お知らせ:

マーケット・アナライズ・マンデー

番組へのお便りはこちら


左側のもやっとしているのは鎌田さんの指です(笑)!


◼︎今週のストラテジー
材料的には「持ち」。
3月機械受注は冴えない結果になりました。

そのほか今週の注目スケジュールは
20(水) 4/28-29FOMC議事録
 〃   1-3月期GDP
21(木) 日銀金融政策決定会合(〜22)
22(金) 黒田日銀総裁会見


注目は日銀が内部で分裂しはじめていること。
展望レポートでは3人くらい違う意見が。
出口戦略に関しても1人は早期を求めています。

黒田日銀総裁の記者会見でも
出口戦略は持っていると答えるものの、
内容に関しての問いに「今は言えない」と
押し問答が続いている状態なので、
今回も同じなのか違うことが出るのか注目です。

GDPの数字が良ければ出口戦略に近づくので、
量的緩和が終わるかもしれないという不安が出てきます。
数字が悪ければまだまだ続けなくてはいけないということで
生温い雰囲気が続きます。
景気が良いとグッドニュース(金融緩和)が消え、
景気が悪いとグッドニュースが続く皮肉な状況に。


戦略としては戻りを試し2万円を伺う展開なのですが、
いま成功しているグループは短期トレーディングで
前場が弱ければ、ETF期待で後場から買っていくスタイル。
逆に前場が高い日は術がない状況でもあります。

良いニュースは悪いニュース、
悪いニュースは良いニュース、というのは
経済・金融政策も"Goldilocks economy"
(過熱でもその逆でもないぬるま湯的な経済のこと)
になってしまっていることの現れ。
実体経済も大きく変化しておらず、
間延びした時間帯に入ってしまった感が否めません。


4月以降19,000円のちょっと上まで下がり、
現在19,800まで戻っていますが、
ここから上までいく原動力は乏しく時間がかかるかもしれません。
4月に信託銀行が大きく売ったことも理由のひとつ。
GPIF・共済が買いの手を止めた可能性があります。
高いところを買う必要はなく、待てば良いため
下がったら買おうというスタイル。


売っているのは、民間の企業年金です。
以前からのアセット・アロケーションを続けていて、
時価が上がってきたら組み入れ比率が上がるので
その分を売るスタイルです。
信託銀行は売り越し今までと違うパターンになっているので、
2万円から上にどんどん行くという形にはならなかったようです。


企業業績が一通り出揃い、それなりに良い数字が出ました。
いまのPERは16倍まで落ちました。
やや高いくらいですが、割高感は解消されています。
再び17〜19倍まで行くには
次の2017年3月の数字まで予想しなくてはいけませんが、
そこまで確信の持てる材料があるかというと疑問です。
現状は良い結果でも、先は手探り状態。
従って、全体として押し上げられるかどうかは
金融政策やマクロ環境変化に依るところが大きいと考えられます。


株主総会において、コーポレート・ガバナンス改革や
将来の経営戦略・見通しをはっきり出せるかどうかも重要です。
機関投資家も議決権を行使しなくてはいけないフェーズ。


大阪都構想の選挙は住民投票で否決されました。
投票に行った人の数が66%と関心も高かったのですが、
世代間格差が浮き彫りになりました。
年齢の高い人ほど現状維持、
30-50歳代が賛成で、20歳代と若くなると現状維持。


地域格差も見えました。
ビジネスが広がっている東・北は賛成が多く、
停滞しているところは反対が多い結果に。


大阪だけの問題ではなく、
番組でも取り上げた地方創生にも大きく関わることから、
日本の縮図として捉えなくてはいけないニュースでした。
もらう人→与える人という構図ではなく、
それぞれの地域での問題解決が必要です。
大阪のひとつの例を、経済問題としてもしっかり考察したほうが良さそうです。



アメリカではイエレン議長が「割高」発言をした直後に
S&P500が最高値をつけました。
頭を叩かれているのはナスダックで、成長株投資が大人しくなり、
回り回ってプラスに動いたのが大型株でした。
金利が低下したので、金利が低下するなら大型株投資という
アセットアロケーション効果が出たと見られます。



中国ではGMが自動車販売価格を100万円下げたニュースに注目。
岡崎さんが番組内で中国を不安材料にしたのは初めてですが、
今回は無視できないリスクだと感じているそうです。
中国のデータは分からないものもありますが、GMのデータは信頼できる
ということで、中国経済はリスクとして見ていくことになりそうです。



◼︎先週の振り返り
大和証券塩村さんをゲストにお迎えして、
企業のガバナンス改革、GPIF改革の現状を教えて頂きました。
塩村さんのように投資家サイドと経営サイド両方からアドバイスできる
立ち位置の方はほとんど居ないので、非常に貴重な考察の回に。
前半は企業改革、後半はGPIF改革。
株式市場の需給関係においては
今後、共済・ゆうちょ・かんぽの動きを見たほうが良さそうです。
また、量の問題ではなく、質の問題に。
どういうものに投資をしていくのか?
これまでは目を瞑って市場全部を買っていくパッシブ運用で、
PERもPBRも特に見ずに時価総額で全部買っていくスタイルでした。
しかし今後は詳細を見ながら質に移行する必要がありそうです。
GPIFのポートフォリオとしては現在想定22%くらいに達しており、
年間8-9兆くらいの買い余力になっていくと考えられます。

GPIFから波及した諸改革では、
ROE、ISS(Institutional Shareholder Services)、
スチュワードシップ・コード等に注目です!

(先週の振り返りの図解など詳細は番組FBからどうぞ↓↓↓
https://www.facebook.com/MarketAnalyze/posts/942167005825873

----
番組FBではデータやレポートが盛りだくさん。チェックしないと損ですよ!!
http://www.facebook.com/MarketAnalyze


<豊商事セミナー@岡崎さん出演>
■豊商事 「資産運用セミナー in 神戸」
5月23日(土) 13:00〜 (12:30開場)
会 場:三宮研修センター
お問い合わせ:豊商事 大阪支店0120-441-377


■豊商事 「若林英四x岡崎良介の為替x株式セミナー」

6月6日(土) 13:00〜 (12:30開場)
会 場:朝日生命 大手町ビル27F 大手町サンスカイルーム
お問い合わせ:豊商事 東京本店0120-770-100



<BS12chTwellVセミナー>

◼︎「リアル・マーケット・アナライズ 2015
     Brand NEW experience EXTRA」
6/7(土) 東京証券会館。
締め切りは5/25(月)です。こちらからどうぞ↓↓↓
https://www.twellv.jp/1505market-analyze/


◼︎「リアル・マーケット・アナライズ 2015

     Brand NEW experience in 仙台」
6/13(土) イベントホール松栄。
締め切りは6/1(月)です。こちらからどうぞ↓↓↓
https://www.twellv.jp/1505market-analyze2/


■「マーケット・アナライズ・プレミアム VOD」

第7回配信スタート。
「キャッシュフロー分析を応用した為替の読み方」

視聴方法は簡単!下記URLをクリックして下さい。
http://www.twellv.co.jp/event/market_analyze/ondemand/
※パソコン、iPhone iPad iPod Touch、
またアンドロイドなどのスマートフォンで視聴することができます