お知らせ:

マーケット・アナライズ・マンデー

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しだいに秋の気配が深まっています。
先週末、岡崎さん鈴木さんがセミナーで行かれた札幌でも葉が色づき晩秋の雰囲気が漂いはじめていたとのことです。さて、週明けから実質的な10月相場入りとなりました。
5連休明けの先週は波乱のスタートとなった東京株式市場。マーケットに影響を与える材料も目白押しです。




◆今週のストラテジー
落ち着きを取り戻しつつある東京株式市場。
落ち着きの理由としては、①ボラティリティが20%台で落ち着いてきている。
②「株365」の終値 9/25(金)17889円 9/18(金)17833円
「株365」ベースでみると一週間プラスで終了。日本でみるとすごく下がっているように見えるがNYベースでみるとプラスに加えボラティリティが下がってきている。
今週は地合い的には落ち着いたと見て、あとは経済指標など見ながら作戦考えれば良い。

今週の大きなイベントは10/1発表の日銀短観。
今回は9月の株価暴落に加え、国会が荒れた展開となった中でアンケートを行っているため市場関係者・マーケット参加者は数字は悪いと織り込んでいる心づもりあり。なお且つ、いままで強気一辺倒であった日銀がどう反応するか?期待ふくらむ一週間。
今週の戦略―突っ込んだところを買っていく。ただし、それほど戻らないと予想。売り買いのリズムの一週間になると予測。

日経平均下値水準を固めつつあると見て良いのか?
そう捉えても良いが、逆に9/28(月)前引けは200円安でなんとか踏みとどまっているがこれを何度か繰り返しながら安値のあの17400円台を切るとオーバーシュートに。
ただ、明確に大底を入れたという感じではないが、ひとまず底を試す神経質な動きとなろう。

先週末の米中首脳会談 9/27付日経新聞景気判断社長100人アンケートからも
中国の懸念が一気に膨らんだという印象あり。こういう記事があふれかえると投資マインドがシュリンクしてしまう。
政治期待に関しては、冷静に考えたい。
先日「新3本の矢」が出たが、この先具体的にどう現実にしていくかが試される。

米FOMC利上げ見送り イエレン議長の記者会見 その後の顛末について
世界中が注目しているのは「なぜ利上げを見送ったのか?」
記者会見で、FRBイエレン議長が 海外情勢が不安だからと見解示す。天下のアメリカ経済がなぜ中国にぐらつかされるのか。アメリカ経済はそれほど弱いのかと受け止められ、株とドルが売られたことによりイエレン議長も困惑。
同氏は先週金曜に慌ててイエレンFRB議長は24日夕方の講演で、改めて年内の利上げに意欲を示した。ただ、議員相手・記者会見上でもなく、学校での講演のためトーンの違いあり。
利上げに対する意欲を示したことにより、マーケットは、多少なりとも利上げの可能性は残り、アメリカ経済に対する強気の見通しを残していると受け止め、ここから先は一から出直しでアメリカ経済の動向を見ていくことになり、次は雇用統計に焦点が移ろう。

今週は10/1日銀短観に加え、10/2米雇用統計を控え、非常に注目される週に。
下手にもたついて失業率が上昇し、これから雇用の増加数鈍ってキャタピラーがさらに解雇となればアメリカは元の木阿弥シナリオが浮上する可能性も
ドル円115円 NYダウ15000ドル割れ 日経平均株価15000円(3つの15)シナリオが見えてきたとしたら怖い。

米中首脳会談について。明確にマーケットが評価している動きはなされなかった印象。
ただ、通貨に関してははっきりと変動相場制への道、アメリカとのペッグを離れていくようなニュアンスを語っており、いつまでもアメリカに追随していくとアメリカと一緒に通貨が動いてしまう。これ以上人民元が強くなり輸出競争力をそこなうことは避けたいということが、中国側の本心にあろう。

VW(フォルクスワーゲン)不正問題 日本株への影響は?
日本株への影響はプラス 国民的にも経済的にも、さらには企業文化的にも日本はドイツに勝っていることが証明されたかたちに。
理由としては、日本の場合は4年間も会社内部で不正を隠せない。VW内部でちゃんと倫理観ある人は見ていたということだが、それをもみ消すことができたという企業体質。
EUも2011年には不正が指摘されていたといわれている。
日本企業はとかくいろいろ言われるが、それでも内部告発できる環境にあり、それにより浄化できる能力をまだ持っている。結局この情報の非対称性が経済にとって最大のリスクであるが、ドイツが日本より後進であることがこれで露呈したのではないか。

「株365」―9/25(金)1枚につき11745円の配当金相当額が支払われた。中間配当としては史上最高。
REIT指数 3週連続プラス 均衡点一旦見えてきた証拠のひとつ
今のゲームは日本の追加金融緩和、米利上げなど金融政策の次の動きが発動するまでこの消耗戦続くと予想。

◆フォローアップアナライズ
・ニッセイ基礎研究所経済研究部 チーフエコノミスト矢嶋康次さん、
ラジオNIKKEI記者鎌田伸一さんをゲストにお迎えしました。
矢嶋さん:3か月前の経済見通しと直近の見通しに大きな変化が見られる
安倍政権支持率低下、今後の為替見通しについて
鎌田さん:9/11発表法人企業景気予測調査から見る下半期の国内企業の
業績見通しについて
最後に番組からのお知らせです。
今週10月3日土曜日からBS12chTwellVで放送中の番組名が「マーケットアナライズ・プラス」に変わります!女性キャスターが増えて装いも新たに生まれ変わります!
このラジオ番組名も「マーケット・アナライズ・マンデー」に変更され、テレビの新しい女性出演者が進行役として登場します。さて、どなたが登場されるのでしょうか。次回の放送をどうぞお楽しみに!
今月進行役を担当させていただきました私は来月10月19日に再び出演いたします。皆さまありがとうございました。
下半期も引き続き「マーケット・アナライズ」をよろしくお願いいたします。