お知らせ:

マーケット・アナライズ・マンデー

番組へのお便りはこちら

◾︎今週のストラテジー
明日火曜日は日本が祝日で、水・木曜は海外がお休み。
商い薄いとなり、一方向に振れやすい状況です。
ただ、先週かなり大きく落ちて大きくリバウンドという形で
力を使い果たしているので、そう大きな振れはなさそう。
きょうもヘトヘトという感じのマーケットです。
そんな状況ですので、
今週は本を読んだり調べ物をしたり、
来年の展望を考える週にしても良さそう。
この2週間で相当なテーマが出てきたので
来年のヒントとなるものを列挙して、
自分なりに考えをまとめてみましょう!!!

日経平均株価は1週間半かけて1,500円くらい下がったことになりますが、
先々週に1,000円幅下がり、先週もさらに下がり、木金での反発。
イエレンFRB議長の「アメリカは大丈夫」「金融引き締め来年の3月まではない」
などの発言に支えられ下げ止まりました。


現在の動きの大きな背景は、アメリカの金融政策が変わること。
そして中くらいの背景には原油安があり、これにより
1)ロシア経済の打撃
2)アメリカでのハイイールド債の信用問題
が生じています。


プーチン大統領が「2年間の景気後退」を認めたというのは
かなり重要なメッセージ。
受け入れるということで、ロシア国内において
何かしらの反乱や暴動が起こるなどは無いと見えます。
55ドルまで下がった原油価格も少し戻って来ました。
この辺りで均衡できなかったら2015年のテーマに。
また、60〜70ドルまで戻してくるならこれもテーマになります。
原油価格は、クリスマス明けの26日からの世界の金融市場の大命題になりそうです。


全てがリーマンショックの後始末で揺さぶられてきたこれまでのマーケットですが、
今回の原油安やハイイールド債不安を乗り越えたら、
リーマンショックは忘れ、次のフェーズに移行する可能性も。


なおリーマンショックの際にも原油は140ドルから一気に30ドルまで下がりましたが、
当時と今回の原油安は構造が違います。
今回のほうがテクニカルな複雑性が高く、もつれた糸はほどけにくそう。
前回は、単純に景気後退で大きな仮需がなくなったなど需要サイドの問題でしたが、
今回は中東、ロシア、アメリカシェール等々供給サイドが幾重にも重なっています。
これらの事情を差し引いて余りあるだけの需要があれば戻りますが、
なければまだ落ちると考えられます。

まだ落ちるとなるとロシアの復活は当分ない。

ロシアが復活しなければ、欧州は低迷。

欧州が低迷すればユーロは安い。

ユーロが安くてギリシャ問題が絡み、欧州危機がくすぶり続ける。

くすぶり続けるなかで2015年相場を迎える。

という状況ですが、逆に反発してくれば、それがぐるっと反転します。


数週間前までは原油が上がることを警戒していたことを考えると、
リスクの意味合いも変わってくることになりそうです。
日本はやがて原油感応度の低い先進国になるはず。
世界最先端のハイブリット国。燃料電池の活用。
原発問題があるので、エネルギー依存度が高いのですが、
この辺りを乗り越えていくことができるのならば
エネルギーに関して非常に安定的な唯一の先進国になれる希望もあります。
米国は原油依存、欧州は天然ガス依存・・・
しかし日本は独自路線をいけるかもしれないということで、
連日水素ステーションの話が新聞を賑わしているのは歓迎できます。
独フォルクスワーゲンも燃料電池車を実用化するのは2017年ということで、
2年間のアドバンスを日本は持っていることになります。


さて、この一週間ですが・・・
日本に関していえば、足元は景気が悪いので、
10-12月の景気が戻ったのかどうか見極めが必要。
18,000円からストンと落ちたのは、蜃気楼の部分が大きいと考えられます。
PERが15倍や14.5倍ならそんなにストンと落ちないはず。
VIが30まで超えたのは、第二のアベノミクス期待、選挙期待、
解散勝利期待、増税延期安心感、QQE2などが重なり合ってのことで、
蜃気楼のように18,000円を形成しました。


12/26(金)に発表される
11月家計調査、鉱工業生産を見極めてから動いても遅くありません。
良い場合は、2015年の具体的な作戦、ポートフォリオを作ってOK。
悪い場合は、まだダメ。3四半期マイナスなら相当悪いということです。


為替はリスクオンになると円安、リスクオフになると円高と言われますが、
115円から119円まで戻ったのは、
リスクオフの流れを止めたといえば止めた・・・とも考えられます。
「原油安=ロシア景気後退=欧州景気低迷=日本も足を引っ張られる」
というのが今回のリスクオフです。
ユーロやスイスが売られたことでの円安ですので、
円安=株高と単純に語るのはちょっと難しい状況かもしれません。


◾︎先週の振り返り
ファンドアナリストの吉井さんをゲストにお迎えし、
2014年下半期の良かった投信・悪かった投信のランキングを教えて頂きました。


高配当ファンドに人気が集中し、ハイイールドが売られているとのことで、
今まで日本の投資家は動き出しが遅いというイメージでしたが、
ここに来てマーケットの景色を見ながら動いているというのが
今回の投信の設定・解約から見えました。


金融政策の変更、信用リスクの高まりを察知して
機敏にマーケットの半歩先を動いて解約等が動いています。
また、最近人気のMLP(Master Limited Partnership:
共同投資事業形態のひとつ)もパフォーマンスは上々ですが、
今後原油安で連動して売られてパンクしないと良いなという感じです。


これまで投信といえば、テーマで選びがちでしたが、
金融情勢でファンドを選ぶというのが定着したとみられるうえ、
投信自体も進化しているので、分析する意味も高まりそうです。


----
番組FBではデータやレポートが盛りだくさん。チェックしないと損ですよ!!
https://www.facebook.com/MarketAnalyze


<豊商事セミナー@岡崎さん出演>

■豊商事 「資産運用セミナー in 大阪」
1月24日(土) 13:00〜 (12:30開場)
ゲスト:レオス・キャピタルワークス 五十嵐 毅さん
会 場:TKPガーデンシティ 大阪梅田
お問い合わせ:豊商事 大阪支店 0120-441-377


<豊商事セミナー@鈴木さん出演>
■豊商事 「資産運用セミナー in 広島」
1月24日(土) 13:00〜 (12:30開場)
ゲスト:東京金融取引所 担当
会 場:広島アンデルセン 6F「デンマーク」
お問い合わせ:豊商事 松山支店 0120-125-365


<BS12chTwellVセミナー>
■「リアル・マーケット・アナライズ 2015 in 名古屋!」
2015年1/31(土)名古屋市 東建ホール・丸の内で開催決定!
締め切りは1/13(火)です。
0120-964-677 または、こちらからどうぞ↓↓↓
https://www.twellv.jp/1412market-analyze/



■「リアル・マーケット・アナライズ 2015 in JAPAN!」
2015年2月28日(土) 有楽町よみうりホールで開催決定!
締切は2/2(月)です。こちらからどうぞ↓↓↓
https://www.twellv.jp/1411market-analyze2/