みなさんこんにちは、櫻井です。
きょうは冒頭で質問メールをご紹介しました。（メールありがとうございます！）
「指標ってどうなんでしょう・・・？お二人はどんな指標を参考に？」
という問いでしたが、お二人に共通していたのは「チャートは補助」ということ。
ひととおりメインの指標をさっと日足・週足・月足で
「印象」として覚える感じなのだとか。
チャートは自分が「売り/買い」と決めた判断を後押しするためのツール。
チャートで全てが決まる訳ではないということでした。
みなさんはいかがでしょうか？
自分の感覚や判断も、チャートも、どちらかが絶対ということではなく、
両方を補う感じで使うと良さそうですね。

さて、先週「憂鬱だ・・・」と冒頭で呟いていた岡崎さん、
今回は「霧が晴れた」との力強いお言葉が出ました。

先週まで不安の種だったSQが終了、まだ不安定さは残るものの、
徐々に安定するのではとのこと。
マーケットスタートを円高で入ったにも関わらず、
日本株はしっかり基調であることから、自然なリバウンドであると分析。
アメリカの雇用統計を受けてのQE出口戦略はどうかという点では、
そこまで早期の出口戦略はないのではとのこと。
景気が悪いわけでも、雇用が逼迫しているわけでも、極度のインフレでもない。
あくまでもやり過ぎは困るという判断で、
ポートフォリを調整する時期に来ている状況なので、
即座に終了するわけではないというのがその根拠だそうです。

この辺りの調整をふまえたうえで、
アメリカは景気も指標も良くても・・・とにかく何をやっても
株が下がるという方向だったのが、今週以降どう動くか、要チェック。
最終的には株式の基本、米企業業績に戻ってくるのではないかという
見解でしめくくりとなりました。

もうひとつ気になるのが
日銀の黒田総裁マーケット期待に関してゼロ解答であった点を
どう見るか、という問題。
岡崎さんは、総裁発言だけを分析するのではダメで、
政策等も勘案したうえでもっと俯瞰して見ると、
「今後、日本政府は長期金利を安定させることに重きを置く」
という意思表示であったと分析。

これを受けて、金利担当は日銀、株担当はGPIF、為替担当は国、
という役割分担ができてくるのではないかとのことでした。

先週のBS番組の振り返りは「三角持ち合い」。
今回の場合はほぼ半値落ちに近い調整を経て、またその半値くらい戻る、
というのを繰り返しだんだん収斂しつつ、落ち着いていく状態が見えます。
ちなみにこの落ち着いた時点で、上に行くか下に行くかのヒントは、
三角持ち合いの中で見ていき、さらに離れた時に初めて分かるのだそう。
兆しとしては、たとえば
「悪いニュースが出ても良いニュースが出ても上がる（あるいは下がる）」
ような状態が何度か出てくる等があるようですが、
基本は抜けた時にすぐに動ける状態にしておくこと。
従って、三角持ち合いの様子が見られる相場では、
あまり大きなポジションを傾けてはいけないというのが心構えのようです。

もうひとつの振り返りが「日経会社情報チェック」
分析すると「ROEが大幅に改善している企業が増えている」という傾向が出ているそう。
これは、企業がコストを下げて経営努力をし、株主に報いる方向にあるということ。
具体的にはリーマンショックからの景気悪化・円高時代に企業努力を行い、
売り上げが増えると利益が一気に増える体質になっていたことがあげられます。
ここにアベノミクスが効果を発揮し、今回の結果となっているようです。

【今週の戦略】
・チャートの動きの中から、少しずつ変化が見られる企業を見つけること。
・三角持ち合いの点を自分の中で探していくこと。
ちょうど今週はFOMCやG8の週でもありますので、
引き続きしっかりとニュースチェックをお願いしますね！

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