ゴールドを上回る上昇、シルバーの今後 [ひろこの番組後記] [マーケット・トレンドPLUS]
2020/08/25(火) 22:32

40年来の高値を更新したことで話題のゴールド。

コロナ禍、主要国の政策金利はゼロに引き下げられ、巨額の財政政策が実施されていることでリスク資産に資金がなだれ込んでいます。
足下では、今週27日のジャクソンホールシンポジウムを控えて神経質な値動きとなっていますが、高値圏での推移が続いています。



メディアでは派手に動くゴールドにフォーカスした番組などが増えていますが、実はゴールドよりもパフォーマンスがいいのがシルバー。
ゴールドとは特性が全く異なるシルバーが何故、ゴールドを上回る上昇となったのでしょうか。

 

皆さん、ご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。

今回はJBMA日本貴金属マーケット協会 代表理事 池水雄一氏をお迎えしお話しを伺いました。

 

3/18、コロナショックと呼ばれたあらゆるマーケットの急落時、
金銀比価は一時125対1までに低下しました。
金銀比価とは貴金属トレーダーらが指標とする金と銀の価格比較で、
ゴールドシルバーレシオなどとも呼ばれています。計算式は金÷銀。


3/18、この金銀比価が 125対1にまで広がりました。
これは歴史的にシルバーが安い状態です。過去50年の金銀比価は55対1。
コロナショック直前は80対1程度でしたので、
3/18前にもシルバーは安値に放置され(ゴールドだけが上昇していた)ていたのですが、
125対1にまで広がったことをきっかけに投資家らが割安のシルバーに資金を投入したことで、
テクニカル的に過去5年のレンジ上限であった20ドルの節目を突破。
シルバーのETFの残高が急増しています。

急激に金銀比価が縮小し、8/7には70対1を割り込んできました。

ゴールドよりシルバーの上昇の方が大きかった、ということですが
ではここからの展望は?!

 

コロナウイルスは南米のシルバー生産に影響を及ぼしているほか、
バイデン民主党大統領候補がクリーンエネルギー政策を掲げ、
この分野に2兆ドルの予算を計上していることが報じられたことも
シルバーには下支え要因となっています。


現在のシルバーの最大需要は太陽光パネルなんです!


詳しくはオンデマンド放送で池水さんの解説をお聞きくださいね。

http://podcasting.radionikkei.jp/podcasting/trendplus/trendplus-200825.mp3
イスラエルとUAE国交正常化、サウジアラビアは?! [ひろこの番組後記] [マーケット・トレンドPLUS]
2020/08/18(火) 23:58

8月13日、イスラエルとUAEの国交正常化という歴史的ニュースが飛び込んできました。イスラエルが湾岸地域のアラブ諸国と外交関係を持つのは初めてのこと。米大統領選挙を控え、トランプ政権にはイラン包囲網強化という狙いがあると思われますが、イスラエルのネタニヤフ首相は、ほかのアラブ諸国との関係改善にも取り組む考えを示しており、大国サウジアラビアがどう動くかにも注目です。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は独立行政法人経済産業研究所上席研究員 藤和彦氏をお迎えし

大国サウジアラビアの苦境と原油価格をテーマにお話しを伺いました。

このサプライズ合意の裏には
UAEアラブ首長国連邦)のムハンマド皇太子の存在があります。
サウジアラビア国政の実権を握るのもムハンマド皇太子なので
少々ややこしいのですが💦
サウジのムハンマド皇太子は略称MBS(ムハンマド・ビン・サルマン)ですが
UAE皇太子は略称「MBZ」(ムハンマド・ビン・ザイド皇太子)
どちらの皇太子も高齢の国王に代わって実権を手にしていますが
58歳のMBZが35歳のMBSをアドバイスする親密な関係にあるとされています。


こうした背景からサウジアラビアもこの流れに続くかと
注目されているのですが問題はMBSの父であるサルマン国王の存在。

サウジアラビア国王はは聖地メッカとメディナにある
「2つの聖なるモスクの守護者」という位置づけにあります。
エルサレムに対するイスラエルの支配を受け入れるなど言語道断。
若いMBSは、サウジアラビア経済の自由化を進めてきたことで
伝統を重んじる王族との軋轢を生んできましたが、
ここに新たな大きな問題が降りかかってきたと思われるのです。

今後サウジアラビアがどのような選択をするのか。
そしてこれを仕掛けたMBZの存在にも注目ですね。

また、藤氏はサウジアラムコの決算に注目。
4-6月期の決算は73%の減益。
新型コロナウイルス問題でジェット燃料需要が激減していますので
減益決算には驚きはないのですが、問題は750億ドルもの
高額配当が維持されたこと。(8兆円です!)

サウジアラビアは原油生産能力を日量100万バレル増やし
1300万バレルにするよう設備投資計画があるのですが、
この設備投資に回す資金を削減するというのです。


これは大株主であるサウジ政府の財政を埋め合わせるものですが
藤氏はチャベス大統領下でのベネズエラのバラマキ政策を
彷彿させる事態だと指摘。石油産業の国家管理の強化、
財政貢献の拡大など国家志向的石油政策を強力に推し進めた結果の
大衆迎合的なバラマキ政策がもたらした現在のベネズエラは‥。


ちなみに英BPなど国際石油資本(メジャー)は
20年4~6月期の経営環境の悪化を受け、
株主への配当を引き下げると発表しています。

原油生産には恒常的な設備投資が必要なのです。

さて、こうした背景から今後の原油市場は?!
詳しくは藤さんの解説をお聞ききくださいね。

http://podcasting.radionikkei.jp/podcasting/trendplus/trendplus-200818.mp3
レンジが続く日経平均、強さの背景は... [ひろこの番組後記] [マーケット・トレンドPLUS]
2020/08/11(火) 23:13

8月は為替市場の円高アノマリーがよく知られていますが、実際に過去20年を検証すると15回も円高となっていることから、統計的に円高になりやすい月と言っていいかと思います。そして円高であれば日本株が強いワケがなく日経平均の月間騰落率は8~9月が最も低い事が知られています。しかし、今年は様相が異なるようで...?!



皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は元先物オプションディーラー本河裕二氏をお迎えし日経平均の今後の展望を伺いました。


今週はSQですが、7月SQ値が22610円。
そして今日8月11日火曜の日経平均の終値が
420.30円高の22750.24円。
この1ヵ月、いいえ、この2ヶ月あまり
日経平均はほぼ22000円台での揉みあいが続いています。


7月下旬に外資系の売りが膨らみ、いよいよ崩れるかと
思わせる下落を見せましたが、米株市場ダウ平均
が昨年9月以来の7日続伸の強さを見せており、
5か月半ぶりの高値を更新。

海外市場の強さもあって日本株市場も持ち直しています。

本河氏はコロナショックと呼ばれる暴落があった2月、
相場が上昇を続ける中、米系金融機関の売りが増えていたことを指摘。
外資系金融機関が売りを積み重ねてくるようなら警戒が必要とか。


しかし、トランプ米大統領が追加経済対策の大統領令を発動
したことが報じられていますが、現金給付3000ドルが含まれている
ことから、株式市場には楽観が広がっているようです。
コロナショック後、業績相場ではなく金融相場が続いています。

ここからの日経平均の展望は?!

本河さんにお話しいただきました。

詳しくはオンデマンド配信で本河さんの解説をお聞きくださいね。
http://podcasting.radionikkei.jp/podcasting/trendplus/trendplus-200811.mp3

金価格さらなる上昇はあるか?~実質金利とリスクプレミアム [ひろこの番組後記] [マーケット・トレンドPLUS]
2020/08/04(火) 23:15

景気減速を回避するために積極的な財政政策・金融緩和策が行われたため経済活動は急速に回復しましたが、コロナウイルスの感染拡大が完全に収束しない中、欧米世界は経済死を回避するために経済活動を再開させました。世界の景気は5月に底入れをしたと見られるものの、2019年の水準を回復するのは容易ではなさそうです。

 


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はマーケット・リスク・アドバイザリー代表取締役 新村直弘氏をお迎えし
商品市場の現状と今後の展望をお伺いしました。

ドル建て金価格、円建て金価格ともに史上最高値を更新。
金価格は10年の米物価連動債の利回りと逆相関の関係にあります。


以前より新村さんは番組内で実質金利の低下を指摘していらっしゃいましたが
実質金利は名目金利と期待インフレ率の2つの要素に分解でき、
さらにここに実質金利だけでは説明できない、「リスク・プレミアム」が
加除されることで金価格が形成されるとし、
足元で、実質金利が大きく低下していることでの理論価格は1,640ドル程度。
それ以上の価格上昇はリスク・プレミアム部分と考えらえれるとか。
現在は290ドル程度も上回っているのですが
これポンペオ米国務長官の演説による米中対立激化から
リスク・プレミアムが100ドル程度上昇していると解説くださいました。

今後、金価格さらに上昇するには、
1.実質金利のさらなる低下
2.さらにリスク・プレミアムが上昇する
などの要因が必要となりますが
新村さんは仮にFRBにYCCが導入されて米10年金利が0%になったと
仮定すると、その影響で120ドル程度価格は上昇すると試算されています。
さて、ここからのさらなる金価格の上昇は現実的でしょうか。

番組内で詳しく解説いただいています。

また、新村さんには、原油、銅、農産物価格動向についても
お話しいただきました。


詳しくはオンデマンド放送で新村さんの解説をお聞きくださいね。
ポッドキャストpodcasting.radionikkei.jp/podcasting/trendplus/trendplus-200804.mp3
ラジコタイムフリーhttp://radiko.jp/share/?sid=RN1&t=20200804163000