自動車販売減少でPGM需要減?! [ひろこの番組後記] [マーケット・トレンドPLUS]
2020/06/30(火) 20:53

コロナ禍で世界の自動車販売が落ち込んでいます。4月、フランスは前年同月比90%減、イギリス、イタリアは98%減、インドに至っては100%減と全く売れませんでした。ロックダウンで自動車購入どころではなかった、ということですが、上半期で世界の自動車販売は前年比で30%もの減少となりました。足下では回復してきているとはいえ、20年通年では前年比15%程度の減少となる見込みです。6000万台に満たないのではないかという見通しですが、これは2003年頃の販売台数。ピークは2017年の9700万台で18~19年は販売台数は緩やかに減少傾向にあったのですが、それにしても2003年に時代が戻ってしまったというのは衝撃が大きいですね。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はエネルギーアナリスト大場紀章氏をお迎えしPGM市場の今後についてお話しを伺いました。


プラチナはディーゼルエンジン車の触媒に、
パラジウムはガソリン車の触媒として使用されます。


2019年までの10年間、パラジウムは供給不足状態にあったため
大きく上昇してきましたが、コロナ禍で自動車の販売が減少、
供給不足からの上昇相場は終焉したとみていいでしょう。


今後、自動車販売が大きく戻れば再びパラジウムが上昇するでしょうか?

実は、コロナショックを機にEUは
「グリーンリカバリー」という政策を打ち出しています。

5月27日、欧州委員会は、新型コロナウイルスによる危機からの
復興計画の草案を公表。欧州連合(EU)の予算とは別に、
資本市場から7500億ユーロ(約88兆円)を調達し、
「次世代EU(Next Generation EU)」と呼ぶ復興基金を創設します。


この中で、20年度はEV(電気自動車)販売を強化。
EV車購入、買い替えに補助金を出す政策を行っています。


コロナ禍で世界の自動車販売は減少していると、前段で記しましたが
実はフランス、ドイツ、イタリア、イギリスなどのEU諸国では
4月までのEV車の売り上げは前年比90%も増加しているのです。


ガソリン、ディーゼル車からEV車への買い替えが加速すると、、、
排ガス触媒としてのパラジウム、プラチナは必要なくなってしまいます。

しかしながら大場氏は、長期展望としてはパラジウムより
プラチナに投資妙味あり、と解説くださいました。


その背景にあるのは中国のFCV自動車の販売増。

詳しくはオンデマンド配信で大場さんの解説をお聞きくださいね。
ラジコタイムフリーhttp://radiko.jp/share/?sid=RN1&t=20200630163000

ポッドキャストhttp://podcasting.radionikkei.jp/podcasting/trendplus/trendplus-200630.mp3
騰勢を強めるゴールド [ひろこの番組後記] [マーケット・トレンドPLUS]
2020/06/23(火) 20:08

4月中旬からドル建て金価格は1680ドル~1800ドルの間でのレンジが続いています。この間、コロナショックの暴落からの反発上昇が際立った株式市場に資金流入が続いていましたが、ゴールドは値を崩すことなく、高値圏で小動きとなっています。

 

皆さん、ご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はJBMA日本貴金属マーケット協会 代表理事 池水雄一氏をお迎えしゴールド価格の現状と今後の動向を伺いました。



6月のFOMCでは、現在のゼロ金利政策が少なくとも
2022年まで継続するとの見通しが示されました。
コロナ禍で需要の減少からインフレ期待も高まらぬ中、
実質金利のマイナス幅が拡大しています。

世界のコロナ感染者は900万人超えとなり
21日には世界で1日あたり18.3万人が感染し記録を更新しています。
世界は新型コロナウイルスの抑え込みを実現できていません。
中でも、株高に沸く米国が220万人もの感染者を出し
12万人が亡くなっています。


さらには、政治、地政学リスクも高まっています。
米国と中国との関係悪化や北朝鮮の韓国に対する威嚇的行動、
中印国境での武力衝突と地政学的な不安要因などの不安材料は
逃避資金の受け皿となるゴールドの下値を支えているとみられます。

世界の超富裕層はこれまではほとんどゴールドを
持っていませんでしたが
プライベートバンクの助言により、
ゴールドの持ち高を急速に増やしている、と池水氏。
こうした背景も手伝ってか
SPDR Gold ETFはさらに20トン以上増加しています。

ゴールドマン・サックスはゴールドの見通しを、
3ヶ月1800ドル、6ヶ月1900ドル、12ヶ月2000ドルと上方修正、
さてレンジは上方ブレイクするでしょうか。


詳しくはオンデマンド配信で池水氏の解説をお聞きくださいね。

http://radiko.jp/#!/ts/RN1/20200623163000

 

WTI原油 40ドル超えはあるか?!最新需給動向 [ひろこの番組後記] [マーケット・トレンドPLUS]
2020/06/17(水) 00:11

原油価格、しっかりと推移しています。4月にはマイナス40ドルを示現するも、6月には40ドル台を回復。実に80ドルもの上昇となっていますが、OPECプラスが大幅減産で合意したことに加え、米シェールオイルの生産減少で、需給は引き締まったのでしょうか?!





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皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はよそうかい・グローバル・インベスターズ代表 松本英毅氏をお迎えし
原油価格の現状と今度の展望を伺いました。

5月のOPEC生産は日量2,431万バレルと、前月から601万バレル減少 (EIAアウトルック)
米国内の原油生産は6月5日までの週が日量1,110万バレル、3月のピークから200万バレル減少
ロシアなどの減産も加えると、世界生産は日量1,000万バレル以上減少しています。

4月のマイナス40ドルまで売られる材料とされたオクラホマ州クッシング在庫は減少し
貯蔵能力の限界が近いという状況は解消されたものの、
かといって米国内の需給は引き締まっているわけではありません。

米国内の在庫は、3月20日までの週以降の12週間の間に、
原油と石油製品合計で、1億8,165万5,000バレル増加 (日量216.3万バレル)
戦略備蓄も含めれば、1億9,668万7,000バレル増加 (日量234.2万バレル)
全体で見れば、在庫は増加しているのだそう。

本来であれば米国は夏のドライブシーズンが本番を迎えており
施設をフル稼働させてガソリンを出荷する季節なのですが
製油所稼働率は、73.10%、過去5年平均の93.63%を大きく下回っています。
松本氏によればこの時期の稼働率70%台は、
ハリケーンによる壊滅的な被害が生じた時以外には見たことがないとか。
少なくとも80%台半ばあたりまで戻ってこないと、需給も引き締まってこないと指摘しています。

ここからの価格展望については、松本さんの解説をオンデマンド配信でお聞きください。
http://podcasting.radionikkei.jp/podcasting/trendplus/trendplus-200616.mp3

6月メジャーSQ、裁定売り残は波乱を呼ぶか [ひろこの番組後記] [マーケット・トレンドPLUS]
2020/06/09(火) 23:18

6月メジャーSQを控えて日経平均は23000円まで上昇してきました。

先月5月のSQ値が20073円ですのでおよそ3000円も高くなってきましたが、今日9日火曜に7日ぶりに反落となる前の6営業日で1000円以上も上昇しており、足下で日経平均の上昇が加速しています。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は元先物オプションディーラー本河裕二氏をお迎えし日経平均の現状と今後の展望をお話しいただきました。


5月29日時点で裁定の買い残4984億円に対し裁定売り残は2兆4254億円にものぼり
売り残が突出していることから買戻しによる上昇が続くとの見方もありますが
本河氏は裁定取引はマーケットにニュートラルだとし
SQを材料に大きな波乱はないとしています。


SQ玉読みとして220万株程度の売買が想定されるものの
実際には三分の一程度しか商いがなくなってきているのが昨今の特徴。
おおよそ5000億円弱にとどまるのではないかとのこと。

では、中期的に日経平均の上昇は続くのでしょうか。

5月第3週になってようやく外国人投資家らが買い越しに転じた事が話題です。
外国人投資家は、現先合計ではなお年初から累計で
8兆5000億円近い大量の売り越しとなっていますが、
外国人投資家の買戻しは継続すればさらに上昇すると思われますが・・・。


NT倍率は14.18倍と過去最高レベル。
TOPIXと比較して日経平均が強いのですが
さらに強いのがマザーズ指数。この市場をどう読むのか。

本河氏の現状分析と今後の見通しは是非オンデマンド配信で!

http://podcasting.radionikkei.jp/podcasting/trendplus/trendplus-200609.mp3
2020年下期商品市場と経済見通し [ひろこの番組後記] [マーケット・トレンドPLUS]
2020/06/02(火) 23:27

コロナウイルスの感染拡大はとりあえず北半球では一旦、コントロール可能になった国が増えてきており、それに伴い経済活動が再開される国が増加していますが、南半球では感染者数の拡大ペースが加速、世界全体で見た時の感染者数の増加ペースは再び加速しています。ワクチン開発待たれますが、北半球は夏の間の感染流行の端境期であり今年の冬から来年にかけてコロナが再流行する可能性は否めません。

短期的に経済の回復がみられても、その後の反動での落ち込みが大きくなるリスクはないのでしょうか。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はマーケット・リスク・アドバイザリー代表取締役 新村直弘氏に
「2020年下期商品市場と経済見通し」をテーマにお話しを伺いました。

新村さんは特に大統領選挙に向けて「景気回復を作りに行く」中で
今秋からの第2波での反動が大きくなるリスクを指摘されています。

大統領選挙というイベントを控えて米中対立も激化しており
中国依存のサプライチェーンの見直しがマーケットに及ぼす影響も気がかり。


WTI原油価格は4月の納会でマイナス価格を示現するなどの混乱がありましたが
低価格が奏功して米国を含め非OPECプラスの減産が続き、
徐々に下値が切り上がってきています。

しかしながら通常の経済活動が戻ったわけではないこと、
ポストコロナもリモートワークの定着から、輸送需要、
特に旅客需要の水準が低下した状態が定常化する可能性が高いことを考えると、
需要の戻りは緩慢で価格の上昇余地は限られると新村氏。


6月に9,10日に予定されているOPEC・OPECプラス会合では、
当初予定では200万バレル程度の減産幅の縮小(増産)が予定されていたが、
これは見送られることになるのではないかとみられます。


このままの低価格が続いた場合、シェールオイルなどの
非在来型の生産者の減産が進み、需要回復時に速やかな原油供給が
出来なくなる可能性があること、価格低下が産油国の財政状況悪化を通じて、
現物の供給に影響を及ぼす可能性があることを
中・長期的(1年超)な価格上昇のリスク要因として懸念しているとお話しくださいました。



また景気の動向を占う上で参考になる銅価格。
中国の経済活動の回復と、南米の鉱山生産活動の停止により
足下ではしっかりと上昇してきています。


しかし、新村氏は投機の売りポジションの解消に伴う買い戻しで
上昇したことは否めないとして新規の買い材料がなければ上値追いの展開は難しいと指摘。
中国政府も景気刺激のためのインフラ投資(電線網整備等)を行うなら
銅需要増加が見込まれるものの、そもそもの経済活動のレベルが低い上、
米国が中国に対する制裁を強化する見通しであり、
貿易量の減速を通じて価格が下落する可能性もあります。


コロナ禍で金価格は1,700ドルを上回る水準が定着しました。
これは米国の利下げに伴う長期金利の低下、並びに原油価格が
底入れしてジリジリ水準が切り上がっていることで
期待インフレ率が上昇、実質金利が低下していることが影響しています。

しかし、長期金利に下げ余地がないこと、原油価格が上昇しているものの
上昇余地は同様に限られることから実質金利の低下余地も限定され、
これ以上の価格上昇にはさらなる材料が必要です。
例えば、今後懸念されるリスクは高債務国、新興国の破綻。詳しくは音声を是非。


そして新村氏は今年後半は食品インフレが懸念材料となる可能性を指摘。
北半球が作付けの時期に、コロナウイルスが発生、
十分に播種の作業をする人員を確保できなかったのです。


特に懸念されているのがコメ。
東南アジアやインドでは、イネやトウモロコシの大害虫である
ツマジロクサヨトウという蛾が発生いるのだとか。


トウモロコシはコロナショックでエタノール向けの需要が減少、
共有過剰となり価格が下落しています。
また精肉工場でのコロナ発生により、飼料向けの需要が減少すると
見られたことも価格を下押ししました。大豆もこれに連れ安。
なお、肉類の価格高騰が米国で確認されていますが
中国では豚熱の影響が解消しておらず、肉類の価格は高いため
食品インフレのリスクとなるやもしれません。


また小麦はコロナ発生に伴う巣籠需要で価格が上昇。
作柄の悪化が指摘されており、供給懸念もくすぶる中で
サバクトビバッタは7月頃に落ち着くと目されているものの
被害が深刻な東アフリカ、中東地域では、
小麦価格高騰が政権転覆に繋がることもあり得るため、無視できないと新村氏。
詳しくはオンデマンド配信で新村氏の解説をお聞きくださいね。

http://podcasting.radionikkei.jp/podcasting/trendplus/trendplus-200602.mp3