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コロナウイルスは変異種の感染拡大が猛威を振るい経済の停滞が懸念される中、
原油価格は下値固く50ドル半ばの水準を維持しています。
シェール産業を守ってきたトランプ大統領から
脱炭素を掲げ再生可能エネルギー政策を掲げるバイデン大統領へチェンジするアメリカ。
欧州、中国、そして日本も脱炭素計画を明確にしていますが、
世界は脱石油に向かっていくのでしょうか。原油の未来は?!


皆さん御機嫌如何でしょうか、大橋ひろこです。
今日は経済産業研究所コンサルテイング・フェロー藤和彦氏を
お迎えし原油と地政学、原油相場の展望をお話いただきました。


足元原油価格がしっかりと推移している背景は以下3点。

1ワクチン普及期待相場
2サウジ自主減産による減産枠拡大
3バイデン政権の財政拡大での景気浮揚期待

ただし、まだ地政学プレミアムを織り込んでいないと藤氏。


まずは米国と蜜月関係にあったサウジアラビア。
バイデン氏率いる民主党は人権問題を重視することが予想され、
バイデン民主党下ではサウジアラビアに対しての
プレゼンスが低下する可能性が考えれれる、というのでえす。

2018年のサウジアラビア人ジャーリストのカショギ氏暗殺事件や
世界最悪の人道危機となっているイエメンへのサウジアラビアの軍事介入など
サウジアラビアへの批判は強まっています。

サウジアラビア財政は原油価格の下落で逼迫しており
国内での不満が高まっていることから
「第2のアラブの春」が起きるとの不安が頭をもたげつつあるとも。

また、中国は規制下にあるイランとの石油取引を行っていると
見られていますが、イラクとも急接近しています。

イラクは、財政状況を緩和するため、
中国の国有軍需企業傘下の石油企業と
1年分の原油供給(4800万バレル)の長期契約をかわしており
中国から20億ドルを受け取ると見られています。
中国は米国の間隙を縫って中東での影響力を着々と増大させているのです。


世界が環境配慮で産油国への投資、シェール企業への投資を縮小させる中
中国が中等でのプレゼンスを拡大していくとなれば・・・

原油の未来は?

詳しくはオンデマンド放送で藤氏の解説をお聞きくださいね。
https://podcasting.radionikkei.jp/podcasting/trendplus/trendplus-210119.mp3