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マーケット・アナライズ・マンデー

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◾︎今週のストラテジー

アメリカは思ったよりも景気が良くない状態が
4-6月期まで続きそうな感じに。
ドル高の悪影響が長引いている足踏み状態で、
金利の引き上げを急ぐことがなくなったとも。
業績が4-6月期まで横ばうのは警戒すべてき点です。


対して日本はこれまで企業業績が好調で、
金融緩和は継続、ROE経営など経営者のマインドが変わるなど
好条件が続いていると言われています。
しかし、これらも19,700−800円で織り込んだのでは?
という見方もあり、次を見るには新しい材料が待たれるところ。


3月の米雇用統計は12万6,000人と、
市場予想の半分になりました。
理由は原油急落、ドル高の影響が大きいと考えられます。


3/17-18のFOMCで
「忍耐強く」の文言が削除されましたが、
イエレン議長会見では
文言は外したけれど、すぐに利上げとはならないと牽制も。
もちろん6月利上げの可能性も否定はしないながらも
リーズナブル(合理的)な理由があって利上げをする
という新たな文言も入りました。


少なくとも足元のデータはリーズナブルではないのですが、
だから6月はもう利上げしないというのも早計。
現状の経済指標の悪化は天候要因という声もあるので
もう少し様子を見ないと分かりません。
アメリカに関して言えば消耗戦というところです。


さらに遡って
1/24-25のFOMCでは
「ニューノーマル」という状況に入ったという発言がありました。
11%というU6の失業率問題をはじめ
もう過去には戻れずに低成長でいくことが新たな基準となる・・・
果たしてそれを許容していいのかどうか等議論はつきない様子。
一方で中国はニューノーマルを歓迎するという動きもあり
今後の動きに注目です。


米株は既に調整が始まっているとの見方もあります。
普通、利上げの時は1割くらいは下げるもの。
ニューノーマルのフェアバリューを探して行くとなると
時間をかけた調整になりそうですので、
半年くらいもみ合いが続くのかなという感じだそう。


SP500でみると、木曜日は2,066ポイント。
5%下がると2,013ポイントで、
7%下がると1,970ポイント。この辺りが臨界点では。


2013年以降のSPの調整は2014年10月で7.4%。
もしここを切ってしまうと、
大きなコンセンサスの変化があったということになります。


可能性としては下記の3つ。

1)米企業業績が昨年の10-12月期で一旦ピークアウトの場合。
二桁のマイナスになる可能性。
2009年3月から6年間上がり続けて株価は3倍になっているので、
利益確定しておきたいのが心理。


2)景気は良くないのにインフレが加速し、
慌てて利上げしなくてはいけなくなった場合。
二桁調整の可能性。


3)上2パターンがなかった場合、5-6%程度の調整に。

もうひとつ気になるがヨーロッパのリスクですが、
ギリシャが再び際どいところにきているものの
規模的には大したことが無いというのがマーケットの見方です。
9日の返済が決着すればあとは24日。
こういう中でマンネリ化して市場は織り込んでいく可能性が高そうです。


これらの欧米の株価調整で日本の株価が気になりますが
業績や受給がいい等好材料がたくさんあるので
日本が受け皿となる可能性が。
しかし、だからここまで上がったのであり、
これ以上行くかというとそう簡単ではなさそう。
一通りのことは消化してしまったので
新しい何かがないと次のフェーズは見えないかもしれません。



◾︎先週の振り返り
鈴木さんからは
Quickコンセンサスから見て
伸びた企業をピックアップして頂きました。


岡崎さんからは
日銀の出口戦略についての考察。
量的質的緩和の質的の部分、ETFとREITの買いを見ると、
とくにETFの部分で評価益が膨らんでいます。
もし仮に日経平均株価を買っていたら
2兆5,000億円くらいの評価益になると予想。

2年で2%という予定で、その時期が来たにも関わらず
出口戦略やリスクを語らない理由は
もっと大きなリターンを求めているからでは?との考察が。


出口戦略に触れるのか?4/8黒田総裁会見にも注目です。


(先週の振り返りの図解など詳細は番組FBからどうぞ↓↓↓
https://www.facebook.com/MarketAnalyze/posts/920788701297037


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