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ロシア・ウクライナ有事で急騰したゴールド。3月8日には2078ドルの高値を示現、20年8月の史上最高値2089ドルに迫るも原油の急落とともに急反落、FOMCの3月16日には1900ドル割れとなりましたが、現在は1920~40ドルまで反発しています。過去の経験則からは「有事の金」上昇時はトレーダーらの売り場となる、とされてきましたが、今回は高値圏を維持したままです。3月FOMCで米金融政策もいよいよ利上げのサイクル入り、金にとってはネガティブとなるはずですが、、、。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は金融貴金属アナリスト亀井幸一郎氏にお話を伺いました。

3月のFOMCでは新たなタカ派スタンスを示したFRB。
25bp利上げは市場の予想通りでしたが
ドットチャートは、年内のあと6回の利上げを、
24年4回(前回3回)の利上げを見込む内容となりました。
量的引き締め(QT)開始は5月FOMCでの決定を強く示唆、
亀井氏は4月6日の議事要旨で市場に織り込ませ、
5月FOMCでのQT着手を改めて確認するものとなるだろうと指摘されています。
4月6日水曜日の議事録、注目ですね。

また、FOMC後にも要人らからタカ派発言が相次いでいます。

・セントルイス連銀ブラー総裁(18日)
  年内の残り6回の会合のうち5回で0.5ポイント利上げすべき
  誘導目標は今年3%以上に引き上げるべき

・ウォラーFRB理事
 今後数カ月は0.5%ポイントの利上げを複数回実施し、
より早期に物価高にインパクトを与えるべき
 利上げの前倒しに賛成だ。約束するより実行したほうが良い

・ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁
 年内に1.75─2.00%に引き上げる必要がある
 高圧力と高インフレの均衡」に移行したと確認された場合、
一段と積極的に行動し政策スタンスを引き締める必要

インフレ抑制のために必要であれば、今後の会合でより積極的な利上げを行う
スタンスが示されており、ドル金利は急上昇中。
注目すべきは長短金利のフラットニング。
さらには10年金利を7年5年3年金利が上回る逆イールド発生。
一般的に景気後退のシグナルとされる2年10年金利差も急激に縮小しています。

ロシア・ウクライナ危機は不確実性を高め、
インフラの再構築からのインフレの高止まりをもたらすものです。

「有事の金」は一過性であった過去の経験則から
「新有事の金」持続する金高の時代へ?

詳しくはオンデマンド配信で亀井さんの解説をお聞きくださいね。

https://podcasting.radionikkei.jp/podcasting/trendplus/trendplus-220322.mp3