オミクロン株感染拡大リスクとゴールド [ひろこの番組後記] [マーケット・トレンドPLUS]
2021/11/30(火) 21:34

オミクロン株感染拡大への警戒から株や債券市場が乱高下。感染力は高いがそれほど強毒性はないとの報道もある一方で、モデルナ社CEOのこれまでのワクチンの効果が薄い可能性があるとの発言に警戒が強まるなどその実態が把握できるまではリスクテイクし辛い。こうした中、ゴールドは比較的落ち着いた値動きとなっています。

みんさん御機嫌如何でしょうか、大橋ひろこです。
今日は金融貴金属アナリスト亀井幸一郎氏をお迎えし
ゴールド市場の現状と今後についてお話を伺いました。

ゴールドは1700~1800ドルの間を行ったり来たり。
11月相場はそれなりのボラがありました。

テーパリング着手を決めた11月のFOMC後のパウエル議長の記者会見。
質疑応答の中で議長はインフレ鎮静化のメドを時間軸で示しました。
インフレの沈静化は22年4~6月か7~9月とみる、としていますが
インフレがこれまでの理解より長期化することを容認しながら
利上げには慎重スタンスである、とみたファンド勢が
ゴールドの買いに回り、COMEXゴールドは7連投で105ドルもの上昇となりました。

極めつけは11月10日に発表された10月米CPIが
前年比6.2%と31年ぶりの伸びとなり(コアCPIでも4.6%30年ぶりの水準)
FRB内では利上げ前倒し論が高まったと見られ
19日、クラリダ副議長は
「テーパリングのペース加速を討議することが「極めて適切」と発言、
ウォラー理事は「来年1月にテーパリングのペースを倍増させ、4月に完了」
「第2・四半期に利上げに着手する案を支持」と表明したことで
今度はファンドの見切り売りが旺盛となりゴールドは100ドル安なり
ほぼ行ってこいとなりました・・・。

FRBがタカ派にシフトし利上げが早まる可能性を織り込んだ債券市場では
金利上昇が続きましたが、1700ドル台は実需勢の買いが旺盛で下値も固く、
振り返ってみれば結果レンジ相場が続いていますが
オミクロン株感染拡大はどのような影響をもたらす可能性があるでしょうか。

最大の注目は12月FOMC。

亀井さんに詳しく解説いただいています。
アーカイブで亀井さんの解説を是非お聞きくださいね。
http://podcasting.radionikkei.jp/podcasting/trendplus/trendplus-211130.mp3

金利上昇でもゴールド高~インフレヘッジの金 [ひろこの番組後記] [マーケット・トレンドPLUS]
2021/11/16(火) 21:49

10日に発表された10月の消費者物価指数は、前月比で0.94%、コア指数は0.60%と、ともに予想を大きく上回りました。前年比では6.24%の上昇と1990年以来、コアは4.58%と1991年9月以来の高い伸びを記録。この発表直後、米長期金利が上昇しドル高が一気に進む中にも関わらず、COMEXゴールド先物価格は40ドル以上もの急伸を見せました。



皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は予想家・グローバルインベスターズ松本英毅氏をお迎えし
ゴールド上昇の背景と今後についてお話をいただきました。

金利上昇、ドル高はゴールドの上値を抑える要因となりますが
いよいよ市場でインフレヘッジとしての需要が見直されたようです。

インフレ時に最も弱いのは「通貨」です。

ではこの先インフレはまだ続くのでしょうか。
米中央銀行FRBはインフレは一時的とのスタンスを
崩していません。

松本氏はインフレは「この先更に進む可能性が高い」と指摘。

中古車の販売価格やホテル代、航空運賃、ガソリンなど
パンデミックからの回復に伴い一時的に大きく上昇しているものの
影響もさることながら、ここへきて一度上昇しだすと
なかなか下がりにくい、家賃や帰属家賃の上昇が顕著に。

家賃は前年比で2.70%と、昨年9月以来の水準まで回復、
4ヶ月連続で前月を上回る伸び。前月比では0.42%の上昇、
9月の0.45%から少し伸び悩んだものの2001年3月以来の伸びとなっています。

帰属家賃は前年比で3.13%と、昨年3月以来の水準まで回復、
7ヶ月連続で前月を上回る伸びで前月比でも0.44%の上昇、
こちらは2006年6月以来の伸びです。

さらには雇用コスト、賃金上昇圧力も無視できなくなっており
いつFRBがスタンスを修正するのかが注目されるところ。

では金利引き上げ時期が早まる、あるいは利上げとなった場合に
ゴールドはどうなるのでしょうか?

まずは12月のFOMCでのドットチャートに注目。
詳しくはアーカイブで松本さんの解説をお聞きくださいね。
http://podcasting.radionikkei.jp/podcasting/trendplus/trendplus-211116.mp3

何故弱い日本株、12日のMSCIリバランス警戒か [ひろこの番組後記] [マーケット・トレンドPLUS]
2021/11/09(火) 18:29

注目された衆院選は自民党単独でも絶対安定多数、FOMCのテーパリング開始もきまり、リスクイベントを通過してもなお日本株が冴えません。日経平均3万円大台は近くて遠くなってきた印象えすが、なぜ米国株主要インデックスは史上最高値を更新し続けている中、日本株は弱い展開を強いられているのでしょうか。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は元先物オプションディーラー本河裕二氏をお迎えし
日本株の動向についてお話しをいただきました。

岸田政権の経済対策への期待が薄いことなど
根本的な問題もありそうですが、
今日ブログで取り上げるのは本河氏が指摘した
MSCI銘柄入れ替えの影響について。

MSCI(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)社が算出し
公表している株価指数のリバランスの影響を甘く見てはいけません...。

21年5月のリバランスでは日本銘柄の新規採用はゼロでしたが
なんと除外された銘柄は29にも上りました。
この影響で日本株市場から8200億円が流出したと本河氏。
インンデックスから除外された銘柄群はその後数か月下げり続けました。

MSCI社は、国、地域、産業分類別、先進主要国やエマージングなど
マーケットやジャンルなどのカテゴリ多岐にわたってインデックスを提供しており
もちろん日本株市場にもMSCIインデックス連動のETFが多数存在しています。
特にMSCI標準指数は世界の投資家のベンチマークとなっています。


年に2回、5月と11月に指数構成銘柄の定期見直しを行い、
ウエイトの見直しなどが発表されるのですが、
除外銘柄やウエイトが引き下げられた銘柄には売りが続きました。

その影響は発表直後から値動きに反映されていたと思われますが
実際に銘柄入れ替えが実施された27日の東証1部の売買代金は
なんと6兆円に迫る大商いとなっています。
そのインパクトがいかに大きいかわかりますね。

そして気になるのが、5月の時もそうでしたが近年、
この定期見直しで日本株は除外される銘柄が多く、
売り需要が発生するイベントとなっていること。
20年11月は5銘柄採用に対し、除外は21銘柄。

大手証券会社などの予想では今回は2銘柄が採用され
17銘柄が除外されるのでは?ということですが・・・

MSCIリバランスの発表は11月12日早朝ということで
過去の経緯からこのイベントを通過するまでは積極的に
日本株を買えないセンチメントなのではないか、というお話しでした。

詳しくはアーカイブで本河氏の解説をお聞きくださいね。

http://podcasting.radionikkei.jp/podcasting/trendplus/trendplus-211109.mp3
循環的景気減速局面もエネルギー冬高の懸念 [ひろこの番組後記] [マーケット・トレンドPLUS]
2021/11/02(火) 23:14

コロナ禍からの回復の過程でインフレが警戒され始めました。エネルギーや非鉄金属などコモディティ高は長期化するでしょうか。特に北半球が冬を迎える前に天然ガス、原油などのエネルギーが高騰していることが気がかり。中国政府が石炭価格の上昇抑制策を講じた結果、中国の一般炭価格は急落していますが原油価格は高止まりしたままです。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はマーケット・リスク・アドバイザリー代表 新村直弘氏をお迎えし22年に向けてのコモディティ市況の動向を伺いました。

「ウィズコロナ」を前提に回復が進む中、
ボトルネックからインフレが加速していますが
同時に循環的な景気減速局面に入っており、冬場が終わればエネルギー価格は下落に
転じる可能性があると新村氏。今週はOPECプラス会合が注目されますが
米国などからの増産要請に応えるとは考えにくいと思われます。
というのも、ここで増産強化に踏み切れば来年には供給過剰となり
再び原油価格が押し下げられることを産油国は警戒しているのです。

しかし、エネルギー在庫が十分ではない中、世界が厳冬に見舞われた場合
短期的にはWTI原油価格の100ドル台も否定できないとしています。

米国の金融政策正常化の流れで金利が上昇していますが同時にインフレ懸念が
高まることから両者が相殺する形でゴールドは高値を維持しています。
またパラジウム、プラチナなどPGMは来年Q222以降と期待される
半導体供給の回復に伴う自動車向け需要回復で上昇に転じるとみている、
とのことですが、内燃機関車の生産が戻らないことには、、、。

また、ラニーニャ現象が再び発生する見込みで10月14日に米海洋大気庁が
ラニーニャの発生可能性を示した日から穀物価格が上昇を開始しました。
過去20年をみても市場参加者は海洋ニーニョ指数を見てトレードをしている
可能性が高いと新村さんは解説くださいました。
このままラニーニャとなれば、再び穀物価格は上昇していくとみられます。


また、景気循環サイクルと銅価格などなど
詳しくコモディテイ市況を解説いただいています。

詳しくはオンデマンド配信で新村氏の解説をお聞きくださいね。

http://www.radionikkei.jp/podcasting/trendplus/archive.html