脱炭素、水素社会がプラチナを押し上げる?! [ひろこの番組後記]
2020/10/27(火) 21:30 大橋ひろこ

菅首相の所信表明演説。温暖化ガス「50年までにゼロ」を掲げましたが、すでにEUも2050年を目標に、中国は2060年を目標に実質排出ゼロを掲げています。


1週間後に控えた米大統領選挙でも民主党バイデン候補はグリーンニューディール改め「バイデンプラン」と銘打った脱化石燃料政策を掲げています。

皆さん御機嫌如何でしょうか、大橋ひろこです。
今日は貴金属スペシャリスト池水雄一氏をお迎えし
「プラチナ」の長期展望をお話いただきました。


過去5年の貴金属チャート比較。

価格が上がっていないのはプラチナだけです。
2015年、ドイツのフォルクスワーゲン社による排ガス不正問題以降、
ディーゼルエンジン車の人気が失墜し、ディーゼルからガソリン車へのシフトが進みました。

これが、ディゼールエンジン車の触媒であるプラチナから
ガソリンエンジン車の触媒であるパラジウムの需要シフトに繋がり
プラチナが下落基調となるなかパラジウムが暴騰する結果に。

プラチナはこのまま低迷が続くのでしょうか。

プラチナの長期テーマとして注目されるのが「水素社会」

①FCV水素自動車にはプラチナが多量に使用されます。
中国政府は9月、燃料電池車(FCV)の販売補助金制度を撤廃したかわりに
FCVの中核技術の開発企業に奨励金を与える制度を導入し
FCV車推進のスタンスを強めています。


②水電解による水素製造の電極にもプラチナを使用します。
電解の過程で触媒として効率的な化学反応を起こし、
商業規模に適する生産量を得るための重要な役割を担っているのです。
EUは50年の世界のエネルギー需要の24%を水素が担う可能性があるとしています。


ところが、現在まだプラチナ市場はこうした材料を
ほとんど織り込んでいません。
ゴールドと違ってプラチナは投資家がヘッジで買うといったニーズがなく
現状ではディーゼル自動車の売上減ばかりが材料となり
価格の低迷が続いているのです。

詳しくはオンデマンド配信で池水氏の解説をおききくださいね。
http://podcasting.radionikkei.jp/podcasting/trendplus/trendplus-201027.mp3

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