激動の原油相場、21年さらなる上昇はあるか [ひろこの番組後記] [マーケット・トレンドPLUS]
2020/12/29(火) 22:33

2020年、原油市況ほどの市場を驚かせたマーケットはなかったでしょう。
物の値段がマイナスを示現することなどあるのか、と驚いたのは4月。コロナ禍、生産国との減産協議が決裂し最大産油国サウジアラビアが減産をやめると逆切れしたころがきっかけでした。しかし足元では原油価格は50ドル台目前まで上昇しています。マイナス40ドルから50ドルアラウンドまで大きく動きました。


皆さん御機嫌如何でしょうか、大橋ひろこです。
今日はマーケットエッジ(株)代表取締役 小菅努氏にお話を伺いました。


しかし、コモディティマーケットを広くウォッチしている小菅氏は
今年の原油のパフォーマンスは悪いとバッサリ。


WTI原油相場は年初来▼21.0%。
主要商品で原油のみ未だにマイナスなのです。

・金+23.6%
・銀+44.6%
・白金+5.2%
・パラ+22.9%
・コーン+16.3%
・大豆+32.3%
・ダウ+5.8%

なるほど、確かに・・・。

原油相場は年明けそうそうに今年の高値をつけてしまいました。
ソレイマニ司令官殺害での地政学リスクの高まりを嫌気した買いで
1/8に65.65ドルを付けていたんですね。

その後のコロナ禍、原油需要が激減するなか
トランプ大統領の仲裁で産油国は協調減産で合意。
これが原油市場を支えてきました。


では2021年はどうなるでしょうか。

小菅氏は上期は横ばいから小幅安、下期に上昇で年末55~60ドルと展望。

ワクチン効果で、経済が正常化。
需要は戻っても、供給側が原油が高くなれば増産意欲が強まるとしています。

また、世界が、そしてバイデン大統領誕生で
カーボンニュートラルが掲げられる中で、
シェール企業が資金調達が続くのか、という点も重要ですね。

詳しくはオンデマンド配信で小菅さんの解説をおききくださいね。
http://podcasting.radionikkei.jp/podcasting/trendplus/trendplus-201229.mp3

EV車と電力問題、全てをEV化すると・・・・ [ひろこの番組後記] [マーケット・トレンドPLUS]
2020/12/22(火) 23:06

12月17日の自工会(日本自動車工業会)の会長であるトヨタの豊田氏の会見が話題です。10月26日菅総理の所信表明演説で「2050年までにカーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指す」と宣言されたことを受け、「全力でチャレンジする」としながらも、「国家のエネルギー政策の大変化なしにはなかなか達成は難しい」との見解を示しています。


皆さん御機嫌如何でしょうか、大橋ひろこです。
今日は貴金属スペシャリスト池水雄一氏をお迎えし
次世代自動車と貴金属をテーマにお話を伺いました。

まずは番組からプレゼントのお知らせ!!

アンケートにお答えいただいた方の中から、
抽選で豪華プレゼントが当たります。

●「ラジオNIKKEI特製QUOカード」・・・5名様
●江守哲さん著書「金を買え 米国株バブル経済終わりの始まり」・・・3名様
●亀井幸一郎さん著書「通貨の凋落で金急騰がはじまる!」・・・3名様

締め切りは12/29(火)23:59。
当選者の発表は発送をもって代えさせていただきます。
番組へのご感想を書いて、是非ご応募ください。
たくさんのご応募お待ちしております!

ご応募はこちら!
https://ssl.radionikkei.jp/event/trendplus-present2012.html


日本の主要な産業である自動車は内燃機関が主流。    
もし国内にある乗用車400万台の全てがEV車となった場合
夏の電力使用のピーク時には電力不足に陥ると試算されています。
電力不足解消には発電能力を10~15%増やさないとならず、
これは・原発でプラス10基、火力発電であればプラス20基必要な規模。
充電インフラの投資コスト約14兆円~37兆円にもなるのだそうです。


日本の発電電力量比率では石油や天然ガス、石炭などによる火力発電が約77%。
再生エネルギーと原子力が23%です。
対してフランスは火力発電が11%に対し原子力中心の再エネが89%。
火力発電に頼る構造ではそもそものカーボンニュートラルは達成できませんが、
日本はガソリン車販売停止を掲げる一方で、EV車この電力供給を
カーボンニュートラルで賄うことができるのでしょうか。


豊田氏は「電動化にはハイブリッド車も含まれていることを理解して、
EV化ばかりをことさらに煽動するべきでない」とのメディアへ
苦言を呈した側面もあったかと思いますが、
そもそものエネルギー政策の大転換が伴わないことには
がー盆ニュートラルは絵に描いた餅であると
指摘したものと思われます。


池水氏に豊田氏会見を受けての見解を伺いました。
また、触媒としてのパラジウム、プラチナ市場にとっても
大きな転換となってくる話でもあります。


PGM市場の今後についてもお話を伺いました。

詳しくはオンデマンド放送で池水氏の解説をお聞きくださいね。

プラチナ上昇は本物か~FCVと水素社会 [ひろこの番組後記] [マーケット・トレンドPLUS]
2020/12/15(火) 21:27

プラチナが上昇してきました。

プラチナ上昇の背景には急速に世界が脱炭素社会へと舵を切り、
水素社会へのプロジェクトが次々へと発表されていることも影響しているものと思われます。


これまでディーゼルエンジン車の触媒としての需要が大きかったプラチナですが、2015年のフォルクスワーゲンの排ガス不正問題からディーゼル車の人気が急落、プラチナ価格も下落を強いられ続けましたが、脱炭素社会の実現にはプラチナが大きく関わってきます。新たな需要の期待が市場にも織り込まれ始めたようですが、、、。


皆さん御機嫌如何でしょうか、大橋ひろこです。
今日はエネルギーアナリスト大場紀章氏をお迎えしお話を伺いました。

欧州委員会は7月、2050年までの二酸化炭素の
排出実質ゼロを目指す欧州グリーン・ディールの一環となる
「欧州の気候中立に向けた水素戦略」と題した政策文書を発表しました。

ロシア政府は「ロシアにおける2035年までのエネルギー戦略」
の中に「水素エネルギー」という新たな項目を設け、
国産水素生産のための低炭素技術の開発を掲げました。
ロシアエネルギー省は2020年から2024年までの水素開発
ロードマップを作成しており、水素生産・燃料使用の
パイロットプロジェクトを立ち上げる方針を明らかにしています。

日本でも「2050年までに温室効果ガス実質ゼロ」が宣言されました。
世界に先駆けて「水素社会」を実現するべく、
国やさまざまな企業が官民あげての実証実験が進められています。
3月には福島で世界最大級の水電解システム稼働しています。


水素がなぜプラチナと関係があるのでしょうか。

①水電解

水電解による水素製造の電極にプラチナが使用されます。
電解の過程で触媒として効率的な化学反応を起こし、
商業規模に適する生産量を得るための重要な役割を担っているのです。


②FCV燃料電池車(水素自動車)に使用

現在のディーゼルエンジン車に使用される触媒としてのプラチナは
1台あたり3〜6グラム程度。

対して新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の2008年の報告では
燃料電池車1台に使用される白金量、
小型車(80kw)1台あたり32g
中型車(150kw)1台あたり60g
大型車(250kw)1台あたり150gと推定されています。

世界の水素エネルギー計画を整理し、
水電解装置によるプラチナの需要がどの程度発生するのか、
そして世界のFCV販売計画からプラチナ需要がどのくらいになるのか
大場さんに解説いただきました。

また、計画が絵に描いた餅とならなければいいのですが、、、
と大場さん。重要なのは本当に需要増となるのか否か。

現状のFCV販売状況も解説頂いています。

詳しくはオンデマンド放送で大場さんの解説をお聞きくださいね。
http://podcasting.radionikkei.jp/podcasting/trendplus/trendplus-20121501.mp3

踏み上げだけではなかった?日経平均上昇の背景 [ひろこの番組後記] [マーケット・トレンドPLUS]
2020/12/08(火) 20:33

11日金曜は今年最後のメジャーSQ
日経平均はコロナショックで大きな下落を強いられましたが、その後V字で切り返し足元では27000円を伺うところまで上昇、29年ぶりの高値を更新しています。ここからさらに強気継続でいいのでしょうか。


皆さん御機嫌如何でしょうか、大橋ひろこです。
今日は元先物オプションディーラー本河裕二氏をお迎えし日本株市場、日経平均動向と今後の展望を伺いました。


NT倍率は過去最高値を更新しています。
日経平均の19年大納会は23656円
12/7は26547円、2020年は12・2%の上昇。
一方、TOPIXの19年大納会の終値は1721P
12/7は1760Pで2.27%の上昇似すぎません。

日経平均が強くTOPIXが弱い。

日経平均の71銘柄が今年上昇していますが
153銘柄は下落しており、たった71銘柄の上昇が
今年の日経平均を押し上げていることがわかります。

本河氏によると30%以上上昇した銘柄はわずか20銘柄で
逆に30%以上下落している銘柄は38銘柄にも上ります。

11月以降3000円もの上昇となった日経平均ですが
売り方の玉が踏み上げられた事による上昇という側面もありますが
先物の建玉が増加しながらの上昇であったことを鑑みると
上昇局面ではオプション勢のヘッジ買いがあったと推測されます。
踏み上げだけの上昇なら、建玉は増加していきませんね。

では、ここからの日本株市場は?!

詳しくはオンデマンド配信で本河氏の解説をお聞きくださいね。
http://podcasting.radionikkei.jp/podcasting/trendplus/trendplus-201208.mp3

ワクチン相場で上昇の原油、OPECは減産維持できるのか [ひろこの番組後記] [マーケット・トレンドPLUS]
2020/12/01(火) 20:45

新型コロナワクチン早期実用化期待で、株式市場が堅調に推移していますが、ゴールドが軟調です。一方で原油が堅調。原油とゴールドが逆方向に動くことは少ないのですが、原油市場でもワクチン相場が価格をお仕上げているようです。経済の正常化で原油やガソリン需要が増えるとの思惑を織り込むとともに、OPECプラスによる増産回避への期待も原油市場を支えているようです。


皆さん御機嫌如何でしょうか、大橋ひろこです。
今日はよそうかい・グローバル・インベスターズ代表 松本英毅氏をお迎えし金・原油・コーンについてお話を伺いました。


ゴールドは経済正常化がもたらす金利上昇への警戒から上値が重い展開。
足元ではまだ金利が大きな上昇となっているわけではないのですが、、、

また原油需要は依然として低迷しており、製油所稼働率も70%台にとどまったままですが
相場はすでにOPECプラスが来年1月からの190万バレルの増産の先送りをするものと
楽観しています。ところが、11/30に開催されたPEC会合は合意に至らず。
会合は異例の緊迫を見せ、サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー相が
OPECプラスの共同閣僚監視委員会の共同議長を降りる可能性を
他の閣僚らに伝えたと報じられています。


会合前にはアラブ首長国連邦(UAE)と他の産油国の間に
新たな亀裂が報じられていましたがUAEが問題なのでしょうか?

本来なら、今日12/1に開催予定だった「OPECプラス会合」は12/3に延期されました。


4月、WTI原油が暴落した際には、やはりOPECプラス会合で合意ができず
サウジが怒りの増産を表明したことがきっかけでした。
状況がよく似ているのが気になりますね。

来年1月からの現状の減産枠縮小の計画を先送りすることで合意できるのでしょうか。
もし、合意できないとなれば足元ワクチン相場で上昇してきた原油市場には
ネガティブサプライズとなるでしょう。

また、松本さんにはとうもろこし相場上昇の背景についても聞きました。

USDA/米農務省は11月の需給報告で、生産見通しを3ヶ月連続で下方修正しました。
現地調査の結果が発表される8月の需給報告では、
控えめに見積もる傾向があるそうですが8月までは豊作予想でした。


ところが9月~11月の3ヶ月連続の生産見通し引き下げです。
このような事例はめったにないのだとか。
高温感想天候で作柄は思った以上に悪化しており、
1月の年次生産推定で更なる引き下げも考えられる状況にあります。

また、中国の需要が旺盛で、中国向けを中心に輸出は好調なペースを維持しており
USDAは中国の輸入量が前年の700万トンから、2,200万トンに増加するとの見通し
ています。原油価格の上昇と、バイデン新政権によるエネルギー政策の転換で、
エタノール需要の増加にも期待がされる中、南米ブラジルで高温乾燥続き
大豆が一段高となれば、それにつれてとうもろこし相場は5ドル台もある?!

詳しくはオンデマンド配信で松本さんの解説をお聞きくださいね。
http://market.radionikkei.jp/trendplus/