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10日に発表された10月の消費者物価指数は、前月比で0.94%、コア指数は0.60%と、ともに予想を大きく上回りました。前年比では6.24%の上昇と1990年以来、コアは4.58%と1991年9月以来の高い伸びを記録。この発表直後、米長期金利が上昇しドル高が一気に進む中にも関わらず、COMEXゴールド先物価格は40ドル以上もの急伸を見せました。



皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は予想家・グローバルインベスターズ松本英毅氏をお迎えし
ゴールド上昇の背景と今後についてお話をいただきました。

金利上昇、ドル高はゴールドの上値を抑える要因となりますが
いよいよ市場でインフレヘッジとしての需要が見直されたようです。

インフレ時に最も弱いのは「通貨」です。

ではこの先インフレはまだ続くのでしょうか。
米中央銀行FRBはインフレは一時的とのスタンスを
崩していません。

松本氏はインフレは「この先更に進む可能性が高い」と指摘。

中古車の販売価格やホテル代、航空運賃、ガソリンなど
パンデミックからの回復に伴い一時的に大きく上昇しているものの
影響もさることながら、ここへきて一度上昇しだすと
なかなか下がりにくい、家賃や帰属家賃の上昇が顕著に。

家賃は前年比で2.70%と、昨年9月以来の水準まで回復、
4ヶ月連続で前月を上回る伸び。前月比では0.42%の上昇、
9月の0.45%から少し伸び悩んだものの2001年3月以来の伸びとなっています。

帰属家賃は前年比で3.13%と、昨年3月以来の水準まで回復、
7ヶ月連続で前月を上回る伸びで前月比でも0.44%の上昇、
こちらは2006年6月以来の伸びです。

さらには雇用コスト、賃金上昇圧力も無視できなくなっており
いつFRBがスタンスを修正するのかが注目されるところ。

では金利引き上げ時期が早まる、あるいは利上げとなった場合に
ゴールドはどうなるのでしょうか?

まずは12月のFOMCでのドットチャートに注目。
詳しくはアーカイブで松本さんの解説をお聞きくださいね。
https://podcasting.radionikkei.jp/podcasting/trendplus/trendplus-211116.mp3