中国の原油爆買いは続くのか [ひろこの番組後記] [マーケット・トレンドPLUS]
2021/03/30(火) 22:16

コロナ禍、原油需要は急減するも、OPECとロシアなど産油国からなるOPECプラスの協調減産や米国、英国のスワクチンの接種開始で経済活動の正常化期待が原油価格を押し上げ、21年3月にはWTI原油価格は67ドル台まで上昇しました。しかしその後原油価格は60ドル割れまで下落、スエズ運河のタンカー座礁のニュースで下げ止まったものの、上値が重い展開となっています。



皆さん御機嫌如何でしょうか、大橋ひろこです。
今日は経済産業研究所 コンサルテイング・フェロー
藤和彦氏をお迎えしお話を伺いました。

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ここで番組からお知らせ!!

アンケートにお答えいただいた方の中から、抽選で5名様に
「ラジオNIKKEI特製QUOカード」をプレゼントします。
締め切りは4/6(火)23:59。
当選者の発表は発送をもって代えさせていただきます。
番組へのご感想を書いて、是非ご応募ください。
たくさんのご応募お待ちしております!

https://ssl.radionikkei.jp/event/trendplus-present2103.html

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コモディティのスーパーサイクルという言葉が市場に踊り
原油市場も強気一辺倒になりつつありましたが、
新型コロナウイルスの新種の感染拡大に伴い
イタリアやフランスで再ロックダウン、
IEA国際エネルギー機関は3月の月報で
原油需要がコロナ危機以前の水準に戻るのは2023年。
コロナ禍による勤務や旅行のスタイルの変化や
各国政府の低炭素化目標によって不可逆的な変化が生じたことから、
世界のガソリン需要はコロナ危機以前の水準には
二度と戻らないかもしれない」との見解を示しました。

また、金利上昇もコモディティに上値を重くしていますが
金利の急騰は中国など過剰債務国へのダメージが大きいことも懸念されます。
中国はコロナ禍急落した原油を爆買いし在庫を積みましてきましたが
果たして中国の原油買いが継続するのか、という点にも注目です。

藤氏は、中国の2020年の出生数が19年に比較して14.8%減少
していたことを指摘。どうやら、その背景には不動産バブルが。
中国では結婚の際、新居を構える習慣があるそうなのですが
中国では住居価格高騰でこれが叶わず、婚姻率低下、出生数低下を
招いているというのです。

これまで長期に中国の不動産バブルが指摘され続けてきましたが
当局がこれを救い崩壊させぬようにしてきました。
不動産セクターを支え続けたがゆえに、巡り巡って
出生率の低下をもたらしてしまっている現状を看過できるとは思えません。

4月から住宅ローン規制に乗り出すとの噂もあり
中国はいよいよバブル沈静化への引き締めに動くと考えられます。

さて、中国の原油の爆買いは続くのか?

詳しくはオンデマンド配信で藤さんの解説をお聞きくださいね。

http://podcasting.radionikkei.jp/podcasting/trendplus/trendplus-210330.mp3
騰勢強めるPGM市場 [ひろこの番組後記] [マーケット・トレンドPLUS]
2021/03/23(火) 20:24

アメリカの長期金利が上昇基調にあることで、GOLD市場は冴えない値動きとなる中、PGMが全体に上昇しています。PGMとは、Platinum Group Metals 白金族。プラチナ、パラジウム、ロジウム、ルテニウム、イリジウム、オスミウムの6つのメタルを指します。(貴金属というのはゴールドとシルバーとPGMのこと)


皆さん御機嫌如何でしょうか、大橋ひろこです。
今日は貴金属スペシャリスト 池水雄一氏をお迎えしお話を伺いました。


「パラジウム」
世界最大のパラジウム生産社であるロシアノリリスクニッケルが
シベリアのオクチャブリスキーとタイミルスキー鉱山に浸水被害が発生。
浸水により生産がストップしてしまっていますが、処理を終え
フル稼働の戻るには3ヶ月から4ヶ月かかる見込みです。

ノリリスクは2021年のPGM生産量は見通しを20%程度下回る可能性がある発表。
このニュースをきっかけにパラジウムは2400ドルから一時2750ドルまで急騰しました。
歴史的高値は2020年3月末の2883ドル。
ほぼ10年にわたる供給不足の累積に加え、ノリリスクの生産障害は
パラジウムにとっては大きな上昇要因となります。

そして池水さんには
「ロジウム」「プラチナ」価格についてもお話を伺っています。

金利に影響されるGOLDとは全く異なる需給が価格を動かしています。
詳しくはオンデマンド放送で池水氏の解説をお聞きくださいね。

http://podcasting.radionikkei.jp/podcasting/trendplus/trendplus-210323.mp3

そして今週土曜はウェビナー開催です!

3月27日(土)13:00~
北浜投資塾ウェビナー 『守りのゴールド、輝くかプラチナ』
~ウィズコロナ  脱炭素時代の貴金属マーケット展望 ~
 
金融・貴金属アナリスト 亀井 幸一郎氏
森田アソシエイツ代表/WGC顧問 森田 隆大氏
 
金プラチナ需給と相場展望!必見です。
原油高ではないオイルマーケット高とは?! [ひろこの番組後記] [マーケット・トレンドPLUS]
2021/03/16(火) 23:29

原油高の背景には、OPECプラスの協調減産や需要回復期待など独自のファンダメンタルズがありますが、原油高を先行して植物油相場がさらなる高騰を見せているってご存知でしたか?!「原油高ではないオイルマーケット高」であると小菅氏。何が起こっているのでしょうか。

皆さん御機嫌如何でしょうか、大橋ひろこです。
今日はマーケットエッジ代表取締役 小菅努氏にお話を伺いました。


NY原油相場は年初47.62ドルからスタートし3/12には65.61ドルまで上昇。
年初来+13%ものパフォーマンスで18年10月以来の高値更新となっています。
パンデミック前の価格を超えてきています。

ところが、植物油相場は更に高騰しています。
CBO大豆油2012年9月以来の8年半ぶり高値更新、年初来+27%
MPOBパーム油2008年3月以来の12年ぶり高値更新、年初来+13%

その背景には20年ラニーニャ現象により南米の天候リスクから
大豆やパームが不作となったことに加えて、パンデミック後の需要回復で
需給がタイト化していることがひとつ。

加えて中国のアフリカ豚熱(ASF)=豚コレラの呼び方が変わったそうです。
再び中国で豚の殺処分が増えており、飼料用としての大豆需要が減少。
そもそも大豆は圧砕してミールと油に分けられますが、
油は食用油としての需要がある一方でミール(飼料)需要が低下したため
中国は大豆そのものの輸入をやめ、大豆油の輸入にスイッチしているとか。

その影響で大豆油の価格が高騰、これにつれてパーム油も上昇しているようです。

そして不思議なことに、植物油相場が上昇すると原油相場も上昇する相関が強く、
植物油が先行して動く特徴があるのだそうです。
現在の植物油相場を眺めていると、原油価格はまだ割安にもみえる・・・?

では原油相場のファンダメンタルズはどうなっているのでしょうか?

番組で詳しく伺っています。

小菅さんの解説をお聞きくださいね。
http://podcasting.radionikkei.jp/podcasting/trendplus/trendplus-210316.mp3

日経平均、今月の注目は日銀会合とGPIFのリバランス [ひろこの番組後記] [マーケット・トレンドPLUS]
2021/03/09(火) 23:14

2月、3万円の大台に乗せた日経平均ですが足元では調整を強いられています。米長期金利上昇で米国株市場ではグロース銘柄がトップアウトしたようにも見えますが、日本株市場への影響は?!



皆さん御機嫌如何でしょうか、大橋ひろこです。
今日は元先物オプションディーラー本河裕二氏をお迎えし日経平均の動向と今後の日本株展望をいただきました。



3万円大台乗せとなった日経平均ですが、市場関係者らの間では
日銀のETF買いのルールが変わったことが注目されています。



NT倍率は15倍超えが常態化、TOPIXを大きくアウトパフォームしている
背景には日銀のETF買いの影響があるとの指摘も。

このチャートは、日銀のETF買い入れ年額上限と日経平均。

買い入れ額が増えれば下値が支えられるだけでなく、
水準も引き上げられてきた経緯が見て取れます。

特にコロナショック後はそれまでの6兆円から12兆円と買い入れ額を倍増。
ここからの日経平均の上昇はNT倍率の急騰をみても
他市場を圧倒していたことは明らか。

3月の金融政策決定会合でコレまでの政策の点検を行う、
としている日銀ですが、ETF買い入れについてどのような言及が
あるのかにも注目が集まっています。


買い入れ総額は変更がなかったにしても、
日経平均偏重型を修正するような話が出てくれば
日経平均組入銘柄には売りが広がる可能性も無きにしもあらず?!

期末ということでGPIFのリバランスによって
株価上昇でウエイトが大きくなった日本株の売りが
1兆円規模で出る可能性も指摘されており、
これを営業日で割ると1日あたり500億規模の売り圧力になる?!

3月中は新値更新という相場にはならないかもしれませんね。

ただ、米金利上昇でドル円相場が109円台まで上昇してきており
これは輸出企業にとって追い風となることから、
あまり悲観することはない、との見方もできると本河氏。

詳しくはオンデマンド配信で本河氏の解説をお聞きくださいね。

http://podcasting.radionikkei.jp/podcasting/trendplus/trendplus-210309.mp3

先進国と新興国のコロナ禍格差が商品高を生む? [ひろこの番組後記] [マーケット・トレンドPLUS]
2021/03/03(水) 00:16

市場では「コモディティのスーパーサイクル」という言葉が踊っています。コロナ禍、過剰なまでの財政出動と「インフレになっても心配しない」という強気のスタンスで継続される金融緩和によって、実態経済の回復以上に資産価格が上昇する流れとなっていますが、目下、市場の最大の関心は長期金利の上昇にあります。

 

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はマーケット・リスク・アドバイザリー代表取締役 新村直弘氏を
お迎えし商品市場の動向と今後の展望を伺いました。

コモディティの価格上昇は、商品の需要顕在化と
それに見合うだけの供給増加の間にタイムラグが存在することで発生します。
十分な供給がもたらされれば価格は下落します。

「スーパーサイクル」が100年で5回、などと囃されると
「周期的に訪れる上昇局面」と誤解が生じやすいと新村氏。
現在のコモディティ価格の上昇はあくまでも人口動態に基づく需要増加に、
たまたまコロナの影響による経済対策や、脱炭素が重なったものであり
周期的にこういう瞬間が訪れる、ということではないと指摘くださいました。
商品の時代がサイクル的に到来したわけではないのでご注意を。


番組では新村氏に、GOLD、シルバー、銅、原油、農産物と
商品市況を解説いただきましたが、興味深かったのが、
上昇目覚ましい銅価格について、先進国と新興国との医療格差が
もたらした側面もある、とお話されていたこと。


先進国はワクチン接種も早く、また巨額の財政支出によって
経済をV時で回復させていますが、新興国はそうではありません。
そして、銅を始め資源の生産国は新興国であるということが
供給が需要に追いつかないという事態を引き起こし価格に波及している、、、


詳しくは、オンデマンド配信で新村氏の解説をお聞きくださいね。

http://podcasting.radionikkei.jp/podcasting/trendplus/trendplus-210302.mp3