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新型コロナワクチン早期実用化期待で、株式市場が堅調に推移していますが、ゴールドが軟調です。一方で原油が堅調。原油とゴールドが逆方向に動くことは少ないのですが、原油市場でもワクチン相場が価格をお仕上げているようです。経済の正常化で原油やガソリン需要が増えるとの思惑を織り込むとともに、OPECプラスによる増産回避への期待も原油市場を支えているようです。


皆さん御機嫌如何でしょうか、大橋ひろこです。
今日はよそうかい・グローバル・インベスターズ代表 松本英毅氏をお迎えし金・原油・コーンについてお話を伺いました。


ゴールドは経済正常化がもたらす金利上昇への警戒から上値が重い展開。
足元ではまだ金利が大きな上昇となっているわけではないのですが、、、

また原油需要は依然として低迷しており、製油所稼働率も70%台にとどまったままですが
相場はすでにOPECプラスが来年1月からの190万バレルの増産の先送りをするものと
楽観しています。ところが、11/30に開催されたPEC会合は合意に至らず。
会合は異例の緊迫を見せ、サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー相が
OPECプラスの共同閣僚監視委員会の共同議長を降りる可能性を
他の閣僚らに伝えたと報じられています。


会合前にはアラブ首長国連邦(UAE)と他の産油国の間に
新たな亀裂が報じられていましたがUAEが問題なのでしょうか?

本来なら、今日12/1に開催予定だった「OPECプラス会合」は12/3に延期されました。


4月、WTI原油が暴落した際には、やはりOPECプラス会合で合意ができず
サウジが怒りの増産を表明したことがきっかけでした。
状況がよく似ているのが気になりますね。

来年1月からの現状の減産枠縮小の計画を先送りすることで合意できるのでしょうか。
もし、合意できないとなれば足元ワクチン相場で上昇してきた原油市場には
ネガティブサプライズとなるでしょう。

また、松本さんにはとうもろこし相場上昇の背景についても聞きました。

USDA/米農務省は11月の需給報告で、生産見通しを3ヶ月連続で下方修正しました。
現地調査の結果が発表される8月の需給報告では、
控えめに見積もる傾向があるそうですが8月までは豊作予想でした。


ところが9月~11月の3ヶ月連続の生産見通し引き下げです。
このような事例はめったにないのだとか。
高温感想天候で作柄は思った以上に悪化しており、
1月の年次生産推定で更なる引き下げも考えられる状況にあります。

また、中国の需要が旺盛で、中国向けを中心に輸出は好調なペースを維持しており
USDAは中国の輸入量が前年の700万トンから、2,200万トンに増加するとの見通し
ています。原油価格の上昇と、バイデン新政権によるエネルギー政策の転換で、
エタノール需要の増加にも期待がされる中、南米ブラジルで高温乾燥続き
大豆が一段高となれば、それにつれてとうもろこし相場は5ドル台もある?!

詳しくはオンデマンド配信で松本さんの解説をお聞きくださいね。
https://www.radionikkei.jp/trendplus/