDPが下方修正されたこと。
ドル高のせいで企業収益が落ち、雇用が奪われたとなると
これまでの話はがらっと変わってしまいます。
TPPも進めている最中なので結果がどうなるか、注目です。


来週ですが、6月の2週目にはSQが迫っています。
高水準の裁定買い残をかかえたままですが、
今週くらいから動きが出てくるかもしれません。
裁定ポジションでは、9月限の出来高が伴って
ポジションが増える形で移行できるかどうか。


今回はTOPIXの先物が多いので、
大口の外資系が速やかにロール・オーバーしてくれるかどうかが重要。
2年前の2013年の6月限では、
バーナンキ・ショック後、買い残が膨らんだままSQに突入したので
SQ前後でその年の最安値をつけました。
先物の買いが膨らみすぎて、9月は買いたくない!という人が増え
9月限に移行できないまま解消売りにつながりました。
しかし、前回のテーマは225だったのに対し、
今回はTOPIXで、日銀もGPIFもかんぽも買うので
状況はかなり違います。いずれにせよ来週まで注意が必要です。


◼︎先週の振り返り
住友商事執行役員で、
住友商事グローバルリサーチ代表取締役社長の高井裕之さんを
ゲストにお迎えしました。


13日間で7カ国9都市を廻られた中から、
欧州・中東でいま注目されている最新情報を教えて頂きました。
番組ではこれまでチャートや表を見ながら先を考えて来ましたが、
今回は写真を見ながら先を考えるという初の試みでもありました。


ギリシャの国民は楽観的で、
現行のフローではうまくいっているものの、
アセット、ストック、つまり過去の負債を返すには至っていない
ということで、だとしたらトロイカ(欧州委員会・IMF・ECBの3機関)が
譲歩するしかないかも!との岡崎さんの感想。
単年度で貯金できるようになってきたので、
待ってあげるという形でも・・・という感じに。


ベルギーとギリシャで同じユーロの中で物価が違い、
ギリシャがかなり安いこと。
中国資本がギリシャピリウス港を買い占めていること。
(財政赤字を立て直す方法は民営化しかないのですが、
 ギリシャは最終的には国自体が人類の資産のようなもの。
 民営化していくなかでここぞとばかりに中国が名乗りをあげている)


イランにも中国資本が入っていること。
中東地域で自国の製造業があり、
工業国として発展する可能性があるのはトルコとイランであること。

イランが国際経済に帰ってくると
製造業・生産物がマーケットに入ってくるので、
そう遠くない世界の新しいテーマとして考えなくてはいけないこと。


そのほかにも原油価格動向等たくさん分析して頂きました。
図解など詳細は番組FBからどうぞ↓↓↓
https://www.facebook.com/MarketAnalyze/posts/951267471582493


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番組FBではデータやレポートが盛りだくさん。チェックしないと損ですよ!!
http://www.facebook.com/MarketAnalyze


<豊商事セミナー@岡崎さん出演>
■豊商事 「若林英四&岡崎良介の為替X株式セミナー」
6月6日(土) 13:00〜 (12:30開場)
会 場:朝日生命 大手町ビル27F 大手町サンスカイルーム
お問い合わせ:豊商事 東京本店0120-770-100


■豊商事 「資産運用セミナー in 横浜」
6月20日(土) 13:00〜 (12:30開場)
会 場:TKPガーデンシティ横浜 ホールB
お問い合わせ:豊商事 横浜支店0120-997-624



<豊商事セミナー@鈴木さん出演>
■豊商事 「資産運用セミナー in 札幌」
6月20日(土) 13:00〜 (12:30開場)
会 場:TKP札幌駅カンファレンスセンター カンファレンスルームB
お問い合わせ:豊商事 札幌支店0120-191-365



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◼︎「リアル・マーケット・アナライズ 2015
     Brand NEW experience in 仙台」
6/13(土) イベントホール松栄。
締め切りは6/1(月)です。こちらからどうぞ↓↓↓
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第7回配信スタート。
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