プラチナ上昇は本物か~FCVと水素社会 [ひろこの番組後記]
2020/12/15(火) 21:27 大橋ひろこ

プラチナが上昇してきました。

プラチナ上昇の背景には急速に世界が脱炭素社会へと舵を切り、
水素社会へのプロジェクトが次々へと発表されていることも影響しているものと思われます。


これまでディーゼルエンジン車の触媒としての需要が大きかったプラチナですが、2015年のフォルクスワーゲンの排ガス不正問題からディーゼル車の人気が急落、プラチナ価格も下落を強いられ続けましたが、脱炭素社会の実現にはプラチナが大きく関わってきます。新たな需要の期待が市場にも織り込まれ始めたようですが、、、。


皆さん御機嫌如何でしょうか、大橋ひろこです。
今日はエネルギーアナリスト大場紀章氏をお迎えしお話を伺いました。

欧州委員会は7月、2050年までの二酸化炭素の
排出実質ゼロを目指す欧州グリーン・ディールの一環となる
「欧州の気候中立に向けた水素戦略」と題した政策文書を発表しました。

ロシア政府は「ロシアにおける2035年までのエネルギー戦略」
の中に「水素エネルギー」という新たな項目を設け、
国産水素生産のための低炭素技術の開発を掲げました。
ロシアエネルギー省は2020年から2024年までの水素開発
ロードマップを作成しており、水素生産・燃料使用の
パイロットプロジェクトを立ち上げる方針を明らかにしています。

日本でも「2050年までに温室効果ガス実質ゼロ」が宣言されました。
世界に先駆けて「水素社会」を実現するべく、
国やさまざまな企業が官民あげての実証実験が進められています。
3月には福島で世界最大級の水電解システム稼働しています。


水素がなぜプラチナと関係があるのでしょうか。

①水電解

水電解による水素製造の電極にプラチナが使用されます。
電解の過程で触媒として効率的な化学反応を起こし、
商業規模に適する生産量を得るための重要な役割を担っているのです。


②FCV燃料電池車(水素自動車)に使用

現在のディーゼルエンジン車に使用される触媒としてのプラチナは
1台あたり3〜6グラム程度。

対して新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の2008年の報告では
燃料電池車1台に使用される白金量、
小型車(80kw)1台あたり32g
中型車(150kw)1台あたり60g
大型車(250kw)1台あたり150gと推定されています。

世界の水素エネルギー計画を整理し、
水電解装置によるプラチナの需要がどの程度発生するのか、
そして世界のFCV販売計画からプラチナ需要がどのくらいになるのか
大場さんに解説いただきました。

また、計画が絵に描いた餅とならなければいいのですが、、、
と大場さん。重要なのは本当に需要増となるのか否か。

現状のFCV販売状況も解説頂いています。

詳しくはオンデマンド放送で大場さんの解説をお聞きくださいね。
http://podcasting.radionikkei.jp/podcasting/trendplus/trendplus-20121501.mp3

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