お知らせ:

マーケット・アナライズ・マンデー

番組へのお便りはこちら


都内も本日開花宣言がありました。
これから春本番ですね!


◾︎今週のストラテジー

NYベースでは10週連続の上昇。
これだけ上がってきたのにVIが20以下ということは、
上がるのがコンセンサスで、皆が下がると思わなくなってきたサイン。
危険といえば危険ですが、
順調に上がるべき株が上がってきているようです。


また、必ずしも先物主導でないというのが今回の強み。
個別がそれぞれ上がってこうなってくると
なかなか熱が冷めないと見てよさそうです。


株価好調の理由は、
・米金融緩和が慎重
・EU金融緩和が非常に強力
・日本GPIFのアセットアロケーションの変更
 (3月末までに株の組み入れを12-25%までUP)
ほかにも4月の統一地方選挙を控え、
できるだけ景気を浮上させておきたいという政策的なものも。


諸条件が絡み合って日本株と欧州株は死角なしで
先週と同じような始まり方をしています。
死角なしで暗い影がない状況。しかし好事魔多し!
油断はいつでも禁物です。


先週17-18日のFOMCではpatientが削除されました。
削除はしましたが、雇用情勢や経済指標などは
「reasonable(合理的)な理由」を見つけて利上げとのこと。
これは、急激な動きに釘をさすひとことでありながらも、
逆にマーケットにボラティリティを与えてしまう可能性があります。
ここから先の米株式市場が経済指標に一喜一憂してしまうから。
悪い指標が出たら株が買われてドルが売られ
良い指標が出たらドルが買われて株が売られ・・・
という動きを繰り返すことになりそうです。


それを尻目に日本と欧州は安定的に相場が動いています。
特に欧州の量的緩和は強烈な積極性を見せたので
買いから入っていいのだろうというコンセンサスがあります。


今週26日(木)は3月決算期の権利付最終日で
27日(金)が権利落ち日です。
今回は配当金が13兆円くらいで過去最高に達すると言われています。
配当を取りに行くのでいま現在は売らない状況なので、
金曜日配当落ち後からの4月以降の動きに注意です。


ただ、今回は慎重に走っているので事故は起きにくい。
あるとしたら、道を間違えるという場合。
皆が走っているところについて行ってしまって
最初に思っていたところと違ったり、気づいたら環境が変わっていた
・・・このあたりに注意です。


たとえば、
イエレン議長がマーケットに小さなバブルが発生しており
レバレッジドローンの監視を2回すると発表していますが、
これは利上げを本格化するに当たり
過剰な融資が行われていないか確認するぞということ。
おそらく原油が下がり始めたことが原因のひとつです。


マーケットの好調の裏で
原油価格が最安値を切りそうだという話が消えつつあり、
原油安のマイナス面の影響を忘れつつあります。


また、見ていない情報としてブラジルの大きなデモ。


ほかには欧州の金融緩和。
このばら撒かれたお金が本当にリスク性資産に行っているのか?
金利が少し上がり始めています。
欧州はかなり前から債券を買っていたので、
金融機関は買い込んだ債券をECBに売る形で利益確定させている様子。


「道を間違える」小さな死角はまだまだあります。
どれかが膨らんでいく可能性も気をつけながら慎重についていきたいところ。
もちろん売りで儲ける展開ではないので、
相場の流れについていく形で
ボリュームや値幅を小さめに手堅くコツコツ取っていく試合展開になりそうです。


先週発表分で外国人買いが日本株を5週連続買い越しています。
401Kで売りものが出たとみられた週が3月第2週。
その後アメリカ株(ドメスティック・エクイティ)は売り
グローバル・エクイティを買っています。
米株売りの日欧株買い。アメリカの中で起きている地殻変動のひとつです。


日本はGPIFだけの相場ではなく外国人も入ってきたことで
ROEの高い、機関投資家好みの株が上がってきたのでは。
本当に相場は全員参加しているのかというと・・・まだまだ?
今積極的に動いているのはCTA(Commodity trading advisor)や、
マクロ系ヘッジファンド等足の軽い人の投資。
最終投資家というのは未だ冷ややかに見ていて虎視眈々と狙っているのでは?


いずれにせよ、こちら側は手堅くいきたいところです。


◾︎先週の振り返り
ダントツ投資研究所 夕凪さんをゲストにお迎えしました。
「騰落レシオ」の有効性は?
「130を超えると買われ過ぎ、70を下回ると売られ過ぎ」は本当なのか?
ということを、数学を用いて分析して頂きました。


熱はなかなか冷めない。いまの相場がまさにこれ。
任天堂がきた、エーザイがきた、ファナックがきた・・・
等々いろいろなものが来た時は冷めにくい相場。
反対に先物だけがきた場合は簡単に冷める、というように
騰落レシオの加熱局面も2種類あるようです。


昔と違って先物主導で120-30になりがちですが、
組み合わせの中で現物マーケット主導でいくと
マーケットがあんかけ状態に(←冷めにくい!)。


上がっていく時は、安定的に下がらない。
下がっていく時は、どう転ぶかわからない。バラツキがある。


70だから買えばいい、ではない。
さらに下がることも、急騰することもある。


テクニカルは、数字だけではなく、
自分の勘(自分で調べたデータ)が必要不可欠のようです。
昔と違ってかなり奥行きがあり、
平面的な絵を描いただけでは判断できなくなっています。
何かひとつだけの絶対的なパワーを持ったテクニカル指標はないので、
ふたつみっつと組み合わせの中で判断を!


(先週の振り返りの図解など詳細は番組FBからどうぞ↓↓↓
https://www.facebook.com/MarketAnalyze/posts/912836175425623




----
番組FBではデータやレポートが盛りだくさん。チェックしないと損ですよ!!
https://www.facebook.com/MarketAnalyze




<豊商事セミナー@岡崎さん出演>

■豊商事 「資産運用セミナー in 横浜」
3月28日(土) 13:00〜 (12:30開場)ゲスト:東京金融取引所 甕川誇章さん
会 場:TKPガーデンシティ横浜 カンファレンスルーム7+8
お問い合わせ:豊商事 横浜支店0120-997-624



<豊商事セミナー@鈴木さん出演>
■豊商事 「資産運用セミナー in 札幌」
4月11日(土) 13:00〜 (12:30開場)
会 場:豊商事 札幌支店
お問い合わせ:豊商事 札幌支店0120-191-365



<BS12chTwellVセミナー>

■「マーケット・アナライズ・プレミアム VOD」第6回配信中
「日本の金利を考える」
  ・パート1:「日本は金利もガラパゴス」
  ・パート2:「日本の金利は日本的に決まる」


視聴方法は簡単!下記URLをクリックして下さい。
http://www.twellv.co.jp/event/market_analyze/ondemand/
※パソコン、iPhone iPad iPod Touch、
またアンドロイドなどのスマートフォンで視聴することができます