通貨の堕落、ゴールドは史上最高値更新 [ひろこの番組後記] [マーケット・トレンドPLUS]
2020/07/28(火) 23:56

7月27日月曜、COMEX市場の金価格は終値で1931ドルと過去最高値を更新。
実に7営業日続伸の高騰で2011年9月6日に記録した1923.70ドルを超えてきました。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は金融貴金属アナリスト亀井幸一郎氏に「通貨の堕落と金(ゴールド)」を
テーマにお話しを伺いました。


亀井氏は2011年の最高値更新時と今回の上昇相場には違いがあるとして
この相場が短期に終わるものではないと指摘。
今回は1700ドル台では3ヵ月近くも揉みあいが続き、
値固めを経た上での急騰相場。


その背景には金ETFへの大量資金流入がありました。
2020年1 ~6月で金ETF総残高 3620.7トンとなり、+734.00トンも
積み上がったのです。これまでは年間646トンが過去最高でしたが
わずか半年でこれを更新してしまいました。
つまり、根雪のように金価格が押し上げられてきたのです。


この間、NY先物ポジションは縮小しており、短期筋の買い上げによる
上昇ではなかったというのが、その腰の強さを表わしています。  

                        
今年の金の強さの背景にはやはり、新型コロナウイルスによって
世界が大緩和時代に突入したことがあげられます。
特に米国の量的緩和策から「信用緩和策」への転換が
株式市場をも押し上げました。
中央銀行が一般社債の買取りを実施、地方政府と中小企業に
総額2兆3000億ドルの支援策を行うことで安心感が広がったのです。


また、米国はすでに3兆ドル規模の財政支出を決めています。
これは国内総生産(GDP)の15%にあたる規模ですが、
今、第4弾、追加の支援策が話し合われています。
亀井氏は、新型コロナが収束せず保障を継続せざるを得ない事態は
連邦政府とFRBの誤算であったとし、仮に共和党案の1兆ドルの
追加案が決まれば、コロナ対策は通常の年間歳出(4.4兆ドル)に迫る
巨額の財政出動になります、、、これが足下のドル安をもたらしています。

亀井氏はこれを通貨の堕落だと解説くださいました。
そして、今後のゴールドの行方は?!
詳しくはオンデマンド配信で亀井さんの解説をお聞きくださいね。
ラジコタイムフリーhttp://radiko.jp/share/?sid=RN1&t=20200728163000
ポッドキャストhttp://podcasting.radionikkei.jp/podcasting/trendplus/trendplus-200728.mp3

亀井氏の新著「通貨の凋落で金急騰がはじまる」は7月31日発売。
読むのが楽しみです。

上がらない原油価格の謎~クラックスプレッド低迷 [ひろこの番組後記] [マーケット・トレンドPLUS]
2020/07/21(火) 22:18

WTI原油価格、4月のマイナス価格から大きくリバウンド。6~7月は40ドル水準で上げ一服となり膠着しています。OPECプラスの協調減産体制が続いていることや米シェールオイルなどの減産対応など原油市場を取り巻く環境は4月に比べると改善していますが、なぜ足下では膠着状態が続いているのでしょうか。


皆様ご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はマーケット・エッジ代表取締役 小菅努氏をお迎えしお話しを伺いました。


米国の石油在庫の急増には歯止めが掛かっていますが
在庫の取り崩しは本格化していません。このまま需要が回復していけば、
供給調整の効果もあって需給均衡、そして在庫取り崩しが始まるとみられます。

ではなぜ原油価格は上がらないのでしょうか。

IEAは「暗黒の4月(Black April)」からは進展を見せたが、
パンデミックがコントロール下から外れるリスクが高まる。
市場見通しのリスクは「ほぼ確実にダウンサイド」と見通しており、
やはり新型コロナウイルスによる需要減が重しとなっているようです。

さらに、OPECプラス 7/15に8月以降の減産規模縮小を決定しました。

現在日量970万バレルの協調減産を実施していますが、これを770万バレルに
引き下げます。つまり200万バレル程度の増産となるのです。
これによって過剰在庫の取り崩しが進まないシナリオが出てきました。

また、米国の製油所の稼働率、原油処理量の回復が鈍いことも重石。
米製油所稼働率は4/17時点では67.6%でしたが7/10は78.1%。
回復はしているものの、前年同期は93.1%、この時期は需要期ですので
9割以上稼働していなければ需要が旺盛であるとは言えません。
ガソリン需要は前年同期比▼6.1%となっています。

原因はクラック・スプレッドの低迷だと小菅さん。

クラックスプレッドとは原油価格と石油製品価格の価格差のことです。
(原油と石油製品の先物市場で
ほぼ同時に売り買い反対のポジションを建てる取引を指します。)

原油を精製して石油製品を製造する石油精製業者は、
原油先物契約の買いに対して石油製品先物契約の売りの
クラック・スプレットを行うことで、相場変動にかかわらず
精製マージンを固定化することができるということですが、
昨年はガソリン、ヒーティングオイルともに1バレル=23ドル前後だったものが、
今年は12ドル前後とほぼ半減しているのです。

過去最低レベルのクラック・スプレッドで、製油所が動かないため
原油在庫の取り崩しが遅れているとも言えますね。

原油価格に対して石油製品価格の安値修正が遅れており
製油所稼働率が上がらず、原油在庫取り崩しも進まないという状況にあるのです。

この問題の解決が進むかどうかが、原油相場の40ドル攻略の鍵を握る?!

詳しくはオンデマンド配信で小菅さんの解説をお聞きくださいね。

ラジオタイムフリー
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ゴールドシフト~米国株はバブル?! [ひろこの番組後記] [マーケット・トレンドPLUS]
2020/07/14(火) 20:41

テスラ株の200億株もの空売りに向かうロビンフッダー。(手数料無料の株取引アプリロビンフッドで取引する個人投資家らの総称)テスラのPERは9500倍にもなる急騰を見せましたが、13日月曜、テスラは窓を開け手勢いよく上昇するも、引けにかけては売りが殺到し大きな陰線を示現。テスラはナスダック総合指数に組み込まれていますが、ナスダック総合指数も陰の包み足という強烈な売りシグナルを示現しました。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はエモリ・キャピタルマネジメント代表江守哲氏をお迎えしお話しを伺いました。


江守氏の22日発売となる新著「金を変え~GOLD SHIFT」の副題は
米国株バブルの終わりの始まり、だそう。

米国株は果たしてバブルなのでしょうか?!

バフェット指数が150を超えてきましたが、
前にこのレベルに到達したのが2019年年末。
コロナショック前の高値ですね。

他方、ゴールドは高値圏を維持。
1800ドル大台まで上昇してきたことで
高値警戒もありますが、江守氏はゴールドには強気です。

ゴールドにはどの程度、資産を振り分けたらいいでしょうか?!
ここからの展望と併せて江守氏に伺っています。

そして原油。
今週はOPECプラスの閣僚級会合がありますが
どうやら現在の日量970万バレルの協調減産の枠組みは
7月で賞味期限切れとなりそう。

ロシアが増産を匂わせています。

8月から減産量が縮小する見込みとなっており
40ドルまで回復してきたWTI原油相場の上値を重くしそうです。


原油価格の展望、金価格の今後は
オンデマンド配信で江守氏の解説を是非。

ラジオタイムフリー
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NT倍率39年来の水準まで上昇、日経平均ここから... [ひろこの番組後記] [マーケット・トレンドPLUS]
2020/07/07(火) 21:41

日経平均は3月安値から2番底を試すことなく堅調に上昇してきましたが、6月に高値を付けてから膠着の様相を強めています。7月6日には短期三角持ち合いを上抜けたようにも見えますが、例年7月8日、10日はETFの分配金捻出の売り圧力が警戒されるとあって、今日7日の日経平均は小幅安。ここからの日経平均の展望は...?!


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は元先物・オプションディーラー本河裕二氏をお迎えし日経平均株価の現状と今後の展望を解説いただきました。


日経VIも22.49と随分落ち着いてきました。
機関投資家らもリスクが取れる地合いとなってきますが
それでもこのところの日経平均の値動きから見るとやや警戒は残っていると本河氏。


注目はNY倍率。7日のNT倍率は14.39
なんと39年来の水準にまで上昇してきました。

NT倍率というのは「日経平均 ÷ TOPIX」

この数値が高いということは日経平均が割高なのか、TOPIXが割安なのか・・・。

このところファーストリティリングやソフトバングなど
指数寄与度の高い値嵩株が堅調である他、
半導体関連が世界的に強い流れを汲んで
東京エレクやファナックなども強いのが日経平均が強い背景。


TOPIXは世界から金利が消失するなかで銀行株が冴えず
足を引っ張っているものと考えられます。

本河氏によると、NT倍率がトップアウトして下がる際に
必ずしも日経平均が下落するとは限らないのだそうです。。。
TOPIXが上がってくることで修正される可能性もありますね。

さて、ここからどのように見るべきか。

詳しくはオンデマンド放送で本河氏の解説をお聞きくださいね。

Radikoタイムフリー
http://radiko.jp/#!/ts/RN1/20200707163000

ポッドキャスト
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