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◾︎今週のストラテジー

今週は材料が目白押しです。
日本では金融政策決定会合、展望レポート
アメリカではFOMCや1-3月GDP速報値。
足元では3月末決算の数字、先行き、2016年見通し、経営計画等々
何を順番に整理していけばよいのかと
まごついていたら置いていかれるような一週間になりそうです。


マインドは強気と弱気がぶつかり合っています。
2万円まで上がってきたという
現実は強いのかもしれませんが、
ここから上は・・・ということに関しては
二の足を踏んでしまう感じで難しい局面に来ています。
見てみたいものもいっぱいあります。


とりあえず今週は蓋を開けてみたらどうなるのかと
警戒感が高まるところですが、
逆に言うと、霧が晴れる部分もあるということ。


4/30は日銀金融政策決定会合、総裁会見、展望レポート。
金融政策が、債券を買う・株を買う・REITを買う
という単純な動きから、
日本の国債市場はどうしていくのか
財政再建はどうあるべきなのか
来たるべきデフレ脱却後の金利の秩序はどうなるのか
これらが少し明らかになると軸足が動いていくことに。


株式市場、債券市場は調整があって然るべき状況です。
追加緩和がない場合、次は年2回の展望レポートが出る
10月31日まで繰り延べることになるので、
繰り返しながら日本の金利も正常化にしていく感じ。
同時に日本の財政は再建への糸口を見つけなくてはいけない
その第一歩目が30日、という意味で注目です。


2年間やってきた"アベ・クロノミクス"
いままさに市場から問われています。
デフレ脱却できなかった理由を
「増税」というと政府のせいになってしまうので
言えないところ。
「原油」は半年の間に半値以下になったので理由のひとつ。


この2つがあってデフレ脱却が滞っているようですが、
どうやら原油は底を打ったという論もあります。
もし底を打つと、半年間止まっていた針が動き出すことに。
・原油上昇=アメリカの金利が上がってくる可能性
・1-3月GDPがどうなるのか
・FOMCでどういう発言があるのか


あたりは注目ポイントです。
週末の神戸セミナーゲストの江守さんは
原油価格が底を打って上昇しそうという現状で
上昇した時のリスクをマーケットは考慮していないと忠告。


原油と原油安、ユーロ安、金利の現状維持・・・等が
絡まり合って、止まっているので、
動き出すと相場にダイナミズムが生まれてきます。
原油安のリスクを抱えてきましたが、逆転する可能性もあります。


ECB量的緩和の効果がすぐに出てしまえば
・ヨーロッパの金利は下がらない
・株式市場はトップをつけたかもしれない
という状況になり、大きな流れとしては複雑な流れに。
その一方で企業業績を1個ずつ消化していかなくてはいけない。


岡崎さんの神戸セミナープレゼンでは、
日本株を支える3つの期待は
1)日銀追加緩和
2)GPIFなど公的資金の買い
3)日本企業の業績回復、経営の質の変化


というものがありましたが、
この3つはミクロの段階。
建物でいえば一階の部分でしっかりしていますが、
これから二階、三階がどうなっていくかで揺れ動いています。


このような状況下では
慎重ながらもしぶとく押し目を待ち、
企業業績などを見ながらしつこく買いを入れていく。
我慢して待っていくのが良いのではとのことでした。


さて、番組は来週お休みですが
この二週間の展望でいうと
「Sell in MAY」は今年もありそう。
買おうと思っている銘柄は一ヶ月くらい辛抱強く持つつもりで
カチッとデータやマーケットの動きをみながら
しぶとく押し目買いで我慢して欲しいところ。
トレーディングについては
吹いたところを売っていく・押したところは買っていく、
という繰り返しです。


ニュースを見ながら慌てないように
いくつかのシナリオを書いておくことも重要。
たとえば追加緩和でいうと、
・なかった時
・ないけれども何かコメントがあった時
・コメントが結構厳しめだった時
・予想外に追加緩和があった時
・・・等々、3種類か4種類の可能性の動きを決めておくこと。


売れ!というところまでは大きくはないと思うものの
5月の調整はあるのではと予想します。


GW、日本市場がお休みなのが最大のリスク!



■先週の振り返り
ラジオNIKKEI鎌田記者をゲストにお迎えしました。
野球で言えば一回表という段階の3月末決算。
安川電機、日本電産、JSRなどを分析して頂きました。
上半期の収益が弱く、慎重な見方ですが
通期で見るとかなり伸びると各社予想。
下半期偏重型で見ている状況です。


日曜日の日経新聞朝刊で
銀行の国債保有を規制するというバーゼル委員会の方針
が一面に取り上げられていました。
神戸セミナーに来てくださった視聴者さんから
質問があった話題です。


このニュースがいまの時期に出ると
株価にダメージが出てもおかしくないのですが、
日銀がこの規制に逆らうくらいの
強硬な姿勢で望むのではという期待から
全く反映されていません。
あまり良くない傾向かもしれません・・・とのこと。
今後も番組で注目していくニュースのひとつです。


来週はお休みです。
重要イベント目白押しなので油断大敵!!


28-29(水) 米FOMC
30(木) 米1-3月期GDP
30(木) 日銀金融政策決定会合、総裁会見、展望レポート
5/8(金) 米4月雇用統計




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