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40年来の高値を更新したことで話題のゴールド。

コロナ禍、主要国の政策金利はゼロに引き下げられ、巨額の財政政策が実施されていることでリスク資産に資金がなだれ込んでいます。
足下では、今週27日のジャクソンホールシンポジウムを控えて神経質な値動きとなっていますが、高値圏での推移が続いています。



メディアでは派手に動くゴールドにフォーカスした番組などが増えていますが、実はゴールドよりもパフォーマンスがいいのがシルバー。
ゴールドとは特性が全く異なるシルバーが何故、ゴールドを上回る上昇となったのでしょうか。

 

皆さん、ご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。

今回はJBMA日本貴金属マーケット協会 代表理事 池水雄一氏をお迎えしお話しを伺いました。

 

3/18、コロナショックと呼ばれたあらゆるマーケットの急落時、
金銀比価は一時125対1までに低下しました。
金銀比価とは貴金属トレーダーらが指標とする金と銀の価格比較で、
ゴールドシルバーレシオなどとも呼ばれています。計算式は金÷銀。


3/18、この金銀比価が 125対1にまで広がりました。
これは歴史的にシルバーが安い状態です。過去50年の金銀比価は55対1。
コロナショック直前は80対1程度でしたので、
3/18前にもシルバーは安値に放置され(ゴールドだけが上昇していた)ていたのですが、
125対1にまで広がったことをきっかけに投資家らが割安のシルバーに資金を投入したことで、
テクニカル的に過去5年のレンジ上限であった20ドルの節目を突破。
シルバーのETFの残高が急増しています。

急激に金銀比価が縮小し、8/7には70対1を割り込んできました。

ゴールドよりシルバーの上昇の方が大きかった、ということですが
ではここからの展望は?!

 

コロナウイルスは南米のシルバー生産に影響を及ぼしているほか、
バイデン民主党大統領候補がクリーンエネルギー政策を掲げ、
この分野に2兆ドルの予算を計上していることが報じられたことも
シルバーには下支え要因となっています。


現在のシルバーの最大需要は太陽光パネルなんです!


詳しくはオンデマンド放送で池水さんの解説をお聞きくださいね。

https://podcasting.radionikkei.jp/podcasting/trendplus/trendplus-200825.mp3