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マーケット・アナライズ・マンデー

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みなさんこんにちは、櫻井です。
成人式でお休みだったので、
岡崎さん、鈴木さんからコメントを頂きました!


まずは岡崎さんから

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下落ですね。
本当のところ下がっているところがわかっていないのが一番の不安心理。
1月7日の16,808円、昨年12月17日の16,672円を意識する展開。
原油安は株式市場にとってメリットと言われ続けている間は反発機会はありません。
むしろそんな風に言われるたびにナンピン買いを繰り返すと
いずれブン投げさせられることになるから要注意。
下値を切ればQQE2はふり出しに戻ります。

ギリシャのせいでもありません。
ギリシャのせいなら1月25日選挙で材料出尽くしになる可能性が高いが、
急進左派がここで負けても株安が続けば
そこで初めて人々は真の理由に気付くことになるでしょう。


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鈴木一之です。
年明け最初の一週間が過ぎましたが、昨年暮れからのギリシャの政治的混乱、
原油価格の下落、それに伴うロシア経済への不安。
さらにそれを原因とするユーロ経済圏の不振などが重なって、
年明けから株式市場は大きな波乱を迎えています。


そこに追い打ちをかけるようにして起こったフランスでの多発テロ事件。
表現と信仰の自由を守るべく150万人規模の大デモ行進がパリで行われましたが、
それと表裏一体の形で欧州全土を反イスラム、
反移民感情が埋めつくしている模様です。


ユーラシア・グループが掲げる2015年の世界の十大リスクには、
欧州、ロシア、中国がトップ3を占めていました。
12月のユーロ圏の物価指数はついにマイナス圏に落ち込んだそうです。
現在の世界中を覆っている緊張感が連日のように
テレビ画面を通して伝わってきます。


平和の恩恵にあずかっている単一民族のわが国も、
決して対岸の出来事ではありません。
株式市場はまだ少し不安定な動きを続けるものと見られます。


ただ、先週末に「マーケット・アナライズ」でテレビ放映された回のゲスト、
大和証券の木野内栄治さんが指摘されていたように、
当面は日経平均、TOPIXなど株価指数は
三角保ち合いの動きを模索するのではないかと考えられます。
政治・経済上の不透明感によって上値はある程度押さえられるかもしれませんが、
下値は企業業績の盛り上がりによって着実に切り上げられるように思えてきます。


業種別にも、また同一業種間でも、
今年は銘柄間の格差が今まで以上に拡大する年となりそうです。
先週末は食品、医薬品などのディフェンシブセクターが非常にしっかりしていました。
小売セクターでも、中国の春節(旧正月)入りを控えて
百貨店株が堅調な動きになっています。


外食セクターでは、昨年まではさほど動きの少なかった、
松屋フーズ(9887)、リンガーハット(8200)、
サトレストランシステムズ(8163)などが買われており、
順繰りに出遅れ株の修正も始まっているようです。


同時に景気敏感株でも、
運輸・物流、燃料商社、エレクトロニクス商社、工作機械などは
シナネン(8132)、リョーサン(8140)、エーアイティー(9381)、
アルプス物流(9055)あたりの小型株から買い進まれており、
サービス産業でもスタジオアリス(2305)、
ぴあ(4337)など個別銘柄の物色はきわめて盛んです。


全体相場を語ればむずかしい投資環境ではありますが、
決算発表を控えた個々の企業ではまだまだ水準訂正の余地は十分に残っており、
見どころの多い相場展開が今後も続くものと考えられます。
マクロ経済の大きな動きばかりに振り回されないよう、目を凝らしてゆきたいと思います。


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ということで、来週月曜にお会いしましょう!