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原油高の背景には、OPECプラスの協調減産や需要回復期待など独自のファンダメンタルズがありますが、原油高を先行して植物油相場がさらなる高騰を見せているってご存知でしたか?!「原油高ではないオイルマーケット高」であると小菅氏。何が起こっているのでしょうか。

皆さん御機嫌如何でしょうか、大橋ひろこです。
今日はマーケットエッジ代表取締役 小菅努氏にお話を伺いました。


NY原油相場は年初47.62ドルからスタートし3/12には65.61ドルまで上昇。
年初来+13%ものパフォーマンスで18年10月以来の高値更新となっています。
パンデミック前の価格を超えてきています。

ところが、植物油相場は更に高騰しています。
CBO大豆油2012年9月以来の8年半ぶり高値更新、年初来+27%
MPOBパーム油2008年3月以来の12年ぶり高値更新、年初来+13%

その背景には20年ラニーニャ現象により南米の天候リスクから
大豆やパームが不作となったことに加えて、パンデミック後の需要回復で
需給がタイト化していることがひとつ。

加えて中国のアフリカ豚熱(ASF)=豚コレラの呼び方が変わったそうです。
再び中国で豚の殺処分が増えており、飼料用としての大豆需要が減少。
そもそも大豆は圧砕してミールと油に分けられますが、
油は食用油としての需要がある一方でミール(飼料)需要が低下したため
中国は大豆そのものの輸入をやめ、大豆油の輸入にスイッチしているとか。

その影響で大豆油の価格が高騰、これにつれてパーム油も上昇しているようです。

そして不思議なことに、植物油相場が上昇すると原油相場も上昇する相関が強く、
植物油が先行して動く特徴があるのだそうです。
現在の植物油相場を眺めていると、原油価格はまだ割安にもみえる・・・?

では原油相場のファンダメンタルズはどうなっているのでしょうか?

番組で詳しく伺っています。

小菅さんの解説をお聞きくださいね。
https://podcasting.radionikkei.jp/podcasting/trendplus/trendplus-210316.mp3